2009年06月29日
6月28、大阪のグランキューブで、第17回日本成人矯正歯科学会が開催されましたので、歯科衛生士の maruさんと行ってきました。

27日、診療を30分早く切り上げ、カバンを小脇に抱えて広丘駅に走りました。
塩尻駅で「しなの」に乗りかえ、名古屋では15分の連絡で「のぞみ」に乗るはずでしたが、ホームに上がったらもう一本早い「のぞみ」に滑り込むことが出来、おかげで新大阪には予定より早い21時に到着しました。
電車の中ではお腹ペコペコ、大阪に着くまで我慢できるかと maruさんに聞きましたら 大丈夫との事でしたので、新大阪に着くやいなや 梅田スカイビルの「串の坊」に直行しました。

また串の坊か、って言わないでくださいね。美味しいので、頑張ってくれているスタッフには食べさせてあげたいんです。

レトロな造りの地下一階のレストラン街。みんな美味しそうなお店ばかりで、今度は仕事以外で来たいと思いました。
maruさんは、歯科衛生士2年目、ひろ矯正歯科に来て3ヶ月のピカピカの新人です。
なぜそんな入ったばかりの人を連れてゆくのか、機嫌取りか人気集めのためかと思う人がいるかも知れませんが、そうではありません。
今回の学会の1ヶ月ほど前に、日本成人矯正歯科学会の「認定矯正歯科衛生士」の話をしたら、「取りたいです」と、即答されましたので、入会を兼ねての初参加となったわけです。
先輩歯科衛生士のぐっさんも、認定矯正歯科衛生士を取りたい、一緒に行きたいと言っていたのですが、同窓会と重なっているとのことでしたので、「同窓生に会うことも大切だから、同窓会に行っておいでよ」と、勧めました。
ところが、今回の成人矯正学会は講演内容が濃く、すっごくためになる講演が多かったので、正直、同窓会を勧めたことを 今になって後悔しています。
日本成人矯正歯科学会は、東京のアメリカンクラブなどの瀟洒な会場で開催されることが多いのですが、今回は大阪、会場もグランキューブ、ここは日矯学会や国際会議も行われるほどの大会場です。

行ってみると、参加人数も大規模で、あの大きな会場が小さく感じるほどでした。大会長の有本隆行先生、事務局長の中川学先生の人脈、お人柄でしょうね。
残念なのは、メインとコデンタルの両方に聞きたい演題が同じ時間帯でダブって入っていたため、聞けない演題がいくつもあった点です。
裏返せば、それだけ素晴らしい演題が多かったということなのですが、本当に残念でした。
最初の講演は、石野善男先生の「We are the Orthodontic family! 〜社会が求める矯正歯科の未来へ、共に〜」というお話を拝聴しました。

石野先生は日本成人矯正歯科学会の常務理事で、歯並びコーディネーターなどの世話役をなさっています。
日本成人矯正歯科学会で認定しているスペシャリストの資格として、「認定医」、「専門医」、「認定矯正歯科衛生士」、「歯並びコーディネーター」があります。
これらの資格は、社会に於いて認知され、求められるようになることで、さらに高度な医療の中でその資格を通して、個人のスペシャリティーを発揮できるようになります。
この認定制度が立ち上がってから、私は今まで何度もうちのスタッフに「折角一生懸命矯正歯科で頑張ってくれているのだから、認定矯正歯科衛生士を取りませんか」と、声をかけてきました。
みんなが認定資格を取っても、私個人には何の足しにもならないのですが、歯科衛生士として、自分自身のために、将来のために、絶対に取ったほうが良いという確信があるから、何度も声をかけてきました。
つい 2、3ヶ月前にも「歯並びコーディネーター」の事をみんなに話し、受講することを勧めましたが、、、反応は無し。
私が M-orthoや、 EBOや、日矯専門医などの試験にトライして、本当に良かったから、絶対にタメになるから、と、いくら力説しても、誰一人として反応してくれませんでした。
過去にも「取りたい」と言うに違いないだろう勉強熱心なスタッフでさえ、医局会でその話をした時は直立不動、首を微動だにしなかった際には、正直、みんなに対して失望さえ感じましたが、じつは、スタッフ Xが「受けない」と言うと、他のみんなが「受けたい」と言えない風潮があり、志願したくても出来ない状況であったと知りました。
これを聞かされたときは、さすがにショックでした。
スタッフ Xがそうゆう考えだったという事もショックでしたが、他人のレベルアップをも阻止するような風潮がまかり通っていたという事実、そして、私はいつも Xを信じ切っていて、そんな事は想像もしなかった事。
これらすべて私の責任だと感じています。(Xの擁護のために、これ以上の詳しいことは書けません。)
ぐっさんと maruさんには、是非とも「認定矯正歯科衛生士」や「歯並びコーディネーター」の資格を取って頂き、その喜びを実感して頂きたいと思います。
絶対に、絶対に、取って良かったと思いますよ!

歯並びコーディネーターの認定証

歯並びコーディネーターの認定バッジ。コレを襟元か胸元に付けると、結構目立つんです。
学会の話に戻しますと、他には、有本博英先生の「成人矯正は新しいレベルへ」という講演、北口勝也先生の「矯正歯科と行動心理学」に関する講演、黒田康子先生の「Beautiful Agingのための矯正歯科治療」、川本達雄先生の「矯正治療と患者の心理」という講演、浦野智先生の「急速矯正治療」、田中栄二先生の「顎関節症患者」に関する講演、etc.どれもどれも、たいへん勉強になりました。
最後のニューヨーク州立大学バッファロー校の Brian Preston教授の「Quality and Stability in Adult Orthodontics」は、電車の時間の関係上、聞けなかったのは残念でした。特に ABOの問題点についてのコメントは聞きたかったのですが、講演内容は後日、学会雑誌に掲載されるとのことですので、そちらを読ませて頂きたいと思います。
帰りの新幹線の中で文字ニュースで、石川遼くんがミズノオープンで優勝し、全英オープンに史上最年少で出場する事が決まったと知りました。
彼を見ていていつも思うのは、技術もさることながら、コメントを聞いて本当に17才なのかと思うような、人間的な素晴らしさです。
ゴルフだけでなく、信義礼智信を極め、親の教育が如何にしっかりしているのか察せられます。
そして彼の快挙は、一生懸命自分のゴルフに集中した、ひたむきさの賜でしょう。
他人の足を引っぱることを考えていたのでは、本当の意味での一流にはなれないです。
追い越されるのがイヤなら、負けないように努力をすべしと、私はいつもスタッフにも、子供達にも言っていますが、自分のポジションを死守するために他人の足を引っぱる人が、何処の世界にも、スポーツの世界にも、そして矯正の世界にもいるのが現実です。
これは、なんとも悲しいことですね。
現在の ひろ矯正歯科のスタッフが(私も含めて)、医療人失格の烙印を押されることがないよう、より良い医療を求めて来てくれた患者さん達を裏切ることがないよう、そしていつも明るく楽しい職場であるよう、院長として今後も精一杯努力してゆくことをここに誓います。
2009年02月25日
最新版の Hiro systemが論文になりました。
Progress in Orthodontics: 34-45, Vol.9(2), 2008です。
前回の論文から若干手を加え、症例も追加してあります。
御覧になりたい方は、御連絡下さい。
PDFでダウンロード出来ますので、URLをお教えします。
申し訳ありませんが、歯科医師でない一般の方や、矯正専門医でない一般歯科医の方は御遠慮下さい。
舌側矯正は矯正歯科の中でも、最も高度な技術を要する治療法です。
通常の矯正治療で、かなり質の高い治療を行っている先生でも、特殊な知識と技術を習得することが求められます。
通常の矯正治療が満足に出来ない先生や、一般歯科の先生には、舌側矯正はとても扱える代物ではありません。
集患目的で見よう見まねで始められては、泣きをみる患者さんが増えるだけですので、上記のように限定させて頂きます。
何卒、御理解下さい。
求人情報:
ひろ矯正歯科では、歯科衛生士、歯科医師を募集しています。
興味のある方は、お気軽にメール<info@mienai.com>
或いはお電話ください( 0263-54-6622 )。
御連絡をお待ちしております。
2008年09月16日
本年 7月に European Society of Lingual Orthodontics の Biannual meetingが Cannesで開催され、田舎者の私が 世界で第一号の World Board of Lingual Orthodonticsを授与された事は すでに院長日誌にアップしましたが、帰ってきてから、会場で質問を受けた先生の1人から ひろ矯正歯科に見学に行ってもいいかとメールを頂きました。
ドイツ、Eislingenの Friedrich Widu先生です。
僕はかまわないどさあ、うちは田舎だよ、リンガル専門じゃないよ、僕1人で仕事しているので、診療中は話したり説明したりしている暇はないよ、と、何度かメールでやり取りしましたが、それでも来たいと言うので、歓迎することにしました。
折角ドイツから来るんだから、ラボを完全にマスターして帰りなよ、だから先生の技工士がいれば連れておいでよ、いないなら先生に教えるから、患者さんの模型を絶対に忘れないで持っておいでよ、と、伝えました。
8月22日、朝礼の数分前、彼は超大きな荷物を持って医院の受付に現れました。
荷物は僕が移動しておいてあげるから、スタッフ通用口から入ってよ、と伝え、僕は彼の荷物を運びますが、重い重い、、、。
なんじゃこりゃ?
一体何がはいっているんだ??
金の延べ棒か、タンベルでも入っているのか??
危うく、ぎっくり腰やっちゃうところでした。
応接に案内して、いろいろと雑談をします。
彼はルーマニアの生まれで、現在ドイツで開業しているそうです。
アイスリンゲンというのは、人口約 8万人で、7人の矯正医がいるとのこと。かなり激戦ですね。
彼は 2001年に開業し、現在は数軒の歯科医院を毎日回って診療しているそうです。ヨーロッパにはそうゆう先生が多く、一カ所定住で仕事をしている先生は殆どいないのではないかと思います。
私はとてもじゃないですが、そうゆうスタイルで仕事をするつもりはありません。塩尻は超・田舎ですが、私がこの地を選んだのは、生活環境が良いからです。きちんと仕事をするには、まずは生活環境が優れていて、交通渋滞などの無駄な時間や余計なストレスがない環境で生活する事が重要である、さらに私にとっては今のスタッフ、受付、歯科衛生士、歯科技工士が一人欠けてもたいへんな障害になりますので、あちこち巡って診療なんて、私はとてもじゃないですが、そんなこと出来ません。
彼は、リンガルの経験はまだ浅く、Kurzで3症例ほど治療をし、最近では Incognitoで 15症例ほど治療したが、いろんな問題があってうまくいかない、Hiro systemを使って治療したいということで、ドイツからはるばる塩尻にやってきました。
また、この9月から Dr.Weichmannや Dr.Deckerらの指導する、かの有名な Paris V大学の Lingual Orthodontics Master Courseに入学するとのことです。(医院の患者さんはどうするのかな??)
院内を簡単に案内した後、私はいつもどおり診断・治療を開始するので、まずはラボをやりなよ、と,彼を技工室に案内します。
その日の午前中は、技工士のかえるさんがステップ毎に説明しながら Hiro systemの Laboratory Procedureを説明します。
お昼御飯はホカ弁の“唐揚げ野菜炒め弁当”を美味しそうに食べていました。
午後は、午前中に説明した手順どおりに彼自身が自分の症例をセットアップします。
ラボが一段落したところで、降りてきて診療見学です。
夕方、診療が終わると質問の嵐。
まず、「今日のお昼御飯は誰に払えばいい?」というので、「そんなの、イラナイ、イラナイ」とうと、「何故だ、なぜいらないんだ?」と実に謙虚。
それから、「見学して、技工を教えて貰うのに、いくら払えばいい?」というので、「イラナイ、イラナイ、フリー、フリー、マイプレジャーだ」とうと、「何故だ、なぜ取らないんだ?」と、不思議そう。
世間には、100万円位払わないと見学させてくれない先生もいるので、不思議がるのも当然と言えば当然ですが、私はみんながリンガルで困っているなら、少しでもお役にたてればそれでいいと考えていますので、お金は受け取りません。
これだけ時間を割いて一つ一つ教えて、1円も取らないというのは、教わる方からすると変な気分なんでしょうか、、。
その日の夜は、歯科医師会の会合があったのですが、はるばるドイツから来た彼を放っておくわけにはいきませんでしたので、歯科医師会は欠席させて頂き、一緒に食事に行きました。
塩筑歯科医師会の先生方、すみません m(_ _)m。
まずは、いつもの OLD ROCKで喉を潤してから、、。
折角日本に来たのだから、日本文化を味わって頂こうと、焼き鳥「大吉」にお連れしました。
鳥かわ、厚揚げ、手羽、なんこつ、焼きおにぎり、etc.
美味しい、美味しいと感激しています。
クリスピーな鳥かわと、なんこつが一番気に入ったようです。
明日も診療は 10:00からだけど、僕は朝8時少し過ぎには来ているので、いつでも好きな時間においで、グーテン・ナハト、と告げてさようなら。
翌日は10時少し過ぎた頃に彼から電話があり、「時差ボケで寝坊してしまった。今から行く。アイムソーリー、アイムソーリー」と、ただただ謝っていますが、「いいよ、いいよ、ゆっくりしておいで〜」と伝えます。
11時すこし前に到着、ラボの続きです。
今日は昨日セットアップした彼自身の模型を使って、コアを作ります。
夕方、完全に理解できた、と、喜んでいました。
それはよかった、よかった、、。
終礼のあと、電車の時間まで少し時間があるので、質問を受けます。
20個ほどの質問が矢継ぎ早に飛び出します。
ある程度答えたところで、電車の時間になったので、晩御飯のお店の地図を渡して、現地集合。
そうです、日本文化、しゃぶしゃぶです。
仙岳のしゃぶしゃぶは美味しいですね。
個人的には、仙岳別館の天ぷらが無くなってしまったのが残念でなりません。
外人さんを接待するには最高のお店だったんです。
彼と話していると、開業した頃の事を思い出します。
ひろ矯正歯科は、もう少しで開業15周年になります。
最初は狭いテナントで女房と2人で始めたのが昨日のことのようです。
開業当初は歯科医師会の先生方が応援してくださり、今では、患者さんからの紹介がたくさん来られます。
矯正一筋、一生懸命努力した甲斐があって、こんな田舎の矯正医がどうゆうわけか日本国外でも少しは注目される存在になりました。
自分一人の力でここまで来れたのではありません。
自分を支えてくれるスタッフにもいつもいつも心から感謝をしております。
明日からまた頑張るべ〜。
Friedrich, アウフ ヴィーダー ゼーエン!
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2008年08月10日
European Society of Lingual Orthodontics の Biannual meeting が、7月の3〜6日、 France の Cannesで開催されました。
長野県の片田舎で開業してはいますが、世界で第一号の World Board of Lingual Orthodonticsを頂戴いたしました。
ESLOはヨーロッパを中心とした舌側矯正の学会です。
舌側矯正に限定した学会としては世界最大で、発足以来16年を迎えます。
たった16年かと思われるかも知れませんが、矯正歯科事情に詳しい方なら、この20年間で矯正がどれほどの変革を遂げたか、おわかり頂けると思います。
特に舌側矯正においては、Thermo-activated wireの登場や、新しいブラケットの開発、新しい技工技術の開発等により、一昔前の治療と比較すると、同じ結果を得るための難易度、道のりは、全く次元が違います。
ここまで至るには、世間で舌側矯正はダメだと言われても、決して諦めずに頑張って来られた先生達の尋常でない努力のおかげであることを 私たちは忘れてはなりません。
患者さんの快適性も現在の舌側矯正は一昔前とは別物です。
舌側矯正は、治療期間が長いのでやめたほうが良いとか、ちゃんと治らないなどと、いまだにそんな間違った情報を患者さんに提供している歯科医師がいますが、舌側矯正の正しい知識と技術を身につけ、毎回適切に処置を行えば、舌側矯正は外側の矯正と同じ治療期間で同じ治療結果が得られるだけでなく、過蓋咬合や開咬などの症例によっては、外側の矯正よりも短期間で、外側よりも優れた結果を得られることもあります。
アメリカでは、お国柄から舌側矯正は殆ど行われていませんが、アジア、ヨーロッパでは需要がきわめて高く、ゆえに舌側矯正学会の演題も目一杯となってきております。
そのような事情から、本学会では、世界的に有名な先生方を含めて全ての先生が一律15分間の口演でしたが、私はなんと、土曜日の Alain Fontenelle Honor Lecture 30分間を1人任され、その上に日曜日の President's Closing Ceremony and Closing Lecture 30分間をも務めさせて頂くという素晴らしい機会を与えて頂きました。
また、症例展示のコーナーでは、Honorary Case Presentationとして、European Boardに提出した資料を模範展示するよう依頼されましたので、僭越ではございましたが、御指名でございましたので大役を務めさせていただきました。

