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院長日誌

2008.08.10 学会・セミナー 8th ESLO in Cannes

European Society of Lingual Orthodontics の Biannual meeting が、7月の3~6日、 France の Cannesで開催されました。 
長野県の片田舎で開業してはいますが、世界で第一号の World Board of Lingual Orthodonticsを頂戴いたしました。 








ESLOはヨーロッパを中心とした舌側矯正の学会です。
舌側矯正に限定した学会としては世界最大で、発足以来16年を迎えます。
たった16年かと思われるかも知れませんが、矯正歯科事情に詳しい方なら、この20年間で矯正がどれほどの変革を遂げたか、おわかり頂けると思います。
特に舌側矯正においては、Thermo-activated wireの登場や、新しいブラケットの開発、新しい技工技術の開発等により、一昔前の治療と比較すると、同じ結果を得るための難易度、道のりは、全く次元が違います。
ここまで至るには、世間で舌側矯正はダメだと言われても、決して諦めずに頑張って来られた先生達の尋常でない努力のおかげであることを 私たちは忘れてはなりません。

患者さんの快適性も現在の舌側矯正は一昔前とは別物です。
舌側矯正は、治療期間が長いのでやめたほうが良いとか、ちゃんと治らないなどと、いまだにそんな間違った情報を患者さんに提供している歯科医師がいますが、舌側矯正の正しい知識と技術を身につけ、毎回適切に処置を行えば、舌側矯正は外側の矯正と同じ治療期間で同じ治療結果が得られるだけでなく、過蓋咬合や開咬などの症例によっては、外側の矯正よりも短期間で、外側よりも優れた結果を得られることもあります。
アメリカでは、お国柄から舌側矯正は殆ど行われていませんが、アジア、ヨーロッパでは需要がきわめて高く、ゆえに舌側矯正学会の演題も目一杯となってきております。
そのような事情から、本学会では、世界的に有名な先生方を含めて全ての先生が一律15分間の口演でしたが、私はなんと、土曜日の Alain Fontenelle Honor Lecture 30分間を1人任され、その上に日曜日の President's Closing Ceremony and Closing Lecture 30分間をも務めさせて頂くという素晴らしい機会を与えて頂きました。
また、症例展示のコーナーでは、Honorary Case Presentationとして、European Boardに提出した資料を模範展示するよう依頼されましたので、僭越ではございましたが、御指名でございましたので大役を務めさせていただきました。



会場の Hilton Cannes改め、Palais Stephanieです。
空調が行き届いておらず、学会場はムシムシして快適とはいえませんでした。
週末には、なんでも Ministerが宿泊するとのことで、部屋を移動することを強いられた先生が多かったです。




ESLO学会入り口にて。
緊張しているわけでも、怒っているわけでもありません。
めちゃくちゃ眩しかったんです。






いよいよ、Alain Fontenelle Honor Lectureの開始です。
会長の Alain Decker先生が私の紹介をしてくれます。
後ろにいるのは、前回のVenice meetingの時の会長 Velo先生と セクレタリーの Garino先生です




え? 緊張したかって?
しないんですよ。
なぜだかわかりませんが、ステージに立って緊張したことがないんです。
Officai languageは英語とフランス語ですが、フランス語など全く話せないので、英語で講演です。(英語も下手くそですが、、。) 




この Lectureでは、Power Pointによるプレゼンではなく、“Movie”でプレゼンを行いました。
なぜなら、会場が Cannes、Movie Festivalで有名な地ですから!
この Movie撮影に際しては、プロに頼んで、患者誘導~歯面清掃~Lingual Bracket装着~wire set~写真撮影~注意事項説明~Brushing指導~発音テスト~患者退室までをノーカットで録画したもので、28分間のMovieです。もちろん、最新の Hiro Systemにて装着を行いました。
会場にいた日本人の先生から、「これ撮るのに時間かかったんだろうな~」という声が聞こえてきましたが、じつは、この Movieは NGなしの本番一発でした。
いつも患者さんにしているのと同じ事を録画しただけなので、NG無しは当然です。






