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歯科矯正で悩んでいる方、お困りの方へ

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16歳 男子の矯正 2017/03/10 00:00 投稿者:スペイン グラナダ さん

初めまして。 16歳の男の子を持つ母です。
先生のヨーロッパ またバルセロナにおける活躍を見て日本人として大変誇りに感じています。
スペイン在住で先生のところに矯正の治療を受けに行きたいところですが、何せ遠方ですのでそれは無理だと思いましたが、ぜひ相談に乗っていただけないかと思いお便りを差し上げました。

現在16歳のハーフの長男は 4年間床矯正で顎の幅を開いてきたのですが、担当の先生が母国に帰るのでクリニックを閉めるということで そのあとの矯正を探して3人の先生のところへ相談に行きました。
上顎の左に八重歯があり、その反対方向の前歯が中心に1-2mm右にずれています。
下あごはの前歯が乱食いですが、中心はあっています。
また右下あごの奥歯が内側にはいりかみ合っていません。

先生1:まず上顎を広げ、入らなければ八重歯の後ろ側の第4臼歯を抜歯、下あごは左右とも第4臼歯を抜歯。不安点は、上顎の奇数歯の抜歯により、将来バランスを崩したために肩こりなどが出てこないか心配しております。

先生2:上下左右とも第4臼歯を抜歯、上顎の右側へ中心線にずれた歯な第5臼歯と犬歯のあいだにもしかしたら1mmの隙間が開く可能性があるが、親知らずがしてくるために閉じる可能性がる。将来的に空間に余裕があるのでたぶん親知らずは抜歯する可能性がない。

先生3:まだ成長が完全に終わっているわけでないので上顎に急速拡大装置装置固定をして横方向に広げ抜歯はなし。下顎の乱食いは前歯4本を削る。抜歯無しです。

疑問点:出っ歯ではないのですが、これ以上は前歯が出てほしくありません。どちらかというとあと2mmぐらい後ろにいってくれたほうが、横顔のラインがきれいに見れる感じがするのです。先生は現状は維持するといっています。

またリテーナーは将来ずっと夜寝るときにつけてないと戻るとおっしゃっています。
ほかの先生はリテーナーは3年ぐらいと話しています。
この先生はマドリッド コンプルテンセ大学(日本でいう東大の歯学部)、矯正のマスター大学院も持っております。しかし卒業して2年目でクリニックを開業し、今年は1年半になるようです。裏側矯正もしているようです。若干臨床の経験が少ないかと。
どの先生にするか迷っております。
アドバイスをお願いします。
よろしくお願いします。


先ほどメールを送りました追加です。
ちなみに長男は鼻詰まりがひどく、急速拡大装置で上顎を広げると鼻づまりに多少の効果も期待できると聞いたのですがそれは本当でしょうか?

また逆に4本抜歯をした後、アーチが狭くなりますが、それによって気道がが閉じて鼻詰まりが悪化するということはあるでしょうか?

最近インターネットでいろいろな情報があり実際のところはどうなのか知りたくてお伺いしました。

よろしくお願いします。
スペイン グラナダさんへ

はじめまして。
2回目の御相談も一緒に表示、一緒に回答させて頂きます。
長文ですので、自分の考えを箇条書きにさせて頂きます。

・まず、アゴを拡げるというのは、アゴが著しく狭窄していて、拡げる必要がある時のみ行われるべきで、歯列が放物線状をしており、幅も特に狭くない、上顎の奥歯が下顎の奥歯よりも中に入っている(臼歯部交叉咬合)わけではないのに拡大するというのは、間違った治療であるということを御理解下さい。小児歯科医や一般歯科医など、矯正の正しい知識と技術を持っていない先生が、詳しい分析もせずに行っている事が多く、拡大するのにかかった費用と時間(通常2〜3年)が無駄になることが多い、ということです。

・4年間拡大をしてきて、まだ叢生がある、そして2人の先生が抜歯が必要であると言っていること、3人目の先生は さらなる拡大が必要であると言っている事から判断すると、今まで4年間行ってきた拡大は、全く意味が無いことをやってきたと考えられます。(ストレートに書いてショックでしょうがお許し下さい。申し訳ありません。)

・先生1の「第四小臼歯」というのは、4番目の歯、つまり第一小臼歯のことだと思いますが、抜歯したからといって、必ずしも肩こりになるわけではありませんし、そのような研究報告もありません(不適切な抜歯は論外です)。抜歯は他の歯を守るために行うのであり、本来抜歯すべきケースであるのに、非抜歯で行った事で、逆に問題が起こることが多いです。

・ですので、抜歯や拡大を含め、矯正治療には専門的な知識と豊富な経験が必要であるということです。「若い先生=最新の技術」と思っている患者さんがいますが、若い先生を教えるのは、経験豊富な年配の先生であり、若い先生は経験が浅いです。(だから若い先生はダメだとは言いませんが)

・学校のレベルは問題とならないことが多いです。つまり、ランクの高い大学出身でも、とんでもない治療をしている先生はいますし、ランクの低い大学出身でも真面目に素晴らしい治療をしている先生はたくさんいます。

・先生1の「まず上顎を広げ、入らなければ八重歯の後ろ側の第4臼歯を抜歯」というのは、無計画な治療であるように思います。治療前にきちんと分析、診断が行われていれば、何ミリ拡げ、その結果、何ミリの隙間が出来るので、抜歯が必要無いとか、何番目の歯の抜歯が必要である、ということが予めわかる筈です。

・ゆえに、自分なら先生1はパスです。

・先生2も、「もしかしたら1mmの隙間が開く可能性があるが、親知らずがしてくるために閉じる可能性がる。」というのは、頼りない先生のように思います。自分ならパスです。

・先生3の「成長が終わっているわけではない」というのは、年齢的に考えて正しいと思いますが、急速拡大というのは、本当にその必要性があるのかどうかは頂いた文面からでは判断出来ませんが、自分なら、おそらく急速拡大は入れないと思います。

・下顎の前歯4本を削る(Slenderizing, Inter Proximal Reductionなどといいます)場合は、上顎も行う必要は無いのでしょうか?

・横顔は、私達矯正医はよくリクエストされますが、私の理念として、「治療をするのは歯であり、歯を治した結果、横顔も変わる」と考えております。当然ながら治療前には側貌予測も行い、患者さんにお見せして、同意の得られた場合にのみ、治療を行います。

・治療後は、保定は永ければ永いほど、凸凹になるのを防ぐことは出来ます。3年では不十分です。

・アメリカ、ヨーロッパなど、白人は歯並びが悪いといっても軽度で、日本人のような恐ろしい叢生の患者さんは少ないですので、先生達の、、(この先はご想像下さい)

・上記3名の先生はパスして、大学病院に行かれては如何でしょうか。

・急速拡大は、もともと気道が狭窄していたような場合では、鼻づまりが改善する事があります。しかし、鼻づまりを治すことを目的として歯列を拡大するというのは、矯正学的には間違っていると言えると思います。

・4本抜歯した場合、アーチが狭くなると思っている人が多いですが、実際には狭くなるわけではありません。歯列は放物線状になっているために、臼歯間幅径は臼歯が手前に移動した分だけ減少しますが、歯列が狭くなるわけではありません。ですので、抜歯をしたから鼻づまりが悪化するということは無いと考えられます。

・鼻の症状があるのでしたら、それは耳鼻科に行って治療を受けて下さい。アレルギー性鼻炎などは、矯正治療では改善しません。

以上です。
御参考になれば幸いです。

- ひろ矯正歯科 院長 -