会場の Hilton Cannes改め、Palais Stephanieです。
空調が行き届いておらず、学会場はムシムシして快適とはいえませんでした。
週末には、なんでも Ministerが宿泊するとのことで、部屋を移動することを強いられた先生が多かったです。
ESLO学会入り口にて。
緊張しているわけでも、怒っているわけでもありません。
めちゃくちゃ眩しかったんです。
いよいよ、Alain Fontenelle Honor Lectureの開始です。
会長の Alain Decker先生が私の紹介をしてくれます。
後ろにいるのは、前回のVenice meetingの時の会長 Velo先生と セクレタリーの Garino先生です
え? 緊張したかって?
しないんですよ。
なぜだかわかりませんが、ステージに立って緊張したことがないんです。
Officai languageは英語とフランス語ですが、フランス語など全く話せないので、英語で講演です。(英語も下手くそですが、、。)
この Lectureでは、Power Pointによるプレゼンではなく、“Movie”でプレゼンを行いました。
なぜなら、会場が Cannes、Movie Festivalで有名な地ですから!
この Movie撮影に際しては、プロに頼んで、患者誘導〜歯面清掃〜Lingual Bracket装着〜wire set〜写真撮影〜注意事項説明〜Brushing指導〜発音テスト〜患者退室までをノーカットで録画したもので、28分間のMovieです。もちろん、最新の Hiro Systemにて装着を行いました。
会場にいた日本人の先生から、「これ撮るのに時間かかったんだろうな〜」という声が聞こえてきましたが、じつは、この Movieは NGなしの本番一発でした。
いつも患者さんにしているのと同じ事を録画しただけなので、NG無しは当然です。
親友 Fernandoも口演しました。
彼は、新しい Hiro systemの紹介と、新発売の Hiro Bracketsの紹介をしました。
症例展示のコーナーでは、Honorary case presentationとして、European Boardに提出した資料を展示しました。
壁際に展示されているのが、Active memberの審査に通過した症例です。
部屋の真ん中の Island tableが 僕のEBO展示のために特別に用意されたコーナーで、ファイル、模型の他に、模型をスキャン、デジタル変換して展示されていました。
これはマウスでいろんな操作ができ、例えば術前術後の犬歯間幅径を比較することなど朝飯前です。
今回の学会では、私のオリジナルブラケット“Hirobrackets”の販売が開始されました。
このブラケットは、今から10余年前、舌側矯正では Kurz Appliance一色であった時代に、発音障害・舌の痛み・Double Over Tieなど様々な問題を解決するために、私があるメーカーに依頼して特注で製作してもらってから、現在もなお使用し続けている物です。
今まで、非常にたくさんの先生から自分も使いたいのだが、どうしたら入手できるかと言われ、私自身も何度も販売してくれと働きかけましたが、企業間の難しい事情があるのでしょうか、今なお販売には至っておりません。
「売らない」と言われると諦めるのが普通ですが、どうしても使いたいからと諦めきれずに、とうとう独自のルートで同じブラケットを製作し、販売にこぎつけた先生がいます。
スペインのUICの教授である Igresia先生で、販売元はMedics XXIです。
この装置は、患者さんの快適さを第一に、しかも治療のしやすい舌側矯正装置というコンセプトで作ったものです。
最近は同様のコンセプトでアドバタイズし、販売されている物がいくつか出回っていますが、私は特に盗んだの、コピーだのとクレームをつけるつもりはありません。
土曜日の夜、恒例の Gala Dinnerです。
学会が全て終わり、Germain Becker先生と昼食を
仕事が全て終わった後のビールは格別です。
そよ風が気持ちよかったです。
親友の Fernandoとスペインの先生達と一緒に。
松本歯科大学矯正学講座の影山先生と Ocean terraceの Restaurantで Dinnerを御一緒しました。
以前から松本歯科大学矯正学講座の先生には、リンガルをやるなら絶対に ESLOに来なきゃダメだと、しつこいほどお誘いしておりましたが、参加された先生はおりませんでしたので、今回、影山先生は松歯大矯正の先生としては初参加でした。新任の山田教授も何度かお誘いしたのですが、お見えにならなくて残念でした。
影山先生には、実際に参加して頂いたことで、どうして自分が何度も誘ったか理由がおわかり頂けたと思います。
広い視野で物事を見ている人間と、自分の知っている世界だけで生きている人間とは、おのずと差が出てきます。それが、対患者さんに影響するのですから、閉じこもっていてはいけないんです。矯正は勉強してもしても、しすぎということはない、一生、死ぬまで走り続けないといけない、これが私の考え方であり、生き方です。
日本に帰って、時差ボケで寝ているヒマはありませんので、翌日から診療です。
世界初の Lingual Board受賞に、たくさんの患者さんからお祝いのメール、お祝いのお言葉を頂きました。
患者さんから、受賞のお祝いとして こんな立派なお花や、差し入れを頂きました。
本当に嬉しいです。有り難うございました。
東京や大阪など、大都会で開業している先生が「世界初のLingual Board受賞」となると、テレビや新聞で話題騒然となるのでしょうが、長野県の片田舎、人口6万人の塩尻市で開業している矯正医が受賞したとなると、「大した事ないで賞」となってしまって、取り立てて話題にもなりませんが、いいんです。そんなことを目的に一生懸命治療しているのではありませんから。
昨今の原油価格高騰、物価上昇等で、倒産する歯医者もいるそうです。
経費削減のために、注射針の使い回しをしたり、増収のために架空請求等々医療関係者の不祥事が頻発し、医療不信が増大しています。国会議員の常識では考えられない税金の無駄使いが次々に発覚し、厚生年金の不始末に高齢者医療の改悪。国は自分たちの過ちを改めようとせず、弱者から吸い上げることを考えるばかり。一体日本はこの先どうなってしまうのでしょうか。
田中角栄は良くない事をして捕まってしまいましたが、角栄さんは、国民のために何が必要かを知っていましたし、最終的に国民が良くなる政治をしてくれました。
最近は、、、一般人がやったら即刻逮捕されるようなことを平気でやるのが役人であり、それがバレてもクビにもならない。
どんな職業であれ、1人1人がモラルと使命感を持って、自分の仕事に責任とこだわりを持てないのでしょうか。
まったく情けなくなります。
ひろ矯正歯科では、診療の度に長時間お待たせして申し訳なく思っておりますが、私たちは嘘は一切つきませんし、ミスがあれば即座に誠意を持って謝罪します。
自分に出来ないことは「出来ない」と正直に申し上げます。
使い回し等の医療モラルに反することは徹底排除しています。
例えば、患者さんの歯面清掃をするロビンソンブラシ、ラバーカップなども、通常は消毒して他の患者さんに使うのが当たり前ですが、ひろ矯正歯科では、一回っきり、全て使い捨てです。
プライヤーなど、患者さんの口に入る物の消毒は、ホルマリンガス滅菌、高圧蒸気滅菌、薬液滅菌等々を使用し、診療グローブもすべて使い捨てで、他の患者さんの口に手を入れた物を石鹸で洗って使う「使い回し」は一切しておりません。
安心して治療を受けていただけるよう、細かいところまで、精一杯努力しております。
診療の際に差し入れを下さったり、旅行に行って来たので、と、お土産を頂いたりすると、一生懸命やっていて良かったと、本当に嬉しいです。
これからもスタッフが一丸となって、患者さんに喜ばれるよう努力を続けて参りますので、宜しくお願いいたします。
求人情報:
ひろ矯正歯科では、歯科衛生士、歯科医師を募集しています。
興味のある方は、お気軽にメール<info@mienai.com>
或いはお電話 0263-54-6622 ください。
御連絡をお待ちしております。
2008年05月15日
European Board of Orthodontists に提出した症例が原著論文になりました。
掲載誌の詳細は、Journal of International Orthodontics, Vol.6, No.1:53-132,2008です。
英語、フランス語併記です。
普通、ペーパーというと長くても10ページくらいだと思いますが、これは、、なんと、79ページ、結構迫力あります。One issue、殆ど独占状態です。頑張った甲斐がありました。
私の考案したオリジナルである Hiro Bracketsについても説明しています。
別刷りが届くやいなや、恩師の出口先生や、いつも御世話になっている先生方に送らせて頂きました。
恩師の出口先生は英語が流暢で、英語論文を書くなど朝飯前でしょうが、僕のような、英語が苦手、しかも、朝から晩まで治療に追われていて、休み時間もろくに取れないような者にとっては、ペーパー書きは本当に大変な仕事です。
お送りした先生方から、到着してすぐにメールを頂いたのは本当に嬉しかったです。
これからも頑張りますので、皆様の御指導御鞭撻を賜りますよう、宜しくお願いいたいます。
尚、このブログを見て、別刷りが御入り用な先生は、その旨ご請求下さい。
著者の自筆署名の上、謹呈させて頂きます。
数に限りがありますので、申し訳ありませんが、一般の方は御遠慮下さるようお願い致します。
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2008年05月14日
松本歯科大学の病院棟が完成し、観桜会とともに御披露目がありましたので、見学に行ってきました。
しまった、背広くらい着てゆくべきだった、、。
花見のつもりで行ったので、、。
春うららかな好天の元、満開の桜とたくさんの屋台、楽しいお祭りです。
矯正科の影山先生が新病院を案内してくれましたので、写真とともに御紹介します。
ここは特診室です。
こちらは矯正科
私たちが学んだあの診療室とは全く違う雰囲気でした。
出口先生の「コツ、コツ、コツ」という靴音が懐かしい、、。
入院病棟特別室
まるで一流ホテルのスイートルームのようで、とても病棟とは思えない豪華な設備でした。
私にはとても買えないような、すっごいテレビもありました。
患者さんの視点として、松本歯科大学と私たち開業医と比べると、大学には良い面もあり、不都合な面もあります。
例えば診療時間についてみてみると、ひろ矯正歯科では夕方6時半までですが、大学は4時半まで。
ひろ矯正歯科には、何億もする器械はありません(が、治療のために必要な物は全て取り揃えております)。
大学病院はベテランの先生もいますが、新卒や研修医の先生が担当になることもあります。
ひろ矯正歯科では、全ての患者さんを臨床経験20年以上の私が治療します。
先生やスタッフがたくさんいれば、それぞれレベルが違い対応が違うのが普通ですので、科長の目の届かないところでトラブルが起こっていることもあります。
ひろ矯正歯科では、私が全てに目を光らせています。
費用や治療期間の面でも、ひろ矯正歯科のほうが「安い」「早い」「旨い」...(字が違うっ!)を実現していると思います。
松本歯科大学であっちに行ったりこっちに行ったりで、半日〜1日かかる検査も、ひろ矯正歯科では狭い診療室(^^;)で行うので、概ね1時間で終わります。
松本歯科大学では対応できない舌側矯正も、ひろ矯正歯科では世界が認めるレベルの治療を安心して受けていただけます。
では、大学病院のメリットは何か。
忘れてはならない大学病院の最大の目的・存在医意義は trialです。例えば、新薬が出た場合、臨床試験を行うのも大学病院ですし、新しい器械が開発された場合、臨床的チェックをするのも大学病院の重要な役割です。
私たち開業医では入手できないような開発段階の材料を使って治療を受けることも可能です。
また、私たち開業医と違って、時間を気にせずに1人の患者さんを半日でも1日でも診療出来ます。
口腔外科では、開業医では出来ない埋伏歯の抜歯や手術などの処置が可能ですし、検査器械も充実していると思います(MRIが無いのは残念です)。
顎関節の治療に関しても、一般開業医では知識も経験もないのに適当に治療されてトラブルになっていることがありますが、松本歯科大学口腔外科での顎関節治療は、たいへん信頼出来、安心して治療をお願いすることが出来ます。
日本をリードする特診科では、全身麻酔下における集中治療が可能ですが、個人開業医では全麻などとても対応できません。
開業医と大学病院は、ターゲットが異なるのです。
その根本的なことをわかっていない教授が過去に患者の争奪戦を繰り広げましたが、患者さんは奪い合うものではありませんし、その必要もありません。
私にとっては、松本歯科大学の存在は絶対必要ですし、尊敬する先生もたくさんいます。
私がこの地で開業したひとつの理由には、松本歯科大学と診療、研究などで連携が取れるということが挙げられます。
現在、ひろ矯正歯科では、顎変形症を伴い、手術が必要な場合 は 矯正歯科/口腔外科に、顎関節症の治療が必要な場合や軟組織疾患等は口腔外科に紹介しております。
矯正科は私にとっては競合相手ではなく、必要欠くべからざる存在なのです。
母校の発展を望まない卒業生はいません。
大学の益々の成功と繁栄を祈念いたします。
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2008年05月12日
日本の舌側矯正の集まりである、JLOAの20周年記念大会が3月20日、大阪の中之島センタービルで開催されました。
特別講演として、今年のESLOのSecretaryの Germain Becker先生が来日されました。
Germain Becker先生です。
尊敬する松野先生 現JLOA会長です。
尊敬する小谷田先生
僭越ではございましたが、御指名でございましたので、
座長は私が務めさせて頂きました。
いつもは自分がCertificateを貰う立場ですが、
この日は僕がBecker先生にお渡ししました。

翌日は良いお天気で、奥様と奈良観光を楽しまれました。

Becker先生、鹿にビックリ!
今まで、学会などのブログは講演内容などもある程度紹介してきましたが、、、今回はオミットです。
何故か、、、。
書きたいけど書けない、、でも書かないと、わからないでしょうか、、。
学会や学術会は公の場であり、意見を交換するところです。
個人のアピールをしたり、個人のバッシングをする場ではないはずです。
講演内容までは学会側でチェック出来ないので、学会の落ち度ではなく、これは個人個人のモラルの問題です。
若手の先生方も、前夜、あれほどのバイタリティがあるなら、それを違うところで生せないのかなと思いました。
将来を担っているのですから、発表なども頑張って下さい。
2008年02月24日
昨年、イタリア国立フェラーラ大学歯学部矯正学講座から非常勤教授を拝命され、Mastersや Professor達を相手に講義をするために、2月 21日、Ferrara Universityに行って参りました。
フェラーラ大学と言っても日本では御存知ない方が殆どだと思いますので、まず簡単に紹介したいと思います。
フェラーラ大学というのは、歴史を遡れば1392年に設立された、イタリア全土で2番目に古い、由緒正しい大学です(イタリアで一番最初に設立されたのは Bologna大学です)。

帰る朝、P.TTA DEL CASTELLOにて、、、おっと、モデル立ち!?
イタリアの教育システムは、日本の 6-3-3-6(医科・歯科)とは異なり、Elementally schoolが 5年、 Middle schoolが 3年、High schoolが 5年、そして Dental schoolが 5年です。
18年間の教育を終了して、歯科医師国家試験に合格すれば歯科医師として働くことが可能になりますが、イタリアの歯科大学は全て国立ですから、イタリアで歯科医師になるということ自体、並大抵の事ではありません。
晴れて歯科医師免許下附となっても、矯正歯科専門医になるには、そのあと3年間の矯正専門の研修を積みます。さらに上を目指して研鑽を積みたい先生は、1年以上の Master courseを履修します。
日本には現時点で 29校の歯学部が存在し、1学年の学生数は大学によって異なりますが、少ない大学では1学年約 40名程度、多い大学では 120名程度(間違っていたらごめんなさい)の学生が歯科医師を目指して勉強をしていますが、イタリアでは大学数は日本とほぼ同じであるものの、学生数は極端に少なく、例えば Ferrara Universityでは1学年16名(!)です。(ちなみに人口は日本が1億2700万、イタリアは5800万人です。)
どうりで、20年ほど前に C.H.Tweedの courseを Arizonaの Tucsonで受けた時も、イタリア人はたいへん優秀でした。
舌側矯正は1970年代半ばに debutし、現在 30余年が経過しました。矯正治療の盛んなアメリカでは、国民性からか舌側矯正は殆ど行われていませんが、アジア・ヨーロッパでは非常に盛んに行われつつあります。臨床に一生懸命なだけでなく、臨床を裏付け、サポートするための researchも In vivo, In vitro, Microscopic, pathological etc.,非常に多岐にわたって行われています。
日本の舌側矯正事情は後述するとして、現在、ヨーロッパの矯正歯科をリードするのは、フランスでは Paris V大学、ドイツでは Munster大学、そしてイタリアでは Ferrara大学でしょう。これらの大学はまさにヨーロッパだけでなく、世界中のThe Best of the Best、なぜなら舌側矯正は矯正歯科界の中でも頂点であり、Motor Sportsで言えば Formula 1の世界です。そんな凄い世界の頂点を目指して、舌側矯正専門の Master courseが Ferrara大学に設立されました。普通の歯科医ではなく矯正専門医を目指す先生達、しかも普通の矯正歯科医には出来ない高度な技術を持った“舌側矯正医”を目指す先生達がイタリア全土から集まってきています。
自分の約 20年間の舌側矯正に対する努力と治療のクオリティが認められ、非常勤教授として招かれましたので、僭越ではございますが、少しでもお役に立てればと思い、行って参りました。
講義の前夜にイタリアに到着し、翌朝から日没まで1日講義を行い、その翌朝に帰路に着くという2泊3日の超強行軍でした。
着後、Professor & Chairmanの Dr.Giuseppe Sicilianiと他の名高いProfessor達が Dinnerに招待してくれました(写真を撮る雰囲気ではなかったので、写真が無いのが残念です)。

宿泊は Ferrara大学から歩いて3分ほどの所にある4つ星ホテル、Hotel Principessa Leonaraを大学が用意してくれました。
このホテルは、これまた16世紀に設立された由緒正しき歴史的価値のあるホテルです。
最近の●●系資本のゴージャスホテルのように1泊5万も6万もする不当に高いホテルではありませんが、Private Gardenを備えた、静かでゆっくりとくつろげる素晴らしいホテルでした。