親友 Fernandoも口演しました。
彼は、新しい Hiro systemの紹介と、新発売の Hiro Bracketsの紹介をしました。






症例展示のコーナーでは、Honorary case presentationとして、European Boardに提出した資料を展示しました。
壁際に展示されているのが、Active memberの審査に通過した症例です。
部屋の真ん中の Island tableが 僕のEBO展示のために特別に用意されたコーナーで、ファイル、模型の他に、模型をスキャン、デジタル変換して展示されていました。
これはマウスでいろんな操作ができ、例えば術前術後の犬歯間幅径を比較することなど朝飯前です。



今回の学会では、私のオリジナルブラケット“Hirobrackets”の販売が開始されました。
このブラケットは、今から10余年前、舌側矯正では Kurz Appliance一色であった時代に、発音障害・舌の痛み・Double Over Tieなど様々な問題を解決するために、私があるメーカーに依頼して特注で製作してもらってから、現在もなお使用し続けている物です。
今まで、非常にたくさんの先生から自分も使いたいのだが、どうしたら入手できるかと言われ、私自身も何度も販売してくれと働きかけましたが、企業間の難しい事情があるのでしょうか、今なお販売には至っておりません。



「売らない」と言われると諦めるのが普通ですが、どうしても使いたいからと諦めきれずに、とうとう独自のルートで同じブラケットを製作し、販売にこぎつけた先生がいます。
スペインのUICの教授である Igresia先生で、販売元はMedics XXIです。
この装置は、患者さんの快適さを第一に、しかも治療のしやすい舌側矯正装置というコンセプトで作ったものです。
最近は同様のコンセプトでアドバタイズし、販売されている物がいくつか出回っていますが、私は特に盗んだの、コピーだのとクレームをつけるつもりはありません。




土曜日の夜、恒例の Gala Dinnerです。




学会が全て終わり、Germain Becker先生と昼食を
仕事が全て終わった後のビールは格別です。
そよ風が気持ちよかったです。





親友の Fernandoとスペインの先生達と一緒に。





松本歯科大学矯正学講座の影山先生と Ocean terraceの Restaurantで Dinnerを御一緒しました。
以前から松本歯科大学矯正学講座の先生には、リンガルをやるなら絶対に ESLOに来なきゃダメだと、しつこいほどお誘いしておりましたが、参加された先生はおりませんでしたので、今回、影山先生は松歯大矯正の先生としては初参加でした。新任の山田教授も何度かお誘いしたのですが、お見えにならなくて残念でした。
影山先生には、実際に参加して頂いたことで、どうして自分が何度も誘ったか理由がおわかり頂けたと思います。
広い視野で物事を見ている人間と、自分の知っている世界だけで生きている人間とは、おのずと差が出てきます。それが、対患者さんに影響するのですから、閉じこもっていてはいけないんです。矯正は勉強してもしても、しすぎということはない、一生、死ぬまで走り続けないといけない、これが私の考え方であり、生き方です。


日本に帰って、時差ボケで寝ているヒマはありませんので、翌日から診療です。
世界初の Lingual Board受賞に、たくさんの患者さんからお祝いのメール、お祝いのお言葉を頂きました。 



患者さんから、受賞のお祝いとして こんな立派なお花や、差し入れを頂きました。
本当に嬉しいです。有り難うございました。

東京や大阪など、大都会で開業している先生が「世界初のLingual Board受賞」となると、テレビや新聞で話題騒然となるのでしょうが、長野県の片田舎、人口6万人の塩尻市で開業している矯正医が受賞したとなると、「大した事ないで賞」となってしまって、取り立てて話題にもなりませんが、いいんです。そんなことを目的に一生懸命治療しているのではありませんから。


