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2008.11.12 スタッフ日誌 ~口内炎~

こんにちは! 歯科衛生士の mizです。
11月7日の院内勉強会では、口内炎について調べ、発表しました。

装置が付いている患者さんは、口内炎ができた経験があるかもしれません。そうでなくても、頻繁に口内炎ができやすい方もいると思います。
つらい痛みがある口内炎・・・できる原因や対処方法について、お話したいと思います。

1.口内炎とは??
口腔粘膜や軟組織に起こる炎症の総称
様々な要因によって、口腔粘膜・口唇などに出現する
*特定の部位に限局された炎症は、それぞれの部位の名称で呼ばれる
・歯肉炎
・舌炎⇒舌の先:舌尖 や 舌の縁:舌縁 にできる
広義の口内炎
・口唇炎
・口角炎
・(狭義の)口内炎⇒頬粘膜、口唇の内側などにできる

2.口内炎の種類
☆アフタ性口内炎
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一般的に“口内炎”と言われる。類円形の小潰瘍(2~10mm)
潰瘍の表面は灰色~黄白色の膜で被覆されている
潰瘍の周囲は赤く、有痛性。1~2週間で治癒 
*再発性アフタ⇒絶えずアフタができているもの、又は1~3ヵ月毎再発を繰り返すもの
*多発性アフタ⇒1度にいくつもできるアフタ
*ベトナーアフタ⇒新生児・乳児の上アゴにできる。乳首が口に合わないことでおきる。

☆潰瘍性口内炎 20081011170641378_0001-2.JPG
大きくえぐれた組織の欠損がおこり、激痛がある
*褥瘡(じょくそう)性潰瘍⇒義歯や虫歯で欠けた歯などで刺激され潰瘍ができる
*リガ・フェーデ病⇒新生児や乳児が、生えてきた下の前歯で舌の裏側に潰瘍ができる
*急性壊死性潰瘍性口内炎⇒歯周ポケットなどに存在する菌が過剰増殖し、口腔内全体に
壊死が広がり、出血があり膿がでる。不潔な口腔内や過労が誘因になることが多い

☆紅斑性口内炎・びらん性口内炎
紅斑・・・赤くまだらな炎症が広範囲にわたり広がる
びらん・・・潰瘍よりも浅い状態、ただれた炎症
*金属アレルギー(紅斑)⇒口腔内のつめものや、矯正の装置・ワイヤーなどに反応する
*口角炎(びらん)⇒糖尿病・貧血でも起こりうる

☆疱疹性口内炎
小水疱を伴うもの。水疱が破れて、びらん→潰瘍へ移行する場合が多い
*ヘルペス⇒ヘルペスウィルスの感染によりおこり、口唇に好発
最近、ヘルペス治療薬が薬局で購入できるようになったが、別の病気の
可能性や、悪化防止のため、薬剤師の方と相談して購入することが望ましい。

☆口腔カンジタ症
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口腔内に生息する、カンジタ・アルビカンス菌(真菌:カビの一種)などにより、体力の
ない方・免疫力のない方・過労の方・著しく不潔な口腔内で菌が過剰増殖し、粘膜上に
紅斑や白色の膜が見られる

★★口内炎は、他の病気のシグナルになっていることもあります!!★★
装置やワイヤーが当たって、舌や頬が痛い時は我慢せずスタッフに伝えてくださいね☆ 
また、口内炎がなかなか治らない・大きさが気になる・・・など、不安なことも遠慮なくご相談ください!


3.口内炎の症状 
・疼痛、熱感
・摂食困難、会話困難
・食欲減退
・口臭
・全身倦怠感(だるさ)、発熱
・顎下リンパ節の圧痛、腫れ

4.口内炎の原因
<原因がはっきりしているもの>
・ウィルス、細菌(ヘルペス、真菌など)
・疾病(自己免疫疾患:ベーチェット病、全身性エリテマトーデスなど)
・化学療法、放射線療法(抗ガン剤、抗生物質、ガンの放射線治療)
・アレルギー(金属、薬物など)
・常に刺激されているものがある(矯正の装置:特に裏側、義歯、不適合なかぶせもの)

<原因と考えられているもの>
・体調(過労、ストレス、睡眠不足、カゼ、胃腸障害)
・咬傷、熱傷(咬んだ傷や、やけどからアフタへと移行することがある)
・嗜好品(多量の飲酒・喫煙、香辛料など刺激物の過剰摂取)
・女性の性周期(生理前後や出産、ホルモンバランスの乱れなど)
・口腔内不潔(誘因となる 又は 悪化させる原因になる)


最近、口内炎がよくできる・・・と感じている方、疲れがたまっていませんか??   時間がある時は、ゆっくりと体を休めてくださいね☆


5.治療方法
☆★まずは、刺激しているもの・原因となっているものに対して、処置をします★☆
⇒義歯を削る・歯を削る・金属の除去をする など
ひろ矯正歯科では??
装置が当たって痛いとき、シリコンをつけて頂いたり、レジンでくるんでいます。
ワイヤーが頬や舌に刺さって痛い時は、カットしたり曲げて痛くないようにします。