講義はこの部屋で行いました。
大学がまた歴史的建造物で、素晴らしい建物です。

お昼休みにシシリアーニ教授が大学の診療室を案内してくれました。診療室では8台のユニットが個室形式で配置されていました。
講義は、舌側矯正の歴史、インダイレクト・ボンディングの歴史、最新のマテリアルを使った Hiro systemのprocedureと他の Indirect Bonding Systemとの比較、European Board of Orthodontistsの試験に提出した舌側矯正8症例の紹介、若年者(Low teen patients)に対する舌側矯正、さらに世界でも竹元先生と Scuzzo先生と僕しか治療されていない Lingual Straight Wire Appliance等について詳細に説明し、講義を行いました。
他にSTbや、自分の Original bracketによる症例、IBSや Debondingの Clinical video等も紹介したかったのですが、時間切れでお見せすることが出来ませんでした。やはり20年間を1日で話すのは無理ですね。

講義終了後、感謝状を頂きました。
向かって左の背広を着ているのが Professor & Chairmanの Dr.Siciliani、右のセーターを着ているのがProf.Scuzzoです。
その夜は Residentsと数名の教授達が晩御飯に連れて行ってくれました。Pizza専門店で、みんなワイワイガヤガヤ、楽しいひとときでした。

僕の左側に座っているのが、イタリアの舌側矯正学会(Associazione Italiana Orthodonzia Linguale)の会長のDr.Lucci、右側の女性は、僕がEBOの試験管であり現 EBOの会長である Dr.Moserのすぐ近くで開業しているDr.Ganthallerです。勉強する時・仕事をする時は一生懸命真剣に、ひとたびオフタイムとなれば、陽気で楽しい人達です。
翌朝、帰る支度をしたあと朝食を取りながら教授と話していると、イタリアの矯正歯科事情について話してくれました。全く矯正のトレーニングを受けていない先生が1泊2日の矯正の講習会を受けただけで、矯正のブラケットを購入し、翌日から患者さんに矯正治療を勧める。ホームページには舌側矯正の写真を掲載し、それを見た患者さんが舌側矯正を希望すると、舌側矯正はやめた方が良い、という先生はまだましなほうで、出来ないのに手を出して大変な結果になって泣きついてくる患者さんが後を絶たないそうです。
う〜ん、何処かの国で聞いたような話ですが、やはり治療を受ける側が選球眼を持たないといけない時代なんですね。
ひろ矯正歯科では、外側から治療するか、裏側から治療するかは全て患者さんに決めて貰っています。ホームページを見て、舌側矯正をしたいから訪ねて行ったのに、いざ先生に舌側矯正希望である旨を話したら、あなたは例外的に無理だと言われて外側の治療になってしまった、ということはありませんので、ご安心下さい。

帰りの当日、朝食をすませて1時間ほど近所の散策に出掛けました。
ヨーロッパの街には至る所にこうゆう広場(Piazza)があり、憩いの場となっています。P.TTA DEL CASTELLO前のPiazza Treno Triesteでは朝市をやっていました。

朝食はこうゆうホテルではタダの事が多いのですが、このボローニャ・ソーセージといい、パンといい、とっても美味しいです。
Bologna空港からFerraraまで高速道路をカッ飛んで約1時間ですが、行きも帰りも大学の方が送迎してくださり、助かりました。
いろいろと御世話になった Siciliani教授はじめ、たくさんの教授達、そして何よりも竹元先生、Scuzzo先生に心から御礼申し上げます。

成田はポカポカの春のような陽気で半袖でしたが、松本はものすごい吹雪でした、、とほほ。
2008年01月14日
皆様、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年は皆さんにとってどんな年でしたか?
私たちは相変わらず体を休める暇もないほど大忙しでした。
どんな状況でも、何一つ文句を言わないで僕についてきてくれ、一生懸命患者さんに尽くしてくれたスタッフのみんなには本当に感謝しています。
この場を借りて御礼を申し上げます。

中央道から富士山をのぞむ
成人の日は厄除けで有名な金峯山 牛伏寺の縁日大祭です。
例年どおり、参拝、御祈祷をしてもらってきました。
今までは山麓線から上は車両進入禁止となっていたのですが、今年は通りから半ばほどにある蕎麦屋の所まで車での進入が可となりました。
何故そうなったのかはわかりませんが、当然ながら駐車場待ちの車は大渋滞で、エンジンをかけたままの車が殆どなので、徒歩で参拝の人達は排ガスだらけの中を歩いてゆくことになり、気持ちの良いものではありませんでした。
さらに、時折上から降りてくる車があり、道幅が狭い上にうっすらと雪が積もっていましたので、非常に危険でした。
来年は再び車両新入禁止となることを希望します。
夜は三九郎です。
自分は三重県出身なので、むこうでは三九郎でなく、「どんど焼き」と言います。
信州に来た当初、三九郎で子供達が木の枝に赤や白の丸い物を付けて焼いているので、「それなあに?」と聞くと、繭玉だと教えてくれました(長野県の方は御存知ですね)。
この丸めたお餅を柳の枝に付けて、三九郎の火で焼いて食べると、虫歯にならないといういわれがありますが、虫歯だけでなく、1年間の無病息災を祈念する人も多いそうです。

これが繭玉です。
12日の土曜日には、塩筑歯科医師会の新年会が松本館で行われました。
開業して以来いつも欠席してばかりでしたので、今回で3度目か4度目の出席です。
「お〜、よく来たじゃん、良かった良かった」と言ってくれる先生がいると、社交辞令でも本当に嬉しいものです。
14年前、矯正専門で開業した当初の苦しさを無事乗り越えることが出来たのは、塩筑の先生方が応援して下さったからに他なりません。 今の自分があるのは、塩筑の先生方のおかげです。
先日、例会でお話をする機会を与えていただいた際、聞いて頂きたい先生が退室されてしまったのは残念でしたが、下島先生はじめ、いろんな先生が「良かったよ」と言葉をかけて下さったのは本当に嬉しかったです。
今年も頑張りますので、皆様、御指導御鞭撻の程、宜しくお願いいたします。
昨年は振り返るといろんな事件がありました。
不二家をはじめ吉兆、赤福、ミートホープらの食品偽装、イージス艦の情報漏洩、コムスンの介護報酬不正請求、生保910億円不払い、NOVAの授業料持ち逃げ、防衛省汚職、郵政民営化、薬害肝炎問題、、。
信じられないような事件や事故も多発しました。
やはり許せないのは、年金でしょう。
以前、1円盗んで捕まったという記事が新聞に載っていましたが、人のお金を盗んだら1円でも窃盗罪で警察に捕まるのに、なぜ年金は人のお金をちょろまかして逃げてしまっている人がいまだにたくさんいるのでしょうか。
政府は時限法案を作ることが出来るのですから、年金に関しても時効撤廃し、徹底調査・厳罰とするのが当然のように思いますが、そう考えるのは自分だけでしょうか。
わたしはこうゆう弱者を食い物にしたり、人の信頼を踏みにじるようなことは絶対に許すことができませんし、許されるべき事ではないと思います。
テロ特が強行採決、給油続行が決まったようですが、日本の政治家は一体何を考えているんでしょうか。
アメリカに媚び、給油再開するより、テロ特が切れたことを理由に給油活動から撤退し、日本は違う方法で平和貢献します、と方向転換をする絶好の機会を逃してしまったことが残念でなりません。
以前、東大生相手の番組で、東大生の殆どが政治家になりたいと言っていたのを思い出しました。
驚いたのは、その理由で、一人残らず「将来が保証されているから」「天下りで遊んで暮らせるから」と答えました。
日本のトップであるべき筈の東大生が全国放送のテレビ番組でそんなアホなことを平気で言うのですから、世も末です。
「今の政治じゃ日本がダメになる、自分が政治家になって日本を良くしたい!」と言う人は一人もいなかったのです (東大がアホなのではあありません。アホなのは、そこに出ていた学生達です)。
金が足りなくなったら金の使途を見直すのではなく、さらなる負担を国民に強いることばかりで、政策と言えば一寸先の事しか考えていない。
薬害肝炎は最終的には被害者全面救済となりましたが、おかしいと思いませんか?
何故に被害者が自分の人生を何年も棒に振って政府と戦わなければならないのでしょうか。
遅すぎるでしょう。
立場が逆でしょう。
製薬会社が悪いのだという考えもあるでしょうが、もちろん、製薬会社が一番いけない。
でも、それを許可した薬事関連のお役人はもっといけないことをしているからこうなったんじゃないでしょうか。
被害者救済だけでなく、そのへんもきちんと調査し、同じ事を繰り返さないようにしなければならないと思います。
薬害エイズ、薬害肝炎、、、2度あることは3度あると信じたくないです。
もう一つ。
飲酒運転をする人が いまだになくならないのは、一体どうゆうことでしょうか。
尼崎での事故は危険運転罪が適用されませんでしたが、そもそも道交法に「酒気帯び」と「酒酔い」の区分があるのがおかしいのではないでしょうか。
酒を飲んで車を運転するなど もってのほか、僅かでも酒が検知されたら即・危険運転罪適用、執行猶予無しの厳罰化としないと、いつまで経っても悲惨な事故は無くならないと思います。
法律で根絶出来る問題なのですから、政治家はなんとかして欲しいものです。
かけがえのない大切な家族を殺されるような事件が1日も早くゼロとなるように希望します。
インターネットに悪口を書き込まれて自殺したという事件も忘れられません。
愛する我が子が殺されたら、私だったらどうなってしまうか 想像も出来ません。
昔は誰かの悪口を言っても、言った人が誰かわかっていますから、言う方も慎重になったし、言った後で反省・仲直りも出来ました。
しかし、インターネットによるイジメは、極めて陰湿で、卑劣な「犯罪」です。
最近は子供も携帯をもっていますから、書いて良い事と悪い事の判断が出来ない場合もあるでしょうが、取り返しのつかないことです。
ましてや、大の大人が 誰かを陥れるために故意に書きこむことは人間性を疑います。
以前、「太田総理」で「インターネットで無記名の書き込みは禁止します法案」が出ましたが、私は大賛成です。「過去の分についても書き込んだ者を公開します法案」が出来たら、青くなる人が一体どれくらいいるでしょうか。
歯科の苦しい状況改善にむけて、本年の4月に診療報酬改定が行われます。
今回は0.42%のアップとなるそうです(今まで1000円だったものが1004円となるらしいです)。
自分は矯正歯科専門で、保険のことはよくわかりませんが、改悪一方であったことから考えると、一見、明るい知らせに見えます。
ところが最近、治療に際していろんな書類を作ることが義務化されました。
なぜこんなに書類が増えたのかなあと不思議に思っていたのですが、書類が増えたことで歯科医師の診療時間が減少し、医療費抑制にかなりの効果を上げているそうです。
でも、頭はもっと違う方向に使うべきではないでしょうか。
日本の医療問題はすでにもっと深刻なものになっている、そんな事をしている場合ではないと思うんです。
例えば、技工士問題です。
全国的に歯科技工士を志望する学生数が減っており、松本歯科大学の技工士科もとうとう廃止されてしまいました。
現在、長野県内には歯科技工士を養成する機関が1つもないのです。
さらに、全国の技工士免許所持者で歯科技工の職についている人は、じつに50%以下です。
歯科技工士になる人が少ない上に、歯科技工士の免許をもっていても歯科技工の職につく人が少ないのです。
低賃金、長時間労働を強いられる過酷な労働環境、当然と言えば当然です。
政府が無駄な出費を抑えないで必要な医療費まで削減する→歯科医が苦しくなる→技工士さんの仕事がますます低賃金でキツイ物になる→歯科技工の職を目指す者がいなくなる→歯科医は診療が出来なくなる→歯科医療崩壊、、、の道を辿ってゆくことは明らかです。
歯科技工士がいなければ、歯医者は患者さんを治療することは出来ないのですから(レ充とCAD・CAMだけで技工士の代わりは務まりません)。
この悪循環を絶つには、歯科技工報酬を社会保険制度の中に組み込み、仕事に応じて所定の所得が得られるようにするなど、国として対応することが必要であると思います。 1988年に厚生大臣告示で社会保険診療報酬点数表中、第11部歯冠修復及び欠損補綴の通則5に「歯冠修復及び欠損補綴には、製作技工に要する費用が含まれ、その割合は製作技工に要する費用がおおむね100分の70である」とのガイドラインが公示されましたが、この告示がどのような効果があったかというのは、20年経過した今現在の歯科技工士事情をみると明らかです。
ひろ矯正歯科でも、以前非常に優秀な技工士さんがいました。
彼は本当に腕の良い技工士さんで、人間的にも素直で良い人だったんですが、彼の友達が鳶職をしていて、たいへんな高級取りだったので、彼も技工の職を捨てて、建築関係の仕事に転職してしまいました。
歯科技工士だけでなく、最近は あらゆる仕事で自分の仕事に誇りとこだわりを持っていてる人が非常に少ないように思います。
我慢をするということを知らない人が多く、ちょいと気に入らないと、すぐに辞めてゆく。
金が全てじゃない、この仕事は自分じゃなきゃ出来ないんだ、自分がやりたいのはこの仕事なんだ、という職人気質・プロ根性を持った人は、日本からいなくなってしまうのでしょうか。
政治家も2代目3代目が増え、こんな人に日本の将来を任せていたらダメだ、と思う人が多いです。
このままじゃあ、日本は崩壊することは間違いありません。
1日も早く「日本をどげんかせんといかん」です。
自分は元来、政治にはあまり関心のある方ではありませんが、最近は選挙が待ち遠しくて仕方がないです。
直接選挙になる日が来ることを強く希望します。
まだまだ書きたいことは尽きませんが、今日はこのへんで、、。
本来、この院長日誌は活動記録で、私の個人的な意見やプライベートなことは書かないのですが、いろいろと考えることがあり、思うがままに書き綴ってみました。
本年も宜しくお願いいたします。
注)「アホなこと」、「馬鹿げた」という言葉は敢えて使用しました。
2007年12月04日
日本舌側矯正学術会例会が11月23日、東京の都市センター会館にて開催されました。
本大会で話をしてくれないかと会長の松野先生から御連絡を頂きました。
諸先輩をさしおいて 僕ごときがしゃしゃり出るべきではないと、ご辞退申し上げたのですが、是非にとのお言葉を頂きましたので、僭越ではございましたが、舌側矯正に必要なラボラトリーワークについてお話しさせて頂きました。

トップバッターは、パリ、ロンドンなどで舌側矯正専門で開業している Fillion先生。
次に、南青山の小谷田先生。 東京、南青山です。
次に、九段の竹元先生。 千代田区。 靖国神社の正門前です。
で、謎の人物登場、、、僕です。 「塩尻市? おい、塩尻市ってどこだ?? 人口6万人だってよ、、。 長野の山奥だってよ、、。」って声が聞こえてきそうで、、。
しんがりは、大阪の布川先生。大阪府、です。
Fillion先生は "Hiro System"を紹介して下さいました。
今回はジョーク抜きで硬く行こうと思っていたのですが、小谷田先生のお話はいつも通りのユーモアーたっぷりで、すっかり僕のボルテージが上がってしまい、僕も急遽ジョークを追加しました。
ラボの話を、ということだったのですが、ラボの話だけして、「あんた、治せるのか?」と思われては、ラボが大切だという言葉も説得力を持たなくなりますので、まずは European Boardの8症例, Growing case, LSWA, Kurz, Creekmore, STbに加え、僕オリジナルの Hiro Bracketsによる治療例、Micro Implantの症例など、21症例ほど御紹介した後、本題のラボの話に入らせて頂きました。
本当は28症例、計688枚のスライドだったのですが、時間の関係から急遽削除して臨みました。
時間が押していたので、大事なことを言うのを忘れてしまいました。
現在、歯科医師募集中です、って言おうと思っていたのに、、。

会場は超満員で申し込みをお断りするほどの盛況であったそうです。
締めのお言葉は、会長の松野功先生。
「舌側矯正は、時間がかかる、ちゃんと治らない等々の説明をする先生が多いですが、今や外側と同じ治療期間で同じ治療結果を得ることが可能です。 患者さんには、正しい情報を提供するのが私たち医療人としての使命です。 時間がかかる、ちゃんと治らない等々の説明をしたい先生は、『私が治療すると、時間がかかります』、『私が治療すると、ちゃんと治らない』と、言ってください」と おっしゃいました。
これには全く同感、さすが松野先生、良いことを仰いました。
じつは、こうゆう説明は日本だけでなく、世界中で見られることなのです。
つい先日までは舌側矯正の事をボロクソに言っていた先生が、ある日突然、舌側矯正を始める、、、おかしいと思いませんか? だったら最初から、松野先生が仰るように、「自分はまだ経験不足なので、、、」と、患者さんに正直に言えば良い。
お医者さんは自分の手に負えないと判断したときは、躊躇なく然るべき病院を紹介します。 勉強しているから、他医に紹介することを恥だとは考えない。 ところが、歯医者は、なんだかおかしい。 「自分に出来ない」ということを恥だと思っている先生が非常に多い。 自分の勉強不足を恥だと自覚するなら、ゴルフや麻雀を少し減らして、勉強すれば良い。
勉強している先生は、お互いの専門性、得意分野を理解し合い、紹介する際には自信をもって紹介状を書きます。
あまり書くと、また風当たりが強くなりますので、このへんでやめときます。
次回の日本舌側矯正学術会は 3月20日の予定です。
皆さん、是非ご参加下さい。
2007年11月18日
スペインはバルセロナのカタルーニャ国際大学歯学部歯科矯正学講座から舌側矯正全般と Hiro system Laboratory workに関する特別講義をしてくれと、大変光栄な御招待を頂き、行って参りました。