昨今の原油価格高騰、物価上昇等で、倒産する歯医者もいるそうです。
経費削減のために、注射針の使い回しをしたり、増収のために架空請求等々医療関係者の不祥事が頻発し、医療不信が増大しています。国会議員の常識では考えられない税金の無駄使いが次々に発覚し、厚生年金の不始末に高齢者医療の改悪。国は自分たちの過ちを改めようとせず、弱者から吸い上げることを考えるばかり。一体日本はこの先どうなってしまうのでしょうか。
田中角栄は良くない事をして捕まってしまいましたが、角栄さんは、国民のために何が必要かを知っていましたし、最終的に国民が良くなる政治をしてくれました。
最近は、、、一般人がやったら即刻逮捕されるようなことを平気でやるのが役人であり、それがバレてもクビにもならない。
どんな職業であれ、1人1人がモラルと使命感を持って、自分の仕事に責任とこだわりを持てないのでしょうか。
まったく情けなくなります。
ひろ矯正歯科では、診療の度に長時間お待たせして申し訳なく思っておりますが、私たちは嘘は一切つきませんし、ミスがあれば即座に誠意を持って謝罪します。
自分に出来ないことは「出来ない」と正直に申し上げます。
使い回し等の医療モラルに反することは徹底排除しています。
例えば、患者さんの歯面清掃をするロビンソンブラシ、ラバーカップなども、通常は消毒して他の患者さんに使うのが当たり前ですが、ひろ矯正歯科では、一回っきり、全て使い捨てです。
プライヤーなど、患者さんの口に入る物の消毒は、ホルマリンガス滅菌、高圧蒸気滅菌、薬液滅菌等々を使用し、診療グローブもすべて使い捨てで、他の患者さんの口に手を入れた物を石鹸で洗って使う「使い回し」は一切しておりません。
安心して治療を受けていただけるよう、細かいところまで、精一杯努力しております。


診療の際に差し入れを下さったり、旅行に行って来たので、と、お土産を頂いたりすると、一生懸命やっていて良かったと、本当に嬉しいです。
これからもスタッフが一丸となって、患者さんに喜ばれるよう努力を続けて参りますので、宜しくお願いいたします。





求人情報:
ひろ矯正歯科では、歯科衛生士、歯科医師を募集しています。
興味のある方は、お気軽にメール<info@mienai.com> 
或いはお電話 0263-54-6622 ください。
御連絡をお待ちしております。

2008.08.07 プライベート 地元小中学校への寄付

地元の小中学校にミシン、MDコンポ、ティンパニー、オルガン等を寄付させて頂きました。

吉田小ティンパニ.jpg 広丘小MD.jpg

広丘小オルガン.jpg 広陵中ミシン.jpg







以前から、何か社会のために貢献出来ないかと考えておりました。
もちろん、他の医院より安い費用設定で質の高い矯正治療を提供するだけでも社会貢献にはなるのでしょうが、それだけでなく、プラスアルファで何かしたいと思っておりました。

私は子供が大好きです。
診療中、子供達が下校するのが窓から見えると、とても微笑ましく、嬉しくなります。
子供達が事故で怪我をしたり、事件などに巻き込まれた等の話を聞くと、とても悲しいです。
「友達と喧嘩するのはいいけど、イジメはだめだよ~」
「ちっちゃな事に拘らず、夢一杯、大きな人間になあれ」



贈呈式に呼んで頂いたのですが、残念ながらすでに患者さんの予約が一杯でしたので、うちの家内に行って貰いました。

贈呈1.jpg


レザンホールで行われた音楽会は盛大で、会場は満員だったそうです。
本当ですね、2階席まで一杯だ、、。

贈呈5.jpg




原油高、それに伴う物価のスライドで、ひろ矯正歯科も苦しく、正直なところ1円でも切り詰めたいのが本音ですが、こうゆう時こそ、と思い、頑張ってみました。
今年一回で終わらず、毎年、少しづつでも継続させて頂きたいと考えております。





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プロフィール

院長

長野県松本市在住

  • 1960年生まれ

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