☆薬物療法
①全身投与
<点滴>抗菌剤・糖質を含む輸液など⇒急性症状の強い時
<内服>抗菌剤・ステロイド剤など⇒慢性的な症状が続いている時

②局所投与
<含嗽剤:うがい薬>
・ポピドンヨード・・・イソジンガーグル(市販品あり)
・塩化ベンゼトニウム・・・ネオステリングリーン
・アズレンスルホン酸ナトリウム・・・アズレン水溶液(市販品あり)
⇒水で薄め、1日数回うがいする
<トローチ剤>
・アズレンスルホン酸ナトリウム・・・アズノールST
⇒1日数回(3~4回)上唇と歯ぐきの間に錠剤を挿入し、溶解する。
<塗布剤:歯科用軟膏>
・ステロイド剤・・・口腔用ケナログ・アフタゾロン(市販品あり)
・抗菌剤・・・歯科用テトラサイクリンパスタ
・抗真菌剤・・・フロリードゲル→カンジタ症
・抗ウィルス剤・・・アラセナー軟膏→帯状疱疹
・麻酔剤・・・キシロカイン軟膏→接触痛がひどいとき
⇒1日数回(3~4回)患部に塗布する

ステロイド剤は良いもの??
ステロイドとは、体内で作られるホルモンです。炎症を抑える作用があり、体内で様々な
ことに役立っています。それを人工的に合成したものを、“ステロイド剤”と言います。
市販品は、『ステロイド剤』と明記してあるものは少なく、『合成副腎皮質ホルモン剤』
と表示してあるものが多いです。抗炎症作用としてはとてもよく効くのですが、長期的に
使うことや多量に使うことで、副作用があることも知られています。口腔内でも、口内炎が
できた時にむやみに使用することで、逆にヘルペスになったりカンジタ症になることが
あります。
ステロイド剤を使用する際は、充分に注意してください。また、何かわからないことや、
不安なことがあれば、スタッフにご相談ください!

<貼付薬>
・付着錠剤型・・・アフタッチ(ステロイド剤、錠剤が厚みを持っているのですぐ取れる)
・フィルム型・・・大正製薬口内炎パッチA(非ステロイド剤)          
『口内炎パッチ』 生薬として使われている“ムラサキ”という植物の根から抽出された
シコンエキスを配合。シコンエキスには、抗炎症作用や、創傷治癒の促進作用、殺菌作用
があり、傷口の治りを早める。フィルム状でしっかりと患部に密着し、舌や頬が動いても
はがれにくい!
私はこのパッチを貼ると、1~2日でほとんど痛みがなくなります☆
⇒1日数回(1~4回)患部を覆うように貼る

<噴霧剤>
・ステロイド剤・・・サルコート
・表面麻酔剤・・・キシロカインスプレー→痛みの軽減として
⇒広範囲にわたり多数発生した口内炎や、咽頭近くで軟膏などの塗布が困難な
部位に噴霧する

<その他>
・レーザー治療・・・接触痛が強い時など、患部にレーザーを照射し焼く
・サホライド(虫歯の進行止めの薬)塗布・・・口内炎に直接塗布する
⇒効果がなかったり、悪化させてしまうことがあるので、充分な説明を聞いてから
治療を受けましょう。

☆栄養管理(摂食指導)
・刺激のある味(酸味・辛味・塩分の強い味)を避け、必要ならばおかゆなどを食べる
・普段からバランスの良い食事を!
・サプリメントから摂るよりも、なるべく食物から栄養を摂りましょう!
★☆口内炎に良いとされているビタミンは?☆★
①ビタミンB2(皮膚や粘膜のビタミン)
⇒豊富な食材 レバー・鶏卵・納豆・ほうれん草 など
②ビタミンB6(免疫力を高めるビタミン)
⇒豊富な食材 魚類・肉類・落花生・さつまいも など

口腔内の清潔あってこそ、予防や早期治癒につながります!!!

私も矯正装置を入れていた時には、口内炎ができました。装置が入っていない今でも
口内炎ができやすいのですが、普段の食生活から気をつけて、休養もとりながら、
過ごしていきたいと思います。
みなさんも、それぞれの生活リズムがありますが、食生活に気を配りながら、
時にはゆったりとお過ごしください♪
治療中 何か心配なことがあるときは、遠慮せずにご相談くださいね!

<<参考文献>>
『口内炎・口腔乾燥症の正しい口腔ケア』南雲 正男著 医療ジャーナル社発行 2001年
『顎口腔外科診断診療大系』  内田 安信 他著 講談社発行 1991年
『標準口腔外科学第3版』  野間 弘康 他著  医学書院発行 2004年
『栄養指導・生化学』 全国歯科衛生士教育協議会編集  医歯薬出版株式会社 1992年



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