スペインの大学のシステムは日本とはかなり異なり、矯正科には15余名の教授がいます。
筆頭教授は、Professor and Chairman の Andreu Puigdollers先生で、その門下に十数名の著名な教授達がいます。
Professor達は皆開業しており、週に1日以上大学に来て、学生達の指導をし、研究をし、論文を書きます。(羨ましい限りです)
その20名近い教授達を相手に丸1日、さらに2日目、3日目は教授達に加え、大学院の先生や大学院生を相手に舌側矯正のコースをするわけですから、英語が下手な自分にとっては そのプレッシャーたるや 並大抵の物ではありません。
いつも海外の学会で発表する時には特に緊張はしないのですが、今回は質問攻めにあうのは必至だからです。
初めて世界デビューした時は、質問の意図するところが理解できず、苦しんだ思い出があります。
今回のセミナーは、半年以上前に招待の通知を受けていたものの、毎日、診療が終わるとグッタリで、食後に意識不明となってしまう事が多く、思うように準備が捗りません。
間に合わなかったら大変なことになると、毎日 マウス片手に深夜まで、、、気がつくとコックリコックリ、カミさんには「もう寝たほうがいいんじゃない?」と言われる毎日でしたが、なんとか準備は無事に終わりまして、大盛況のうちに終わることが出来ました。

飛行機は、、先方が用意してくれた British Airwayのチケットで搭乗してみると、、、うをっつ!! 個室じゃん!! すご!! (すみません、貧乏なもので、、) 食事もおいちい。

講義前日、Fernandoがビーチにあるレストランに食事に連れってくれました。
全てが美味しい、、。
市内にはこうゆうレンタルサイクルが至るところにあります。
こうゆう Stationがあちこちにあり、契約すると乗りたいところで乗り、駐めたいところで駐めれるというスグレ物です。

彼の診療所は Barcelona(人口160万人)の中でも高級住宅街にあります。
ガラスで仕切られているのは個室の診療室ではなく、中庭です。
素晴らしい診療環境でした。
スペインの歯科事情は日本よりも もっと深刻です。
Barcelonaには約3000軒の歯科医院があり、また、彼のオフィスの半径500m以内には、6軒の矯正歯科専門医が開業しているとのことです。
全ての歯科医院は、歯科技工士を置くことが認められておらず、歯科技工士は難しい試験に合格した後、歯科技工所に勤務するのが普通です。
自分で技工所を開業しようとすれば、歯科医院とつながっていない別のオフィスで、いろんな厳しい検査に合格して初めて認定番号を交付され、開業することが出来ます。
歯科衛生士は、少しでも給与が良い職場があるとすぐに辞めて行くので安定せず、大変だそうです。
ひろ矯正歯科でも昔はある朝突然辞めて行く人がいましたが、最近はみんな一丸となって頑張ってくれているので本当に助かります。
願わくば、歯科衛生士の求人に もう少し反応があると助かりますが、、。
歯科医師も末永く付き合える先生を求人しています。
興味のある方は、是非一度見学に来てください。

毎日、Fernandoが AUDI TTで迎えに来てくれました。

大学には PC roomや英語を習得するための特別な部屋もあります。

ここで講義をします。

矯正歯科診療室です。

学食です。学食なのにすごく美味しい。

学食の一部は僕のために貸しきりとなっていました、、感激。

Under graduate, Post graduate, Professor、、写真は参加者の約1/3です。

最初は Power Point内の原稿を読んでいましたが、ものの数分でアドリブに、、

今回のコースでは、是非とも実習を入れてくれと懇願し、FernandoとProf. Puigdollers、DTのGloria、それからたくさんのResidentsのおかげで、実習が実現しました。本当に本当に皆様に感謝です。

実際にセットアップを使ってHiro systemの実習を行いました。
この日は、なんと、夜8時まで!

最新の Materialを使っての Hiro systemの最新版はすでにペーパーになっています。

1日目は、ちょうど Foot ballのある日で、Fernandoは観戦に連れて行ってくれました。

打ち上げは、丘の上にある高級レストランに招待してくださいました。
この隣にもうひとテーブルあり、Chairmanと Professor達と たくさんの Residents達と楽しくお食事をすることができました。

Professor & Chairman のPuigdollers先生と Prof. Anna Molina

講演が終わった後、個人的な質問に答えていた事に加え、土曜日ということもあって、帰っちゃった先生もいて、全員で写真を撮れなかったのが残念です。
飛行機もホテルも食事も全て出してくれて、超VIP扱いの待遇には本当に感激しました。
Prof. Puigdollersはじめ、手伝って下さった Professor達、Residents達、そして何よりも Fernandoに心から感謝します。
こんな田舎の矯正専門医でも、一生懸命やっていると、いつかは良いことがありますね。
これからも患者さんに少しでも良い治療を受けて頂けるよう、精一杯頑張ります。
出張の際には休診になりますので、患者さんの皆さんにはご不自由をおかけしますが、歯科医学の進歩のためですので、御理解いただきますようお願い致します。
2007年11月03日
月曜会 という会があります。
関西の矯正歯科専門医の先生方が集まって出来た Study groupです。
以前から、舌側矯正、ひろ矯正歯科で行っている Indirect Bonding、European Boardの症例、ect. について講演しに来てくれとのお言葉を頂いていたのですが、なかなか時間が取れないし、僕のような田舎の専門医がのこのこと出掛けるのも おこがましいかと思い、ずっと御遠慮させていただいておりました。
その後も恩師の吉川先生から、見学に行っても良いかとの御連絡を何度か頂きましたが、その都度、面識のない先生の見学はお断りしていますと、ご辞退申し上げていたのですが、、、吉川先生の熱意に負け、日頃御世話になっております先生のオファーをこれ以上断るわけにはいかないなと思い、こんな田舎までわざわざ来て頂けるのでしたら、と、受けさせて頂きました。
10月31日、吉川先生を含めて5名の先生がいらっしゃいました。
黒いスーツを着た男の人が数名、診療室を右往左往している光景に患者さんの皆様は少々驚かれたかと思いますが、別に悪いことをしてコワイお役人さん達が監視に来たわけではありませんので、ご安心下さい。
患者さん皆様の個人情報は守秘しておりますので、何卒、御理解頂きますようお願いいたします。
夕方6時まで診療やラボを見学された後、美ヶ原温泉の「すぎもと」に移動、私まで招待していただき、お酒を飲みながら、いろいろとお話をさせて頂きました。
夜9時からは Short Lingual Orthodontic Courseで、持参した My Macと EPSONの Projectorを使って、夜2時まで Hiro system Laboratory Procedure を含めた舌側矯正の講演をさせて頂きました。
たった5時間では Macの中のほんの一部しか御覧頂けませんでしたので、参考にならなかったのではないかと心配しております。
美味しい料理を御馳走になり、その上に過分なお心遣いまで頂き、有難うございました。
こんな田舎のドクター相手に良くしていただきまして、恐縮しております。
お近づきになれて大変嬉しかったです。
今後は講演などと堅苦しいことは言わず、いつでもお出かけ下さい。
来週は、Barcelona で Lingual Orthodontic Courseを開催しますが、準備がまだ終わっていない、、、急げ急げ、、。
2007年09月21日
9月19-21日、第回日本矯正歯科学会が大阪国際会議場にて開催されました。
昨年の札幌大会では、European Board of Orthodontistsに関する学術展示を行い、また、専門医試験の合格症例の展示をしたりと、とても忙しかったですが、今年は聞き手に徹しました。

会場のグランキューブ大阪
何年か前は、スタッフの意識改革と矯正歯科の知識習得を目的として、国内外の学会に必ずスタッフも全員参加で臨んでいましたが、学会を旅行と勘違いしているスタッフが多く、自分の発表の妨げになりましたので、以後、矯正学会にはスタッフは連れて行っていませんでしたが、現在のスタッフは皆、ほんとうに勉強熱心で、昨年の札幌大会も一緒に連れて行って良かったなと思いましたので、今年も歯科衛生士3名と受付秘書の1名、自分も含めて5名で参加してきました。
今回の学会では、興味深い学術展示が多く、歯根吸収に関する演題、歯列弓の成長に関する演題、咬合力に関する演題、ホワイトニング後の歯面の性状に関する演題、ボンディング材の接着力に関する演題、各社の矯正用ワイヤーの精度や表面性状を調べた演題などなど、たいへん勉強になりました。
歯根吸収は、現時点では予測することも予防することも困難なのですが、ビスフォスフォネートなどによる歯根吸収を少なくさせるための研究が行われています。
過大な矯正力は歯根吸収の原因となることは古くから知られていますが、過大な矯正力を用いていなくても、歯根吸収の見られる事があります。
現在、歯根吸収の原因として注目されているのは免疫システムの関与で、この場合、全歯にわたり歯根吸収が見られることがあります。
私自身も23年間の矯正臨床でそうゆう患者さんを3人ほど経験しました。
歯根吸収が起こった場合には、私たち矯正歯科医は正直、物凄いショックを受けます。
そして、患者さんには歯根吸収の状態を知らせない先生が多いのではないかと思いますが、現在、ひろ矯正歯科では、歯根吸収が全く起こらなかった人にも、物凄い吸収を起こしてしまった人にも、全ての患者さんにレントゲンをお見せして、隠すことなく御説明しています。
吸収の著しい人には、患者さんにその事を伏せるのではなく、現状を説明して、今後起こりうる事や日常生活に於ける注意事項を説明する事の方が重要であると考えるからです。
これらの研究が進んで、全ての患者さんに歯根吸収ゼロ矯正が出来る日が来ることを希望します。
また、特別講演の オハイオ州立大学の矯正歯科の教授、Henry W. Fields 先生の講演は、“The esthetics of the smile and the esthetics of the appliance that make the smiles”という演題で、患者さんが笑ったときの歯の見え方(Smile line や Buccal corridorなどの Estheticsに関するもの)などの審美的な要素についての講演です。
アメリカに於ける近年の矯正歯科の Goalが、見た目に重きを置く傾向が非常に強くなってきているということに私は以前から強い疑問を覚えていましたが(例えば、Social Sixなどは典型的な例で、真面目に臨床に取り組んでいる者にとっては考えられない事です)、今回の講演でもやはり同様に感じました。
Buccal corridorを改善するには、上顎の臼歯を頬側に位置させ、Buccal Crown Torqueをかけるとのことでしたが、こうすることで審美的には良くなっても咬合は理想的な状態からかけ離れてゆくことも多く、患者さんの長期的な予後や歯周環境を考えると、なかなか同意出来ない部分があり、これらを両立させるためには矯正のみで全てを解決しようと考えるのは間違いではないかと思いました。
Henry W. Fields先生の講演
また、臨床セミナーでは「矯正歯科医療と法務」についての講演があり、検査資料やカルテの重要性、治療前のインフォームド・コンセントの重要性を強調しておられました。
ひろ矯正歯科のホームページでは、一般歯科における矯正治療の問題点を指摘していますが、これは一般歯科の先生は矯正治療をするなという意味ではありません。
不十分な検査、不十分な知識で治療を行うと、取り返しのつかない問題に発展するということがあるという注意喚起の目的で記しておりますので、読まれた方は憤慨されるのではなく、患者さんの立場に立ってよく考えて頂ければ幸いです。
私自身も、他の医療機関に依頼した方が適切であると判断する場合には、迷わずそうしているからです。
特に、顎関節の治療が必要であると判断した場合には、治療前、治療中、治療後を問わず、顎関節外来を持つ専門の機関に依頼しております。
私は松本歯科大学の矯正科に勤務していた当時は、たくさんの顎関節症の患者さんの治療を受け持ち、むしろ得意分野でした。
開業後も暫くの間はスプリント療法などの治療を行っていましたが、現在は全く行っていません。
その理由として、
1,顎関節症の有病率は20〜40%程度にも達するということ(ということは、噛み合わせの如何を問わず3〜4人に1人は顎関節に何らかの問題を持っているということであり、咬合機能に異常を持っている矯正歯科の患者さんにおいては、さらに高いパーセンテージになるということです。)
2,顎関節の触診と聴診、1〜2枚のレントゲンだけで、関節円板の前方転位であろうと診断し、保存的療法を行うのは非常に危険であり、治療前には矯正治療と同じように詳細な検査とインフォームド・コンセントを行うべきであると考える
3,治療が非常に長期にわたることもあり、また、治療が奏功しないこともある
4,診察が1週間に1度程度と頻繁な治療が必要なこともあり、矯正歯科専門医であるひろ矯正歯科でのアポイントスケジュールに組み込むことが出来ないこともある
5,投薬や、マニピュレーション、パンピングなど、スプリント療法以外の治療が必要なことも多く、ゆえに治療は顎関節の治療に関する専門の知識を持った口腔外科の先生に任せるのが適切であると考える
以上です。
学術展示会場では、藤田先生にもお会いすることが出来ました。
WSLOに名前が載っていたのに何故おみえにならなかったんですか、みんな先生にお会いできることを楽しみにしていたんですよ、と、しばし会話を。
とても忙しくて、どうしても都合がつかなかったとのことです。
次回のESLO, Cannesには是非来てくださいね!
今回の日矯学会は得る物が多く、非常に有意義な学会でした。
来年は9月16-18日、幕張メッセにて行われます。
19日、ホテルに到着後、鉄板焼きに行ったのですが、、、。
座ってメニューを見ると、メンタマが飛び出るほどの値段、、、。
(*_*)、、、帰ろうか、、でも、今さら帰れないしなあ、、、。
「普段、大変苦労をかけているスタッフのためだ! これぐらいなんだ!!」 と、
通天閣から飛び降りるつもりで、いただきました。 ★三つでした。
20日は、串の坊で晩御飯。これも、★三つでした。
現在、歯科衛生士募集中です。来年は、歯科衛生士さんがあと2人くらいここに加わってくれるといいなあ。
そのあと、たこ焼き屋さんに行きました。
大阪に来たからにゃあ、たこ焼きを食べなきゃァねえ!
帰りの新大阪の駅でお土産を見ている時、ふと時計を見たらあと3分しかない!
「早く、早く!! 間に合わないよ!!!」と叫ぶ僕の声に、手に持ったお土産を放り投げて、みんなダッシュ!
ところが、ホームに出てみると、、「あれれ? あと10分もあるじゃん、、」
僕の時計がえらい進んでいたのでした。
お土産も買えなかったみんな、、、ごめんなさい m(_ _)m。
悪いのは僕です、許してください、、。
2007年07月16日
2007年7月12-17日、第二回 World Society of Lingual Orthodontic meeting が Seoulの COEX Congress Center にて開催されました。
今回は内緒でパスしようかと思っていたのですが、Invited Speakerとして招待して頂きましたので、頑張って行ってきました。

会場の COEXです。このあたりの道路には、全然人が歩いていません。
なぜか。。
物凄い地下街が広がっていて、何処に行くにも地上に出ずに行けるのです。
しかし、、、我ながら、毎年毎年演題を考え、しかも一人で準備して、よく間に合うものだと思います。
大学病院に勤務している先生なら当たり前ですが、僕は田舎の開業医、、。
みんな「そのパワーは何処から出てくるのか」と不思議がりますが、ただ単に患者さんに一生懸命向き合っていたら気がついたらこんなになっていた、、それだけです。
さすがに今回は超・ギリギリで、前日、朝から夜中までホテルに缶詰で Power pointを仕上げました。
EOSの際には Intel Macを持っていったのですが、調子が悪く、たいへんな目に遭いましたので、今回は使い慣れた12inch G4を持って行きました。
演題は、「Lingual Orthodontics for Juvenile Patients」です。
舌側矯正というと、普通は大人の患者さんが対象ですが、年々 Low teenで Lingual Orthodonticsを希望される方が増加傾向にありますので、Adult patientsとの違い、注意点等を実際の治療例をまじえて解説してきました。
僕の口演時間は、日曜日の朝イチ、8:30分という時間です。
しょえ〜、こんな時間に人が来るんかい、、と思っていると、案の定、5分前には、会場内には僕と座長と次演者の3人だけ。
Venice ESLO のあのイヤな雰囲気が思い出され、思わず笑っちゃいます。。。
プレゼン開始の秒読み態勢にはいると、、、ドカドカと皆さんが駆けつけてくれました。
あ〜、よかった。
朝早くから駆けつけて来てくれた皆さん、有難うございました。
プレゼンの最後は、冬ソナのBGMで締めくくりです。
え? 古いって?
でもまあ、韓流ドラマの先駆け、代表作ですからね。
音楽が流れ、ペ・ヨンジュンとチェ・ジュウが出てくると、座長の先生も思わずニッコリ。。
ガンバレ〜 ! 写真提供:松野功先生
途中で照明がおかしくなり、プレゼン中断です。 あはは〜、いつまで続くのかな〜〜(^^;) 写真提供:松野功先生
Coffee Breakで竹元先生、黒田先生、橋場先生と話していると、Alain Decker先生が僕の顔を見つけ、寄って来てくれて、素晴らしい発表だ、お前の治療はいつも素晴らしい、と、絶賛のお言葉を頂戴しました。
ありがたや、ありがたや、、。

物凄い立派なメインホールです。参加者は600名を超えたとか、、。
その夜は Gala Dinnerです。
Phil Kyung Jaeという Korean Restaurantですが、聞くところによると、韓国の昔の王様の家で、今もそこに住んでおられるとのことです。
Dinnerが始まるまで、お庭でジュースやカクテルを飲みながら御歓談。
日本人の先生達はいつもどおり日本人だけで集まっています。
僕は日本の先生達が嫌いなわけではないのですが、内輪で固まるのはあまり好きではないので、一人でポツンと離れて立っていると、Dirkがこっちに来い、と呼んでくれました。
すると、パリ第5大学の先生達を紹介してくれ、今日の僕のプレゼンのことを聞かれたり、逆にパリ大学でのリンガルの治療の事を聞いたり、話に花が咲きます。
そうこうしていると、Dinnerが始まりました。

左から、竹元先生、 Dirk、 僕、 Decker先生です。
カメラがいっぱいで何処を見ていいのかわからないので、みんな見ているところがバラバラです。。
Dinnerは グループ分けされていて、みんな自分のテーブルに向かいます。
僕は C-groupです。
なるべく内輪で固まらないようにと思っていると、Alain Decker先生が来てくれました。
ここでも昨年同様、先生と楽しく過ごすことが出来ました。
舌側矯正の世界は、自分がNo.1だ、と、勢力争いをして、他の妨害をする先生もいます。
自分のスキルが低いために、上手い者を引きずり降ろそうとする先生もいます。
が、このDecker先生は、話せば話すほど、素晴らしい先生です。
「妨害をする先生がいることは凄く悲しいことだと思います。負けて悔しいなら、人の邪魔をするのではなく、自分が努力すればいいことです。みんなでお互いに知恵を出し合って、少しでも患者さんが優れた治療を受けられるようにと、こうやって世界中から先生が集まってきているのに、なぜそうゆう先生がいるのか僕には理解出来ません。僕がここに参加する目的は一つしかないんです。」と、僕の考えを話すと、「そのとおりだ!」と、まったく同じ考えです。
感激と嬉しさで、もうチョイで涙が、、、(^^;)。

韓国料理のフルコースを食べたのは初めてでした。美味しかったです。
Decker先生と Becker先生は、本当に素晴らしい先生です。
来年の ESLOは必ず駆けつけます! 頑張ってください!
大会長の Hee-Moon Kyung先生、本当にお疲れ様でした。
たいへん御世話になり、有難うございました。
また、尊敬する Ryoon-Ki Hong先生、また是非御一緒出来れば嬉しいです。
カムサンミダ。
2007年07月10日
6月22-24日、ドイツ・ベルリンで 第86回 European Orthodontic Society Meetingが開催されましたので、参加し、発表してきました。
ヨーロッパ矯正歯科学会の専門医試験に合格した者は、ヨーロッパ矯正学会の European Boardの時間に発表しなければなりません。
自分は2005年の European Boardの試験に合格しましたので、昨年 applyしていたのですが、ESLOの Venice meetingのあと具合が悪くなり、EBO Presidentの Dr.Moserにドタキャンのメールを送って、休ませて頂きました。
でも、そのままではいけませんので、今年は行って、きっちり発表してきました。

学会場のベルリン・フィルハーモニック・センター
EOS設立100周年記念大会とあって、例年とは比べものにならないスケールでした。
学会にもいろんな性格がありますが、EOSはどちらかというと、大学に所属している先生がメインに活動している、research色の強い学会です。
日頃、臨床メインに頑張っている自分にとっては、非常に有益な学会です。
今回は竹元先生がEBO試験に臨まれ、目出度く合格されました。
PresidentのDr.Moser 曰く、お前達は地球外生物だとのこと。
非常に難しいケースをきちんと治しているので、人間じゃない、ETだと、絶賛してくれました。
一生懸命頑張って治療している甲斐があります。
有り難いことです。
でも、こうゆう試験を受けるために一生懸命治療をしているのではありませんので、誤解無きようにお願い致します。
自分が日頃一生懸命やっていることが間違っていないか、第三者の客観的な評価を受けることは、治療の質的向上につながることであり、患者さんのために行っていることなのです。

ベルリン大聖堂

お昼御飯はホットドッグ。たった 1 Euroなんですが、これがまた旨い!

晩御飯はLemkeというレストランで、オリジナルビールを飲みながら、ハクセを食べました。ハクセというのは、ブタの骨付きの肉を焼いたものなんですが、外側はフォークも刺さらないほどカリカリに香ばしく焼かれています。

Presidential partyで知り合ったShinya先生御夫妻です。
現在、Turku大学で勉強していらっしゃるとのこと。羨ましい限りです。

Presidential Partyは、このとおりのにぎわいです。

帰りにTEGEL空港でソーセージとハンバーグとビールで締めくくります。
レジの人が「一人でこれ全部食べるのか?」と驚いていましたが、、。

ビールもソーセージも 最高に美味しい、、。
来年のEOSはリスボンで行われます。
時期的にESLOとダブるので、行けるかな。
2007年06月18日
今年のGWには、CAに住む友達に会いに行く予定だったのですが、日本を出る2日前に、San Diegoで矯正ラボを開業している Remo Sagastumeからメールが届き、「自分のラボでは Modified Hiro System for Lingual Orthodonticsを使っている、僕のBlogを読んだのだが、出来れば Dr.HiroのOfficeを見学させて欲しい」とのこと。
あまりにもタイミングが良かったので驚きましたが、「今からちょうどLAに行くところだから、Remoのラボに寄るよ」と連絡し、行ってきました。
彼のラボは San Diegoの El Caminoというところにあります。

彼が言うには、ちょうどラボを引っ越ししている最中で、僕が一番最初の訪問者だとの事でした。
彼がメインに使っているのは、ドイツのリンガルのスペシャリストである Hatto Loidleや、Bruno Wihelmyが使っているジグを使ったやり方で、現在、America、Mexico、Australia、Europeから Hiro system Lingual Orthodontic Laboratory Workを頼まれて作っているとのことでした。
新しいラボは、これから機材の引っ越しをするところでしたので、製作中の技工物はあまりありませんでしたが、大変気を遣ってくれ、とても良い人でした。
San Diegoの大学に講義に行ったり、学会で商社展示をしたりと、とてもお忙しいようでしたが、近い将来、日本で会えれば嬉しいです。

Set upを見ながらdiscussion.
Materialなど、逆に僕が教わる点が多かったです。

17年ぶりのUSCです。懐かしいな、、。
2007年04月07日
2月22日、日本臨床矯正歯科医会例会が品川プリンスホテルにて開催されました。
日臨矯は、矯正歯科を専門に開業している先生の集まりで、22年前、自分が矯正学を志した時から憧れ、尊敬していた会の一つです。
現在では、会員の中には大学に勤務している先生もいらっしゃいますが、当時は入会出来なかったように記憶しています。
自分は、12年前に開業してからすぐに入会をさせて頂くつもりで書類を整えてはいたのですが、諸般の事情から現在まで入会をせずにおりました。
開業12周年を迎えたこともあり、もう一度初心にかえって自分の矯正臨床を見つめ直したいということもあり、このたび入会させて頂きました。

例会に参加した率直な感想は、会員の皆さんが切磋琢磨し、一生懸命勉強している、しかしユーモアも通じる暖かい会であると感じました。
新入会員の紹介の際に、「塩尻市という人口6万人の小さい町で細々と開業しております、、、」と申し上げたら、ある先生の「ウソばっかり〜!」と言う声が会場内に響き渡り、吹き出した先生も何名かおみえになりました。
まあ、事の真偽は皆様にご判断頂くとして、先輩の諸先輩方、若輩者ですが御指導御鞭撻の程、よろしくお願いいたします。
今回の例会では鶴見大学の小林馨先生の講演は非常に有益でした。
小林先生と言えば顎関節、画像診断といえば小林先生です。
顎関節症の治療は、過去には自分も行っていましたが、現在では行っておりません。
その理由は、私たち一般開業医では顎関節治療に必要十分な検査を行うことが出来ず、聴診、触診、顎運動の審査だけからでは、正確な病態の把握・診断が出来ないからです。
顎関節のクリッキングを触診のみで関節円板前方転位であると決め、リポジショニングや咬合調整を行う先生が多いですが、これはあってはならない事であると考えます。
医療行為というのは当てずっぽうでなされるべきではなく、正しい診断なくして治癒はあり得ないからです。
正しい診断のためには、綿密な検査が必要であることは言うまでもありません。
顎関節の疾患は複数の原因が重なって発症している事が多く、診断や治療は非常に難しものですので、現在、ひろ矯正歯科では顎関節の治療は専門機関に依頼しております。
小林先生のお話で自分がどうしても聞きたかったのは、歯科用CTについてのお話です。
画像の精度の向上やコストの低減により、ここ数年で歯科用のCTは普及の一途で、特に埋伏歯の診断や歯周病治療を目的として撮影される事が多いです。
ところが、上記に述べたことと矛盾するようですが、必要のない患者さんにまで興味本位でCTを乱撮している先生がいることも事実です。
何千万もするCTスキャンを買った以上は、なるべく多く使って償却しなければ、と考えているのでしょうが、院長であれば自院での使用頻度は購入以前からわかっているはずで、患者さんの被爆を考慮せずに何でもバンバン撮るのは、かなり問題であると思います。
私たちが日々診療していると、非常に稀に、レントゲン撮影を拒否される方がいらっしゃいます。(ひろ矯正歯科には12年間に2人だけおみえになりました。)
私たちの撮るレントゲンの被爆量は、専門的な数字になりますが、頭部のX線写真1枚で2〜3MSv、パノラマレントゲンで3.85〜30MSv、デンタルが1枚1〜8.3MSvです。
これに対し、歯科用CTの被爆量は480〜560MSvにも達します。
つまり、CTを1回撮るということは、矯正の頭部のレントゲンを200枚以上(!)、通常のデンタルX線(2×3cmくらいの小さいレントゲンです)の500枚以上(!)を一度に撮影するのと同じだけ被爆するわけです。
ですから、歯科用CTを撮るのであれば、最初にパノラマやデンタルでスクリーニングを行い、必要な部位だけに限局してCTを撮影すべきです。
皆さんがCTを撮影される事になったら、事前に先生から「どこの部位のCTが、なぜ必要なのか」という説明がされるはずです。何の説明も無しに、CT撮りますのでこっちに来てください、という場合は、患者さんのほうから撮影目的や理由を聞くべきです。遠慮すべきではありません。何処で、どのような治療を受けるかを決めるのは、患者としての権利です。
また、MRIについては、総合病院の先生やレントゲン技師さんから、矯正装置が入っているとMRIが撮影出来ないので、矯正装置を外してくれと言われることがあります。
何の連絡も無しに勝手に舌側矯正の装置を外して事後報告、という事例が過去に1度だけありましたが、小林先生の講演では、アーチファクトは撮影条件によって減らすことが出来、1.5テスラー以下であれば、殆ど問題はないとのことでした。
実際に、MRIを撮影する際に技師さんから連絡があり、少しコメントするだけで問題なく撮影されているようですので、患者さんの皆さんは覚えておいて頂くと宜しいかと思います。
次回の日臨嬌は11月、宇都宮で開催されます。
2007年02月22日
11月27日から12月2日まで、ドイツから Dr. Bruno Wilhelmyが見学にやって来ました。
彼とは2002年6月、Berlinで開催されたESLOの時に知り合いました。
以来、ヨーロッパの学会ではいつも声をかけてくれ、Gala dinnerなども一緒にテーブルを囲んできました。
1年前、New YorkでのWSLOの際に、ひろ矯正歯科を見てみたい、僕のリンガルの治療を実際に見学してみたいので行っても良いか、と聞かれました。
なんでも、お嬢さんが歯科大学を卒業して、もうすぐ一緒に仕事をするようになるので、もっとリンガルを勉強したいとのことでした。

ひろ矯正歯科玄関前にて

いつもどおり、月曜日は僕は休みなので松本城を案内します。
翌日から1週間、朝から晩まで、Brace on、Brace off、初診、診断、adjust、esthetic ponticのセットの仕方、Eva Dyneを使った最新の技工操作等々、現在ひろ矯正歯科矯正歯科で行っている最新テクニックの全てを教えました。 金をいくら払えば良いかと聞かれましたが、金欲しさに教えるわけではなく、僕は真にLingual Orthodonticsの発展を祈っての事ですので、金などイラナイ、と言いましたが、、、僕の真意が伝わったでしょうか、、。
見学をしたいという先生を寛大に受け入れ、本当に感謝してくれる人もいれば、見せてくれて当たり前、教えてくれて当たり前と思っている人もいます。 中には、院内の物をくすねて帰るような人もいますので、今後は見学者の受け入れについて少し考え直したほうが良いかな、と考えています。

通常の矯正と舌側矯正との診断の違いについて詳しく説明します。

わかってくれたかな、、。

夜は割烹仙岳で shabu-shabu dinnerに招待です。
食事をしながら、舌側矯正について説明を続けます。

仙岳のマスターと一緒に
2006年11月18日
今年の3月、New Yorkで世界舌側矯正歯科学会が開催されましたが、学会から帰国するとすぐに1通のメールが届きました。
スペイン・バルセロナの University International of Catalunya の教授であり、バルセロナ市街の激戦区で開業している矯正専門医である Dr. Fernando de la Iglesia からです。
「NYでDr.Hiroの講演にたいへん感銘を受けたので、是非オフィスを見学させて欲しい」と、写真付き履歴書を添付で送ってくれました。
先日来たDavid Manzaneraもスペインから、Fernandoもスペインからです。
Fernandoに「日本には学会か何かで来るのか?」と聞くと、「No」とのこと。
「他の先生のオフィスを見学するついでに来るのか?」と聞くと、「日本には、Dr.Hiroのオフィスを見学するためだけに行く、ひろ矯正歯科に行くためだけにスペインから日本に行く」とのこと。
僕に何か出来ることがあればと思い、歓迎しました。
そうしたら、3月の時点でもうすでに10月の飛行機を予約したというので、近年稀に見る行動派です。
10月25日、昼11:25分に松本駅に着くというので、ホテルに迎えに行きます。
今日は月曜日なので、僕はお休みなのです。
車を駅近くの駐車場に入れ、ホテルに向かって歩いていると、駅から東急インに向かって旅行カバンを引きずる3人連れの外人がいます。
あれがFernandoだなと思いつつ、交差点で御対面。
やはりそうでした。
Ferandoと、奥さんと、技工士のGloriaさんです。
折角来るなら、技工士を連れておいでよ、それから自分のケースを持っておいでよ、ラボを教えてやるから、と伝えたんです。
ムチョ・グスト(はじめまして)、コモエスタ・ウステ(こんにちは、ごきげんいかが)と、挨拶をすませ、駅前の東急インに案内します。
駅に近い方が何かと便利なので、僕が会員価格で予約しておきました。
お昼前ですが、チェックインが可能で、部屋に荷物を置いて出掛けます。
お昼ご飯は伊勢町の「バリゾート」で「ナシゴレン」を食べ、その後、松本城を案内します。
今晩はしゃぶしゃぶだよ、と話すと、じゃあここは僕が払っておくよと、Fernandoが払ってくれました。
ごちそうさまでした。それにしても、暑かったな、この日は。寒いから上着を忘れるな、と言ってあったので、全然寒くないじゃないか、と、フード付のダウンジャケットをたたんでいました。
松本城の説明を聞く。オジサンはボランティアの英語のガイドの方です。
松本城観光は気に入って貰えたかな、、、?
その後、四柱神社、縄手通り、仲町と松本の典型的な通りを案内し、僕は一旦家に帰ります。
アスタルエゴ(また後ほど)!
晩ご飯は定番、割烹仙岳のしゃぶしゃぶです。
寿司と天麩羅は食べた事があるが、しゃぶしゃぶは初めてだというので、食べ方を説明します。
お肉をお湯につける時は「しゃ〜ぶしゃぶ、しゃ〜ぶしゃぶ」と言わなければならないのだと説明すると、彼らみんなは真面目に「シャ〜ブシャブ、シャ〜ブシャブッ」と言いながらお肉をしゃぶしゃぶしています。
えへへ、、。
「しゃ〜ぶしゃぶ、しゃ〜ぶしゃぶ、、。」
食事をしながらいろいろと話を聞きます。
彼はバルセロナで矯正専門開業していますが、彼のオフィスの半径100m以内には8軒(!)の矯正専門医があるとのこと。
バルセロナ市内には何軒の矯正歯科専門医がいるのかと尋ねると、星の数ほどで、数え切れないという。
バルセロナの人口は157万人、塩尻市の人口は6万人。
僕は都会が大嫌いです。
息が詰まります。
僕にとっては、自分のリラックス出来る環境で生活し、毎日新鮮な空気を吸って気持ちよく仕事をするのが、良い治療をする最低条件です。
僕は長野県の豊かな自然を愛し、長野県の人を愛し、自分の医院とスタッフを愛しています。
約3時間、食事をしながらお話をしてお別れです。
Fernandoからは、高級ワイン4本と、たくさんの生ハムと、たくさんの本と、おまけに子供達のお土産まで頂きました。
さぞ、重かったでしょう、、ムチョスグラッシャス。
翌日、お昼過ぎにFernandoと歯科技工士のGloriaさんが医院に来ました。
医院の中をひととおり案内し、午後から通常どおり診療です。
初診、診断、Brace on(矯正装置を装着すること)、Brace off(矯正装置を外す事)、抜歯、いろんな処置を滞りなく的確に処置をするのを見て、いささか面食らったようです。
彼は火、水、木と3日間見学してゆきましたが、マメにメモを取り、いろんな事を質問してきます。 非常に勤勉です。
ひろ矯正歯科では、普通の矯正専門医と違う部分がたくさんありますので、質問が多いのは当たり前です。
Q1:なぜ、バンドを巻かないで全ての装置を接着で治療するのか?
Ans:
1,チェアータイムの短縮
2,患者さんの不快感の軽減
3,歯肉炎の減少
4,バンドを巻くとギラギラ光って審美的に良くない
5,バンドを巻くと装置撤去後にバンドスペースが残り、食片圧入の原因となる
6,バンドを巻くと装置撤去後にバンドスペースが残って歯が移動し、咬合関係が狂う
7,バンドを巻くと、装置の位置づけが正確でなくなるので、きちんと治らない
などの理由から、ひろ矯正歯科ではバンドを使わないんだと説明します。
バルセロナではバンドを巻かないなんて不可能だ、みんな装置を壊してしまう、というので、それは日本でも同じだ、患者さんに必要性を説明して、患者さんに理解してもらって、食べ方の指導などをきちんとすれば大丈夫だよ、と話します。
真剣な顔つきで見学するFernando
Q2:エッチングの不要な接着剤について、メーカー名とそれを使っている理由は?
Ans:メーカーは松風、使用している理由は、
1,エッチングをしないことで虫歯の発生をかなり抑える事が出来る
2,さらに、フッ素徐放性であるので、虫歯になりにくい
3,チェアータイムが大幅に短縮された
4,ブラケットの脱離による急患が極端に減少した
5,除去が容易である
などなど、、。
Q3:スペースクロージングのメカニクスは?
Ans:ひろ矯正歯科では、患者さんに少しでも快適に治療を受けて頂くために、ループは使わないで、全てスライディングで行っている。外側には一切装置を付けない。パワーチェーンを外側にまわす先生もいるが、ひろ矯正歯科ではそんな不細工な治療はしない、と説明。
じゃあ、エラスティックはどうやってかけるのか、というので、内側から内側にかける、と話すと、他の先生と同じく、そんな事は出来ないだろう、という顔。
ちょうどゴムを使う患者さんがいたので、ゴムをかけてみてください、というと、その患者さんは一瞬にして裏側どうしでゴムをかけるので、Fernandoは目が点になっていました。
ひろ矯正歯科は治療のレベルも高いが、患者さんのレベルも高いんですよ。
EBOのファイルを見るFernando
ほかにも、たくさんたくさんの質問がありました。
二階では、世界に誇るひろ矯正歯科の技工士が Gloriaに最新の技工手順を指導します。
こうゆうときに日頃の英語レッスンが役に立つ!
その間、奥さんは何をしているのか、、、じつは、うちの家内が料理教室に連れて行っています。
翌日は茶道にと、日本文化を紹介します。
裏千家奥平先生、お忙しいのに、本当にありがとうございました m(_ _ )m。
夜は、焼き鳥大吉にて。大切な日本文化、ドジョウすくいを披露します。
爆笑でした。あっはっは〜、楽しい。
医院見学を受け入れるのに1日当たり10万円以上のお金を取る先生がいます。
ひろ矯正歯科では、No Chargeです。
なぜタダでそこまで見せて、ラボまで教えて、食事まで連れて行って、と、不思議に思うかも知れませんが、僕はただ、彼らにリンガルのスペシャリストになって欲しい、名ばかり有名で治療が全く出来ないくせに偉そうにしている人たちを見返せるようなドクターになって欲しい、ただそれだけが願いです。
Fernando, you must be the NO.1 Lingual Orthodontist in Spain!!
3日間、アッと言う間に過ぎました。
最後の日、11月3日は軽井沢を案内し、軽井沢から新幹線で東京へ向かいます。
毎日、朝から晩ご飯まで一緒にいたので、家族のようです。
別れ惜しいです。
軽井沢鬼押し出しにて。 またおいでね(^ε^)-☆。
2006年11月14日
松本歯科大学歯科矯正学講座、松本歯科大学独立系歯学研究所教授、総合歯科研究所、そして、シンガポール国立大学歯学部歯科矯正学修士課程教授の出口敏雄先生が、2007年3月を以て松本歯科大学を退官されますので、退官記念祝賀会が10月29日、名古屋のマリオット・アソシアで開催されました。
出口先生は1964年に東京医科歯科大学歯学部を卒業、大阪大学大学院歯学研究科を修了されたあと渡米され、インディアナ大学大学院歯学研究科修士課程を修了されました。
帰国後は、名古屋大学医学部助手、徳島大学歯学部助教授に就任されたあと、1970年より、松本歯科大学歯科矯正学講座の主任教授として、現在まで想像を絶する超々多忙な日々を送られて来られましたが、退官後は隠居されるどころか、シンガポール国立大学歯学部歯科矯正学修士課程教授として赴任されます。
とうとうこの日が来てしまいました、、。
自分が矯正学を志したのも出口先生がいらっしゃったからで、僕の人生に一番大きな影響を及ぼした先生です。
矯正学の教授が出口先生でなければ、自分は矯正専門医にはなっていなかった事は間違いありません。
矯正科に入局した当初は、右も左もわからず、礼を失することも多々あったと思いますが、終始、暖かく見守ってくださいました。
当時は松本歯科大学には大学院がありませんでしたが、福岡歯科大学に持ち込みで学位まで取らせて頂きました。
Charles H. Tweedや、Univ. of Southern Californiaのコースを受けろと、他の先輩医局員をさしおいて真っ先に声を掛けてくださったのも出口先生、自分が医局を退職した後も終始御指導御鞭撻を頂き、英国矯正歯科認定医(M-Ortho RCSEd)や、ヨーロッパ矯正歯科学会専門医試験(European Board of Orthodontists)に挑戦する機会を与えてくださったのも出口先生、Indiana Univ.でJarabak Awardを受賞された時に舌側矯正に関する講演をさせて頂く機会を与えてくださったのも出口先生、矯正学の楽しさと恐ろしさを教えて下さったのも出口先生、野球を教えて下さったのも出口先生、、、。
医局に在籍当時、出口先生の姿を見ていてつくづく感じたのは、矯正歯科医というのは明けても暮れても勉強なのだ、一生全開で走り続けなければならないのだ、という事でした。
医局を退職して開業した後も、こんな出来の悪い教え子が、医院の採算など度外視で、診療に、研究に、学会発表にと、時間と労を惜しまず頑張って来れたのも、出口先生の姿をいつも見ていたからこそであると思います。
いつも他の矯正専門医の先生から「開業していて、そんなにいろいろ一人で出来るわけがない」と言われますが、自分としては当たり前の事をしているだけです。
自分のしていることなど、出口先生の何百分の1、いや、何万分の1です。
式典では出口先生の業績集を頂戴いたしました。
「論文は、英語論文しか論文とは言わない」という出口先生の口癖どおりに、英語の論文・学会発表は124を数え、本当にこれほどの業績を、診療、教育、研究にと残された先生は稀ではないかと思います。
22年間お世話になった出口先生が松本から去られるというのを考えると、本当にこみ上げてくる物があります。
いつかは来る日だということは分かっていましたが、いざ、この日になってみると本当に、、、辛かったです。
お目出度い席なので一生懸命気持ちを切り替えるように努め、宴会中は他の先生達と楽しく過ごさせて頂き、気を紛らわすことが出来ましたが、最後に金屏風の前で出口先生御夫妻に御挨拶を申し上げた際には、本当に涙がこみ上げて来て言葉が出ませんでした。
この場を借りてお詫び申し上げますとともに、今後の益々の御活躍をお祈り申し上げます。
長い間、本当にありがとうございました。
これからも精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。
僕は一番下座の、出口先生のご家族と一緒のテーブルで嬉しかったです。
当日、塩尻駅前ではワインフェスティバルが、、、飲みたかったけど、我慢しました。
2006年10月22日
9月27日、朝、いつものように窓を開けて高原の爽やかな空気を吸いながらデスクワークをしていると、奥羽大学歯学部成長発育歯学講座歯科矯正学分野の田口先生がおみえになりました。
ご家族を軽井沢に置いてこられて、一人でいらっしゃったとの事。
Davidの頁でも書きましたが、日本人の先生の見学は受け入れていないのですが、田口先生はSTbの講習会以来何度かメールでやり取りをしていましたので、例外的に来て頂きました。
臨床見学を受け入れるのに数万円〜数十万円チャージする先生もいますが、僕は今のところ無償で受け入れています。
他の先生が使っていないテクニックや材料が沢山あり、独特のラボワークも全て見せるのだから、タダで教える事はないと、いつもいろんな先生から言われますが、、、今のところは、まあいいか、と思っています。
軽プリでくつろぐ田口先生 軽井沢はどうでしたか?
先生は朝9時から最終6時半まで見学されましたが、9月20日で歯科衛生士のKjさんが結婚退職し、さらに現在は受付も募集中とあって、診療時間中に先生にいろいろと詳しく御説明する時間も取れませんでしたが、夕方少しお話し出来たのが何よりでした。
話の内容は先生のプライバシーに関する事ですので、ここでは記しません。
矯正歯科は傍目には良いように見えますが、本当はメチャクチャ大変ですよ。
頑張ってくださいね。
2006年09月17日
第65回日本矯正歯科学会が札幌のコンベンションセンターにて開催されました。
会場の札幌コンベンションセンター
慰安旅行の頁に書いてあるとおり、ChicagoのAAO以来、スタッフの学会参加はなく、国内外の学会にはずっと自分一人で参加してきましたが、今回はDental Hygienistの2人が参加を希望したので、一緒に参加してきました。
本大会ではEBOの報告を学術展示で行うと共に、先日行われた専門医試験に合格しましたので、治療記録の展示を行ってきました。
9月13日 移動日
[1つ目のハプニング]
信州松本空港から千歳空港に直行便が出ているので、便利と言えば便利ですが、、、大事な学会のスケジュールに飛ぶか飛ばないかその時になってみないとわからないような移動手段を組み込むのは危険です。いろいろと他の方法を種々検討しましたが、結局、飛ばなければ車で羽田まで走ってそこから札幌に向かう、ということでスケジュールを立てました。
14時15分頃、札幌発の機材が松本上空で旋回をしています。
「降りれるかな、、、無理だろうな、この天気じゃ、、、絶対に無理だ。」
ところが、神は私たちに味方してくれました。
悪天候の中、何とか日航機は松本空港に着陸し、私たちは無事、札幌に向かう事が出来ました。
約1時間10分で無事千歳空港に到着、松本は大変な雨でしたが、札幌は晴天です。
電車、タクシーを乗り継ぎ、宿泊先であるホテルクラビー札幌に到着します。
[2つ目のハプニング]
自分がまずチェックインを済ませると、ウエルカムドリンクの券をくれました。
食事の時間までまだ2時間もあるので、まずはビールで乾杯をしてから食事に行きましょうか、とDHの2人に、、、ところが、彼女たちの部屋が取れていない、、。
「お名前が見つかりません」とのこと。
そんな馬鹿な、と思い、焦ってPCを起動して予約確認のメールを見せる。
絶対にそんな事は無いはずだ、僕は自分でちゃんと予約した、、、筈なんだけどなあ、、。
予約係の責任者の人にも、フロントの人にもメールを見せて、宿泊者の名前を見せて説明するが、いくら説明しても埒があかない。
しょうがないので、タウンページを借りて、札幌中のホテルに片っ端から電話するが、日本矯正歯科学会のため、どこのホテルも全て満室。
ここなら空いている気がする、と、虫の知らせで札幌ガーデンパレスに電話。
すると、ビンゴ! 本日のみツイン一部屋のみ空いているとの事。
早速予約してDHの2人が移動します。
空港からホテルクラビーに着いたのは4時半、その時すでに6時半ですから、2時間のタイムロスです。
7時からサッポロファクトリーで食事会があるというのに、、、。
待つ事30分、2人が戻ってきて、サッポロファクトリーに急ぎます。
札幌ファクトリーです。
夜の札幌を少しブラついて12時少し前、帰ろうと思ってタクシーを待っていると、うちのDHから電話があり、な、な、何と、クラビーに予約が取れていたとのこと!
フロントマンと予約係が見落としていたとのこと!
あれだけ何度も宿泊者の名前を言って確認したのに、なんたる事だ!
クラビーに戻って、フロントに一言、「勘弁してちょ」。
9月14日 学会初日
本日は朝から学会です。
今日は専門医試験に合格した人は、資料を展示しなければなりません。
今回専門医試験を受験したのは250余名、合格者は156名でした。
長野県の開業医では長野市の堀内先生と自分の2人のみでした。
これを嬉しいと考えるか、残念だと考えるか、、、複雑な気分です。
学術展示の準備もあるので、物凄い荷物です。
準備も大変で、終わったら汗だくです。
DHの2人に手伝ってもらって展示を終えて、口演の時間を再度チェックして、その合間を縫って学術展示を全てチェックします。
たくさん人が来てくれるかな、、。
1日がアッと言う間に終わり、専門医の資料を片づけに向かいます。
その日の夜は新潟大のOBの石井先生が食事に招いて下さっているので、着替えて急いで向かいます。
これが、地元の製薬会社の人に教えて貰った店だそうで、超美味しかったです。
★三つ、頂きました!
このお店でも、その後の喫茶店でも御馳走になってしまい、申し訳ありませんでした。
石井先生と山崎先生と、K先生と。
9月15日 学会2日目
今日は学会最終日です。
朝早く起きて食事を済ませ、会場に向かいます。
臨床セミナーでは、出口徹先生のMIA、井川先生のPsycho-dentistryの講演を聞きます。
出口先生といえば、あのIndianaで御一緒させて頂いた、恩師出口教授の御子息です。
歯根吸収についてもきちんと考察を加えられました。最も大きいのが遺伝的要因で、吸収のタイミングはレベリングの際。heavy forceに起因する歯根吸収は、space closingなどの際に見られる、とのことでした。 何だかホッとしました。
井川先生の講演も素晴らしく、久しぶりにたいへん感銘を受けました。
井川先生の講演です。
12時30分から13時30分は、学術展示の奇数番号の質疑応答ですので、自分のパネルに向かいます。
学会中、ポスターが剥がれていないか、模型が散乱していないか、時々チェックに行きましたが、常にたくさんの人がファイルを見ておられてホッとしました。
盛況、盛況。
[そして3つ目のハプニング]
質疑応答で何人かの先生から EBOならびに裏側からの治療の術式等について質問があり、説明していました。
これはですね、、。
皆さん、真剣に見ておられました。
大臼歯にもバンドは使っては いけません。
バンドを巻くとですねえ、、。
先生方と話をしていると、藤田欣也先生がお見えになりました。
質問を記したコピーを渡され、記入して郵送するようにとのこと。
「イヤです」と、お断り申し上げました。
「じゃ、今、答えてくれますか」とのこと。
まずは「リンガルブラケット矯正法」という語句について説明をとのこと。
「これは今回、日矯事務局から用語についての指示があり、それに従ったまでです。先生も同様の発表をしていらっしゃるんですから、日矯から連絡が行っており、当然御存知でしょう」と申し上げると、「知らされていない」とのこと。
次に「マッシュルームアーチを使われていますか」と尋ねられ、「当然です。何か問題が?」と返答、「特許の話なら、20年で特許権は消失しているでしょう」と申し上げると、「特許は20年で切れても、用語に対する知的財産所有権は50年間生きているんだ」とおっしゃる。
そこから押し問答が続き、藤田先生が自分の聞いている事に答えないまま立ち去ろうとするので、「逃げるんですか?」と申し上げると、「誰が逃げるか!」と、かなりお怒りです。
自分は何もやましい事もないし、間違ってはいない、謝る必要もないと思ったので、そのような対応を取りましたが、回りは黒山の人だかりです。
5分後、質疑応答の時間が過ぎたので退席し、藤田先生が廊下にいらっしゃったので、もう一度お話をします。
「藤田先生、あれは僕が卒業して矯正科に残って間がない頃、おそらく87年頃だったでしょうか、ある日曜日の朝、嫁さんが新聞を読んでいて、『フジタメソッド。歯の裏側に矯正の装置を付けるので装置が全く見えないんだって、すごいね、知ってた?』というので、この時は本当に『世の中には、なんてすごい人がいるんだ。一体全体、どうしたらそんな事を思いつくんだろう、、』と感動したのを昨日の事のように覚えています。藤田先生が舌側に装置を装着する方法を考案されたのが70年代初頭、歯科矯正学の歴史上、今までいろんな発明があり、いろんな人が名前を残していますが、藤田先生ほどの新旋風を起こした人はいません。正直な話、僕は毎日治療しているマルチブラケットを考案した人の名前は知りませんが、リンガルを発明したのは藤田先生だと知っています。世界中の人がそれを知っているのに、先生はなぜそこまでされるんですか。もうやめてください。先生がそうゆう事をしてもしなくても、リンガルの考案者は藤田欣也だということは動かしようのない事実であり、世界中の誰もが知っているんです。」と申し上げました。そうしたらスフェリカルアマルガムにまつわる話から、今までつらい思いをされた沢山の事を話して下さいました。
「先生の仰る事はよーくわかりますが、僕個人のお願いとしては、目をつぶって頂きたい。来年もリンガル関連の発表が沢山あると思いますが、お願いですから、来年1度だけ我慢して、リンガルの展示の前にいつものように現れて、何も言わずにニコッと笑って立ち去って下さい」と、お願い申し上げました。
藤田先生がおっしゃるには、「舌側矯正という4文字がどうしても我慢出来ない」とのことでしたが、自分流に解釈して、藤田先生をそこまで怒らしめたのは、藤田先生に感謝をするどころか、足蹴にしてきた日本の一部の先生達が原因ではないかと思います。
今後、自分は日本で発表する場合、日本語は学会の指示する語句を使用しなければなりませんが、英訳に関してはは「Lingual Orthodontics」ではなくて「Fujita Method」と表記したいと思います。これは藤田先生に対するこびへつらいではなく、舌側にブラケットを付けて治療する全ての方法を「フジタメソッド」の範疇としてとらえ、その中にいろんな先生のテクニックがある、「リンガル」という言葉も、フジタメソッドの中のリンガルと考えるのが妥当ではないかと思いました。
自分もRCIBSに関する特許を持っていますが、ちょっと変えただけで●●IBSと命名して自分の特許だと称し、業として使っている者や、僕が自作で作ったプライヤーやインスツルメントを見せたら勝手にコピーをして販売している者もいて、本当に腹立たしい思いをしているので、藤田先生のおっしゃる事は本当に我が事のように良く分かります。
こうゆう事を平気でする人がいる限り、一番馬鹿を見るのは考案者です。
頭に来るのはわかりますが、でも僕は藤田先生には我慢をして下さいとお願い申し上げます。
僕のような未熟な人間でさえ我慢しているのですから。
藤田欣也先生と記念撮影です。 先生とお話が出来て良かったです。
3時に展示を撤収し、学会場を後にします。
松本行きの飛行機は1日1便、明日の昼の便で帰るので、今日はスタッフを連れて小樽に向かいます。
いつも頑張ってくれているので、少しサービスです。
三角市場で まずは腹ごしらえです。
ウニイクラ丼と、鮭いくらの親子丼
ああ、しあわせ、、。
小樽運河です。いつ来てもきれいだな、、。
9月16日 移動日
早く起きて食事をすませ、飛行機の時間まで市内観光です。
北大のイチョウ並木、ポプラ並木、クラーク博士像、赤煉瓦の旧庁舎、時計台を見て空港に向かいます。
来年の日矯は大阪で開催の予定です。
北大のポプラ並木で記念撮影
青年よ、大志を抱け
旧北海道庁です。
追記:今から10年ほど前、自分はJLOAすなわち日本舌側矯正学術会に入会しました。ちょうど、地下鉄サリン事件のあの日です。入会して以来、ずっと出席せず幽霊会員でしたが、3年ほど前からでしょうか、会で話をする機会を与えて頂きましたので、それ以後、会の先生方にも会いたくて、時々顔を出させて頂いてきました。現会長は居波先生。毎回理事会のたびに以前の会長達と揉めています。揉めている内容がおかしい。自分はおかしい事はおかしいと、誰に対しても、いつもはっきりと申し上げてきました。言いたい事があるのにイジメられるのがイヤだから、と黙っている人が多いですが、それは卑怯だと思います。自分の事だけを考えているならば黙っていれば良いし、理事を辞めてただの会員として受け身でいれば良い。僕は会での自分の立場よりも、今、世界で日本のリンガルの先生達がどうゆう位置にいるのか、今後のJLOAの発展や、リンガルそのものの将来の発展性を考えると、余計にスジの通らない事は正しておかなければならないと思い、今まで率直に意見を述べて来ました。BrusselsのESLOで、外国の先生達がJLOAの事を何と評していたか、御存知でしょうか? でも、いつの日にか、会の中では「広はうるさい」、「お前が一番うるさい」と言われるようになり、仲の良い会員の先生からも同様に言われ、14日は「今日の理事会はお前が来なくて良かった、来てたらもっと揉めてた」と言われました。「そうですねー、僕が行っていたら火に油を注いでいたでしょうね」と笑って切り返しましたが、冗談じゃないです。誰が好きこのんで喧嘩するでしょうか。もういいです。自分の限られた時間を今後はもっと有意義な事に使い、自分のエネルギーをもっと有効に使いたいので、僕は本日をもって日本舌側矯正学術会を退会します。
9月19日、追記
たくさんの先生から考え直せとお電話を頂いております。ありがとうございます。折角ですが、今のところ、そのつもりはありません。
歯科関係者以外の方がこの頁を御覧になったら、廣ってヤバイ人? と驚かれるかと思いますが、事情の分かっている先生なら、なるほど、と御理解頂けると思います。僕は決して滅茶苦茶な歯科医ではありませんので、患者さんの皆さんはご安心ください。
9月26日、追記
今、自分が辞めると、会長の居波先生に多大な御迷惑をおかけすることになります。
もう少し待て、ということですので、一旦保留ということでお返事申し上げました。
2006年08月28日
Spainの Valencia から Dr.David Manzaneraが 来院しました。
NYの WSLOで僕が講演を終え、会場を出ると、「コニチワ、ハジメマシテ」と話しかけて来てくれた、あの親日家の Spanishです。
Ph.D.コースを終えたら絶対に日本に行く、その時、是非うちの診療室を尋ねたいと、強烈な Offerを頂いていました。
いいけど、うちはすごい田舎なんだよ、舌側矯正専門じゃないよ、アソシエイトがいないから診療中はあまり相手出来ないよ、と言っても、とにかく Hiroのオフィスを見てみたいというので、OKしました。
ひろ矯正歯科はどうでしたか? また おいで!
8月24日、診療していると、11時前に Davidは現れました。
荷物は?と聞くと、昨晩ホテルにチェックインしたとのこと。
聞けば、最終しなので松本に着き、ホテルを探していたが、みんな満室で入れない。
そうしたら、ビジネスマン風の人が困っている彼をみて、携帯であちこち10軒以上電話して探してくれたとの事。
それもそのはず、現在、松本ではサイトウキネンをやっています。
僕も事前に何軒か当たってみたのですが、満室で取れなかったのです。
彼が来てから希望を聞いてホテルを探せばいいやと思っていたのですが、、親切な信州人に当たったようです。
で、どこに泊まっているの、と聞くと、村井の信州健康ランド、とのこと。
へえー、面白いところに泊まっているなあ、と思ったが、20種類の Public bathがあり、お風呂と宿泊と込みで6000円、お風呂がとても気に入ったというので、結構正解かな。
はるばる遠いところを来たのだから、2日間という時間を無駄にしないように、こちらもいろいろ神経を遣います。
ラボも WSLOで紹介した Laboratory procedureを詳細に教えます。
この Eva Dyneを用いた最新のテクニックは、コアを除去するのが非常に容易で、光重合に対応しており、rebondingも出来る、しかし技工操作はいたって簡単というスーパーテクニックです。
オリジナルのヒロシステムを紹介したのは約10年前。 以後いろんな先生が徐々にモディファイを加え、いつの間にか技工操作は非常に複雑になっていたり、コアの除去か困難であったり、コアが厚くて大型で、個歯トレーの利点を生かせていないなど、何ともへんてこなテクニックになってしまっています。
これではいかんと、最新のテクニックを WSLO、ESLOで紹介したわけです。
2日間滞在して、Davidが言うには、
1、舌側矯正の患者さんも、外側の患者さんも、口の中がものすごく綺麗で、ブラッシングが行き届いているので、驚いた。
2、僕が素晴らしい環境で、すごくリラックスして診療をしていて、羨ましい。
3、患者さんがとても礼儀正しい。
4、スタッフがすごくよく気がつく。何か落としたら、何も言わなくても他のスタッフが飛んできて、拾って、新しい物を置いて行く。
という点に驚いたそうです。
うちのスタッフは日本一、僕の自慢です。
日曜日は、白樺湖〜ビーナスライン〜軽井沢を案内しました。
子供達 は Davidが大好きのようで、今度いつ来るの? と、別れを惜しんでいました。
白樺湖にて。この時点では天気は良かった、、。
白糸の滝にて。鬼押し出しは、全く何も見えず、残念でした。
三笠ホテルにて。 おなかが出てきたなあ。シェイプアップしなきゃ。
申し訳ありませんが、現在、日本人の先生は原則として見学を受け入れていません。
以前は、顔見知りの先生も、面識の無い先生も、全員受け入れていました。
ところが、院内の配布物を勝手に持って帰ったり、平気で嘘をついたりする先生がいて、非常にイヤな思いをしました。
勝手に患者さんにいろいろと話しかけたり等で、患者さんにも御迷惑をおかけしたため、受け入れるのをやめた次第です。
外国人の先生は、予め履歴書を送ってくれたり、滞在中も非常に紳士的で、気持ちよくお付き合い出来るので、現在のところは受け入れています。
あしからずご了承ください。
2006年08月28日
今年のお正月過ぎに Dirkから電話があり、3月に香港で Incognito - TOP systemセミナーを開くので来ないか、と誘われましたが、WSLOの予定と重なっていたので、残念ながら参加出来ませんでした。
春先に再度電話があり、8月に日本でセミナーを開こうと思う、日程やコースの準備、サポートをしてくれないかと言うので、忙しいので無理だ、Ormco Japanに頼め、と話しました。
そうしたら、無料招待するので、来ないかと誘われました。
Dirkとは Dallasの ALOA以来、10年間の付き合いです。
いろんな点で学ぶところが多く、断る理由は見つからないので、ふたこと返事で参加を決めました。
19日の夜、診療が終わってから家にも帰らず、塩尻駅に直行、しなのに飛び乗り、大阪に向かいました。

これが Incognitoです。
19日朝、セミナー会場に向かいます。
エレベーターホールでDirkにバッタリ出会います。
「わおー、元気かい?」と、二言三言、話をします。
「いいネクタイしてるじゃないか!」と言うと、
「いいだろう! おれの親友がくれたんだ!」と笑っている。
えへ、そのネクタイは Berlinの ESLOの時に、僕がお土産にあげた ISSEI MIYAKEのネクタイです。
忘れずにキッチリしめてきてくれるところが嬉しいですね。

彼が Dr.Dirk Wiechmannです。
セミナーが始まると、彼の矯正学についての真剣な取り組み方がひしひしと伝わって来ます。
矯正歯科を金儲けの手段としか考えない歯科医がいますが、彼は矯正学の基礎から最新の知識まで、細胞学から日常臨床まで、本当によく勉強しています。
彼はドイツの中でも飛び抜けた存在ですが、彼の話を聞くと、ドイツの矯正歯科はこんなにもレベルが高かったんだと、驚かされました。
1日があっと言う間に終わりました。

みんな一生懸命です。 僕は舌側矯正は慣れているので、実習も即終了です。
早く終わったので、Dirkに他の先生達の指導をしてくれと頼まれますが、
そんなおこがましい事はできません。
翌日、朝食を済ませて会場に向かいます。
ロビーで先生方と話しているとDirkが登場、
「いいネクタイしてるじゃないか!」と言うと、
「いいだろう! おれの親友がくれたんだ!」と笑っている。
今回セミナーに無料招待してくれた御礼に、昨日僕がプレゼントした Loeweのネクタイとカフスです。
彼の applianceについての説明と、模型を用いた実習で、今日も1日があっと言う間に過ぎました。

昼食も On timeです。ヨーロッパの矯正事情や先日の ESLOの事などについて話しながら、楽しい Lunchでした。
全てが予定表どおり1分たがわず進行し、終了も5時ジャストです。
内容も素晴らしいが、ここまで On timeに進行するセミナーは初めてです。
本当に感動しました。
彼の Incognitoをひろ矯正歯科にも取り入れ、ひろ矯正歯科の患者さんがもっともっと快適に舌側矯正を受けて頂けるようにしたいと考えております。
Certificateを貰って、記念撮影です。 ありがとうございました!
2006年08月23日
7月16,17日、都市センターホテルにて、STbセミナーが開催され、竹元先生に呼ばれて、インストラクターとして出席してきました。
以前から竹元先生には、講習会を一緒にやらないかと誘われておりましたが、僕はアソシエイトがおらず一人で医院を切り盛りしているので、時間調整が難しいということと、セミナーの案内に名前が載っていないのに飛び入りで話をして、受講者の先生方からクレームがついてもイヤなので、今までは御遠慮申し上げてきました。今回は随分前から誘われていたので、お手伝いをさせて頂きました。

セミナー風景
STbセミナーは2日間のコースで、一般歯科の先生や舌側矯正をこれから始めようとしている矯正の先生方を対象とした Basic courseです。
初日は舌側矯正独特のメカニクスや落とし穴などについての講義、2日目はWire bending等を含めた実習があります。
僕は竹元先生とは御厚誼にさせて頂いておりますが、E-LINEで働いていたわけでもなければ、いろんなテクニカルな面で御教授を受けたわけでもないので、いろんな situationで考え方が違います。
10余年前、従来の Indirect Bonding法にとらわれず、弾力のない個歯トレーを使った bonding techniqueを思いついたのも、舌側矯正はこうゆうものだという先入観が僕には無かったからこそ生まれたのだと思います。
初日の夜は懇親会が行われました。懇親会ではいろんな先生とお近づきになる事が出来て、楽しいひとときでした。

受講の新潟大学のOBの先生達と
自分のテクニックや最新のラボテクニックを一人でも多くの先生に知って頂きたいと思いますし、ラボや舌側矯正に関する講習会をやって欲しいというリクエストをたくさん頂いております。
以前にヒロ・システムに関するセミナーを行いました。
その際には、北は北海道から西は沖縄まで、全国から200名ほどの専門医の先生が集まってくださいました。
でも、中には変わった先生もいて、自分の話をのっけから疑ってかかる先生もいたので、なぜそうゆう先生に自分の持っているノウハウを教えなければならないのかと思うと、馬鹿らしくなって、2度とやるもんかと思ってしまいました。
現在、ヨーロッパでセミナーをやってくれないかというオファーを頂いています。 自分の考えやテクニックを聞いて頂けるなら、いつでも、どこにでも喜んで参上したいのですが、いかんせん時間調整が難しく、現在調整中です。
2006年07月06日
舌側矯正では世界最大の学会、European Society of Lingual Orthodonticsの Biannual meetingが 6月15-18日、ベニスの ラグナパレスで開催されました。
本学会では講演1題、展示1題、Happy hourのモデレーター、座長等をつとめさせて頂きました。

会場のラグナパレス
WSLOの頁に書きましたが、自分は今まで ESLOという学会が好きで参加してきましたし、参加して良かったと思うのが、この学会でした。
ところが、今回は今までの ESLOとは違いました。
Happy hourでは、各テーブル受講者10名のはずが、7名、8名がテーブルに来ないために、2、3名だけで discussionをした先生もいます。
こうゆう前代未聞の経験をしたのは、WSLOに協力した先生でした。
On timeに進行するように努めなければならないはずの座長が、呆れるような低レベルな質問を何度も繰り返して講演の進行を意図的に遅らせ、結果的に午前最後の Speakerが お昼休みの最中に口演することになり、講演を開始するとともに聴衆が会場からみんな去ってしまったり、午後一番の講演の際には、大ホールには数名しか人がいなかったり、、。
今まで20年以上国内外のいろんな学会に参加してきましたが、こんな学会は今まで見たことがありません。
次期大会は 2008年に Cannesで、Dr. Alain Decker先生の大会長のもと開催されます。
以前の活気に溢れた、楽しいESLOに戻ってくれると信じております。
会場内は一時、満員でしたが、、、。
展示では Power point movieで最新の Hiro systemを紹介しました。
Gala Dinner にて 黒いネクタイが次期大会長の Alain Decker先生、髭が Germain Becker先生
Gala Dinnerだけは、いつもどおり楽しい ひとときでした。
2006年05月04日
舌側矯正の世界大会、 World Society of Lingual Orthodonticsの第1回大会が 3月2-4日、New York の Jazz At Lincolin Centerで開催されました。
今までは舌側矯正の世界最大の学会といえば、ESLOでしたが、European Society of Lingual Orthodontics はその名の示すとおり、EuropeanのSocietyです。
私は約10年間、ESLOには参加してきましたし、これは自分の自由意志で参加してきましたが、毎回、ヨーロッパ以外の国からの参加者が半数を占め、特に舌側矯正の盛んな日本、韓国の先生達の治療技術、治療結果の Quality、先進性、症例数のどれをとっても、日本と韓国の先生が本会で果たす役割は大きいことは明らかでした。
それゆえに、ESLOのActive memberの先生達は、Active memberであれば、Non-EuropeanでもEuropeanと同じに扱えと要求してきましたが、意見が通らないために、世界中のdoctorが平等な権利で、対等な立場で集まれる会を、と設立されたのがWSLOです。
わたくしは僭越ながら本大会では2題の口演発表と1題の展示発表、Pre- congress Courseの講師、Active memberになるための症例の審査などをさせて頂きました。
学会場内では写真、ビデオの撮影が禁止されており、写真を撮ろうとすると警備の人がすぐに飛んでくるので、学会の写真はあまり御紹介出来ません。
読んで頂いても退屈ではいけませんので、観光案内をたくさん盛り込みます。
2月27日(月)、行ってきま〜す!
いつもながら、自宅から成田までタクシーです。
いつも「ひろ先生、成田までどうやって来たのですか?」との問いに、「タクシーです」と答えると、みなさん「タ、タ、タ、タ、タクシー!!??」と、目を点にして驚かれますが、中央タクシーは長野県人なら知らない人はいない、自宅まで迎えに来てくれて成田まで直行のジャンボタクシーです。
いつもながら行きは僕1人、貸し切りです。
この日は成田全日空ホテルに前泊です。
この時期、長野県の天候はいつどんな雪がふるかわからないので、大切な学会に出席する時は必ず前泊するようにしています。
「ン? 全日空ホテル?」
そ〜なんです、今回からJALはやめてANAにしました。
JALは最近、機体整備不良や幹部の不祥事など、様々な問題が報道されていますが、これは今に始まった事ではない。
JALは利益追求で安全は二の次、ANAは安全第一・顧客最優先というカラーは、僕たちが小学生の頃から知られています。
僕自身のJALに関わる問題としては、数年前に成田から上海に向かう際に油圧計の故障で墜落しかけ、酸素マスクが降りてきて、高度はみるみる低下、東京湾上空で燃料を殆ど捨てて、墜落からがら成田に緊急着陸した事がありました。
その際には、説明やお詫びなどは一切ありませんでした。
一昨年は、Indiana Univ.に向かう時のJAL側のダブルブッキングで、あやうく Washingtonに飛ばされそうになるわ、その他にも機内食の不手際で子供がアナフィラキシーを起こす一歩手前になったり、Cabin attendantの対応の悪さ等々の理由で、JALにはもう二度と乗りたくないというのが本音です。
JAL関連のホテルなども二度と泊まりたくないので、今まで貯まったマイレージは全て食料品やお酒などに交換していますが、今回ANAにして本当に良かったです。
2月28日(火)、いざManhattanへ
28日の朝の便でNew Yorkに向かいます。
今回、NYに着くまで機内で休まずパソコンで仕事が出来た事が良かったです。
12時間ぶっ通しで、誰にも邪魔されずに集中出来る時間はそうめったにあるものではありませんから。
もちろん、機内でのサービスも抜群、食事も美味しかったです。
朝9時半、NYのJFK空港に到着しました。
今回はレンタカーを借りずにタクシーでホテルに向かいます。
運転手は黒人のお爺さん、料金メーターをセットしませんが、心配ご無用。
JFKから Manhattanの downtownまでは flat fareで$45(tall road, tipは別)ですので、ご参考までに。
ホテルに到着、今回は会場の近くの Holiday Inn Midtownです。
時間は10:30a.m.、まだ部屋には入れて貰えないだろうけど荷物を預けて出掛けようと思い、フロントに向かいます。
クロークを目指しますが、receptionのオジサンが呼んでいる。
行って、予約してある旨を伝えると、部屋に入れてくれました。
ああ、ありがたい。
荷物を運んで切れた Bell captainに tipを渡し、internet accessについて尋ねると、なんと、部屋では High speed internetが無料で使い放題とのこと。
ホテルによっては1週間で15,000円ほど取られますので、これはラッキーです。
部屋はゴージャスではないが、十分です。
早々に荷物の整理を終え、メールのチェックをしたら、会場の下見に Down Townに出かけます。
これが会場の Columbus Circle前の Jazz at Lincoln Centerです。
3月上旬の松本も寒いが、NYはもっと寒い。
最低気温−8度、最高2度です。
僕は暑いよりは寒い方が好きなので、むしろ心地よく感じますが、それでも1時間ほど歩くと足の裏から冷え込んできます。
学会場の下見を終え、晩飯を食べにDown Townを歩きます。
晩飯はHootersのBeerとBuffalo Chickenに決まり。
Hootersというと、短パンのお姉さんがローラスケートで運んできてくれる、どちらかというと助平オヤジの行くお店だと思っている人が多いですが、実際には親子連れやカップルなどが多く、安い予算で飲んで騒げる健全なお店です。
ビールを3杯程と、チキン、オニオンフライを食べてホテルに帰ります。
Hooters名物、バッファローチキンです。
3月1日(水)予備日
翌日、3月1日は予備日です。
観光のために予備日を取っているのではなくて、交通事情で予定どおり学会場に到着出来ないと大変な事になるので、前日入りするわけです。
On scheduleで到着したので、結果的には1日観光です。
でも、あちこち写真を撮りまくり、いつものように講演の際のスライドに引っぱります。
この日は、19時半から明日の Pre-congress courseの打ち合わせがあるので、まずは打ち合わせ場所のレストランの下見です。
歩いていけない距離ではないので、歩いて行く事にします。
地図を見ながら、レストランに向かいますが、途中、Rock Feller Centerを見つけます。
クリスマスになると、このビルの前のコンコースに巨大クリスマスツリーが飾られます。
買い物かごを下げたおばさんに、「ここはクリスマスになるとみんながスケートをするところですか?」と聞くと、「スケートをするのはここではなくて、その交差点を右に曲がって2ブロックほど行くと、左側に国旗がたくさん立っている所があるので、そこがスケートをするところよ。今もみんな滑っていると思いますよ。」と教えてくれました。
レストランと同じ方向なので、おばさんに御礼を言って、そちらに向かってみます。
すると、あった、あった、みんな滑っています。
おや、ここにもロックフェラーコンコースと書いてあります。
ヒエー、凄いな、ロックフェラーさんは。
これ以外にもロックフェラー大学、ロックフェラー病院など、ロックフェラーと名の付く物が山ほどあります。
僕もいつかは、、。
少し歩くと、目的のレストランを発見。 ホリデイ・インから歩いて20分弱です。
OK、ここだな、わかった。 さて、どうしようかな、、。 まだ10時です。
歩いてタイムズ・スクエアを訪れ、その後は観光船であるCircle Lineに乗ることに。
それにしても、NYというのは、なんと汚い街だ。
カリフォルニアなどでは歩きながらタバコを吸っている人、タバコの投げ捨てをする人、ゴミを捨てる人などあまり見かけないが、NYはみんな、平気で歩きタバコをして、ポイポイ捨てる。
タクシーの運転手なんて、走りながらコーラの空き缶を投げ捨てます。 考えられない。
もっと綺麗で、オシャレで、洗練された街だと思っていましたが、偉い違いです。
建物も古く汚いビルが多い。 ヨーロッパだと、古くても威厳があり、趣があるのですが、NYにはガッカリしました。
歩く事、小一時間。 Circle line乗り場に到着、切符を買って、船に乗ります。
3時間かけてマンハッタン島を1周します。
早速デッキの後ろのオープンテラスに座ります。
出発してから15分位でしょうか、自由の女神の前を通ります。 「おー、これが自由の女神か、、、」。
World Trade Centerの無き Manhattanの Down Townを海から眺め、Brooklyn Bridgeをくぐります。
ヤンキースタジアムを右手に眺め、左手には Empire State Buildingと Chrysler Buildingを望みます。
これらのビルはほぼ同じ時期に工事が行われ、Chryslerのほうが Empire Stateよりも高かったのですが、Chryslerに負けている事を知った Empire Stateの設計士が、後からビルのテッペンの尖っている部分を追加工事しました。 これによって、Empire State buld.は当時では世界一高いビルとなったのです。
赤い矢印がエンパイアステート、緑の矢印がクライスラーです。
コロンビア大学を右手に眺めた後、ダウンタウンに少しづつ近づいて行きます。
このクルーズの間、音声による案内が流れていたのですが、僕はテープだと思っていました。
そしたらなんと、これはオジサンがずっと生でガイドをしてくれていたのです。
僕はずっと外にいたので気がつきませんでしたが、ガイドが終わると同時にみんなで拍手拍手の嵐です。
本当に楽しい3時間でした。
結局、昼飯は抜きでホテルに帰り、少し横になってから着替えて打ち合わせに出掛けます。
打ち合わせを終えると、夜10時過ぎです。
夜のダウンタウンを1人で歩くのは少々抵抗がありますが、一人歩きの女性なども結構歩いているので、「郷に入りては郷に従え」で、1人で歩いて帰ります。
3月2日(木) Pre-Congress Course at Rose Theater
今日はPre-Congress Courseの日です。
8時に会場に向かいます。
Registrationを済ませ、Takemoto先生、Scuzzo先生、Fillion先生、LeClerc先生などに挨拶、昨日はお疲れ様でしたと。
9時半から講演が始まります。
最初は Takemoto先生が STbの特徴やAdvantageについて総括します。
1時間半ほどの講演のあと、Scuzzo先生に交代です。
Sccuzo先生は、現在彼が行っているラボワークや IDBSの方法について1時間半かけて説明です。
お昼ご飯を3階の「Masa」という日本料理屋で食べました。
天麩羅ランチを食べましたが、あつあつ、サクサク、安くて、美味しい!
皆さんもNYに行かれたら、是非寄ってみてください。
お昼を済ませて、いざ、僕の講演の番です。時間は1時間半です。
369枚の Power Point Slide Showに2つの movieを入れて、2つの musicを入れて、total 160M程の presentationです。
Windows machineならいくつかに分けないといけないところでしょうが、さすがはMac、僕の12inch Power Bookはこの程度の presentationは物ともせず、快調にプレゼンが出来ます。
まずは Lingual のIndirectの歴史から説明します。
Allen roomは一杯の人で埋め尽くされています。
San DiegoのRoncone先生も一番前に座っていますが、いつもどおり緊張することもなく、むしろ楽しみながら話を進めます。
TARG, CLASS, それから最新の Hiro Systemについて説明したあと、STbの治療例を17例紹介し、講演を終えます。
最後に質問はありませんか、と聞くと、数名の先生から Wire sequence、Bracket height、 模型の分離材、 materials等に関する質問があり、答えて講演を終わります。
受講された方々の反応がイマイチだったかな、、、と思いきや、コーヒーブレイクの時に沢山の先生が直接聞きに来てくれて、休む暇がありません。
時間をかけて準備をした甲斐がありました。
しんがりはFillion先生。 コンピューターを使ったラボワーク等々についての説明でした。
5時過ぎに Pre-congress copurseを終え、Fair Well Partyが始まります。
その夜は、明日の Case presentationの evaluationについての会議です。
自分を含め、審査をする先生達が集まり、評価の方法等、詳細についての打ち合わせです。
大切な事なのでじっくりと話し合い、結局終わったのは23時頃だったでしょうか、、、疲れました。
深夜ですが、勝手はわかったのでホテルまで歩いて帰ります。
3月3日(金) WSLO第1日目
WSLO大会初日は、朝9時からです。
本日の僕の役目は、Active memberになるために提出された症例を採点する事です。
まずは展示室に向かい、自分のケースをDemonstrative presentationとして展示します。
そのあと、Rose theaterに向かうと、最初、Takemoto先生、Fillion先生の挨拶があり、続いて Wick Alexanderの講演が始まります。
続いて、Ronald Roncone, Couteny Gorman, Mario Paz先生達の話を聞き、もっと聞きたいのですが、症例の評価をしなければならないので展示室に向かいます。
症例審査を始めます。
試験は完全に匿名で行われましたので、どのファイルが誰の物であるか、わからないようになっています。
これは当初、完全に匿名にするには非常に難しいと思いましたが、実際にやってみると非常に有効であったと思います。
Candidateは全部で50人ほどですので、自分に割り当てられた症例を評価します。
採点を始めて、驚いたのは、日本の先生達のレベルの高さです。
よく、日本の矯正はアメリカのレベルまで達していないとか、ヨーロッパの先生の治療の質が高い、などと言う人がいますが、それは矯正の事がわかっていない人が言う事です。
もともと白人とアジア人は治療の難易度が全然違います。
白人の90%はNon-extraction、Low angle、Minor crowdingですが、日本人の患者さんは約70%がExtraction, High angle, severe crowdingです。
こうゆう患者さんは彼らにはとてもじゃないですが、治せません。
日本の先生達の治療のレベル、特に舌側矯正に関しては世界を一歩(正確には数歩)リードしています。
症例を採点していて、残念であったのは、治療はとても上手いのに、レギュレーションに沿っていないために "Incomplete"として不合格にせざるを得なかった candidateが数名いたことです。
例えば、治療前、治療後、保定後のシールの色を守っていない先生、平行模型でない先生、治療中の写真が違うケースの物が入っている先生など。
レギュレーションは、皆が同じ条件で、公平に審査をされるためには絶対に守られなければならないもので、例えて言うと、いくら運転が上手くても、信号の青、赤、黄を守らなければ、運転免許試験には合格しないのと同じです。
つまり、最低限揃えなければならない物が揃っていなければ、いくらプラスアルファをアピールしたところで、それらは加点にはならず、揃っていないということで減点されるのみであるということです。
例えば、模型は「平行模型、中心咬合位で、プラスターベースの高さ7cm、トリミング角度が55°、所定の位置に所定の色のシールを貼ること」と規定されていれば、そのとおりに平行模型を準備しておかなければなりません。
咬合器にマウントした模型を出したいならば、平行模型を提出した上で、咬合器に装着した模型を説明とともに展示すべきで、平行模型を出さずにマウンティングの模型だけで提出したら、“incomplete”で審査対象から外されるのが普通です。
ましてや、マウンティング模型が咬合器なしで転がしてあれば、試験官は中心咬合位が再現出来ませんので、審査中止となります。
これは、私が決めたことではなく、ABOやEBO、M-Orthoなどの試験では決められていることですので、ご承知頂きますようお願いいたします。
治療がきちんと出来ているだけに、どうしようか随分悩みましたが、ここはやはりきちんとしておかなければいけないと思い、公平に採点しました。
ある先生から、「コイツは俺の友達だ、通してくれ!」と、執拗に頼まれましたが、そんなナンセンスな要求はお断りしたのは言うまでもありません。
あとから聞いた話ですが、僕が incompleteにしたのは、僕のよく知っている先生だったそうで、恨み節が聞こえてきそうですが、裏を返せば、私情を挟まず公平な判定が出来たという事の証明であると、プラス思考に考えて頂ければ幸いです。
特に、先に述べたように、日本の先生達の治療のレベルは非常に高度である事、この先、世界の舌側矯正を引っぱって行くのは間違いなく、日本の先生であると思いますので、余計にこうゆう基本的な事はきちんと守って頂かなければならないと思います。
今回、合格出来なかった先生、私は決して自惚れて落としたのでもなければ、私的感情で落としたのでもありません。 もう一度、case presentationの原文(英語のほう)を注意深く読み直して頂くようにお願い致します。
症例の採点を終えて会場に戻ります。
Allen roomでは義澤先生が講演しています。 英語が上手いです。 後で聞くと、若い頃から外人と交流があったとの事です。 英語下手の自分には羨ましい限りです。
GreeceのKanarelis先生、Kokkas先生らの講演を聞いた後、Cocktail Partyです。
国内外のいろんな先生と交流できる楽しいひとときです。
北京大学の先生方と
3月4日(土) WSLO第2日目
学会最終日です。
嘉ノ海先生と朝ご飯を一緒に食べようと、嘉ノ海先生の泊まるTrump Hotelに向かいます。
Trump Hotelは Central Parkの前に位置する超高級なDesigners Hotel です。
Receptionに向かい、嘉ノ海先生を呼び出して貰って待つ事数分。
嘉ノ海先生が現れましたが、な、な、なんとレストランが閉まっている。
Receptionで聞くと、今日は土曜日だから、レストランは11時からとのこと。 近所のホテルもみんな同じで、朝食を取る事が出来ません。
Receptionの人があちこち聞いてくれますが、みんなダメだというので、こうなったら、アソコしかない。
「そこの角のStarbucksは?」と聞くと、reseptionの人が「良く気が付いたなあ! そうさ、スタバならやっているよ!」とのこと。 嘉ノ海先生とスタバで朝食をとり、学会場に向かいます。
Rose theaterでは、Whiteningについての講演をしています。
この先生は以前、ホワイトニングの講習会で質問した矯正専門医に対して、質問に答えようともせずに、「矯正専門医は矯正だけやっていればいいじゃん」と、信じがたい発言をしています。
こんな先生の話は聞いても時間の無駄、Allen roomに移動します。
ラボに関するテーマで、松野先生のハイブリッドに関する講演を聞いた後、1題はさんで自分の出番です。
Indirect bonding の備えるべき条件をまとめ、最新のヒロシステムについてムービーを含めて紹介します。
「先ほど松野先生が、ハイブリッドでボンディングすると片顎6〜7分で出来ます、と言っていましたが、このニューヒロシステムを使えば、5〜6分で出来ます、、!」と、冗談を飛ばします。
会場内バカウケでした。
松野先生は冗談がわかってくれる人なので、こんな事を超満員の学会で言えるわけです。
昼食をとったあと、講演のため、Rose theaterに向かいます。
僕の講演は European Boardの報告ですが、なんとなんと、僕の出番は一番最後、まさに大トリです。
こんな田舎のドクターにこんな栄誉を与えて頂いて、本当に光栄です。
次は僕の出番だ!!
3月5日(日) 帰国
学会が終わって、JFKからANAで日本に向かい、翌日、無事田園風景の空気の綺麗な町に到着しました。
家に帰ると、何人かの先生が僕のところに見学に来たいとメールをくれています。
「うちは田舎だよ」、「東京から電車で3時間もかかるんだよ」、「なーんにもないよ」と言っても、とにかく「感激したので、うちに来たい」、「Dr.Hiroのオフィスを見てみたい」とのこと。
学会か何かのついでに来るのか、と聞くと、うちに来るためだけにヨーロッパから飛行機に何時間も乗って来るというので、そんなに来たければおいでよと、OKしました。
近々また見学の先生が来ますが、患者さんの皆さんには迷惑がかからないように注意しますので、皆様、御理解くださいますよう、お願いいたします。