こんにちは★ えぐちです。
平成22年4月1日より歯科衛生士学校が3年以上となるため、その不足部分を補うために7/26(土)・7/27(日)の2日間、生涯研修専門研修『特定コース』のプログラムに歯科衛生士3人で参加してきました。
プログラムの主な内容は、高齢者ケアの実践や基礎でした。
聞いてきた講演9つの中から3つの講演の内容を紹介しますね!!
東京歯科大学千葉病院長の石井拓男先生の講演では、『これからの歯科衛生士教育と歯科保健医療ニーズ』についてでした。
まず、衛生士の業務についてですが、みなさんご存知ですか??
私達衛生士は、歯科衛生士法により
①予防処置・・・スケーリング(歯石をとる)・フィッシャーシーラント(予防填塞)
②診療の補助
③保健指導・・・食事指導・ブラッシング指導
と定められています。
予防処置と保健指導は歯科衛生士の独占業務です。診療の補助とは、もともと看護師の独占業務であり、歯科診療の補助に限っては歯科衛生士が行ってよいとしたそうです。
でも、現在では、歯科診療の補助においては、看護師も歯科衛生士も法的に全く同等の立場ににあるそうです。
次に違法についてですが、医院で主に関わってくるのが業務上過失です。
業務上過失とは、注意を怠って、または注意をしていても起こってしまったことを言うそうです。
ex〉歯肉を誤って傷つけてしまう、染め出し液の綿球をとばして服を汚してしまう など
でも業務上過失をしたからといって必ず罪になることはないそうで、必ず有罪になることは...
・レントゲン照射
・虫歯を削る
・根っこの治療
・診断
・抜歯
・インプラント埋入
つまり、診療の補助を行う際はDrの指示を受けることが大切とのことでした。
看護大学講師の千葉真弓先生の講演では、『高齢者の特徴とケア』についてでした。
まず、高齢者とは、年齢できってもバラつきがあり、(同じ年齢の方でも、元気な方、または寝たきりで全介助という方もいるので)十人十色である。
そして高齢者の方が一番元気でいれることは、旅行に行くとか特別なことではなく、日常生活当たり前の、食べて、寝て、よく運動することが一番なんだそうですよ♪
高齢者のケアに当たっては、多職種の専門性を尊重しつつ、それぞれの専門の立場からの役割発揮することが大切とのことでした。
(これには、医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、介護士、ケアマネージャー、栄養士、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーが含まれます。)
神戸市立中央市民病院の口腔外科に勤務していた上原弘美先生の講演では、実際働いていたときのチーム医療についてのお話しでした。
そこでは、入院患者に対する口腔ケアの向上、均一化をはかるために毎週カンファレンスを行い、スタッフみんなが入院患者のケアに寄与するとのことでした。
ここでの主な業務は、病棟ラウンドで口腔に問題たあるとされた患者への専門的口腔ケアで、咀嚼・嚥下機能の改善や口腔ケアだそうです。
衛生士は看護師に比べると口腔内の事に関してはプロなので衛生士が看護師や他のスタッフにケアなどの仕方を教えていたそうです。
皆さんの中で、『口腔乾燥症』という言葉を聞いた事があるかもしれませんが、口腔乾燥に効く『アクアマウスジェル』という商品があります。
これは、口腔乾燥を防ぐための口腔内の保湿を目的としたジェルなのですが、このジェルを口腔ケア前に使用してしまうと窒息の恐れがあるそうなので、もし使用する場合は、粘膜、舌に刺激を与え、口腔ケアを行った後に使用するようにしましょう!!
また、『コンクール』という商品もご存知かと思いますが、濃度を守らないとアレルギーが出たり、口腔カンジタの原因になるそうなので正しい濃度で使用するようにしてくださいね☆★
普段私達は、矯正治療に携わっているため高齢者の方の口腔ケアをする機会がほとんどないですが、今は高齢者の数が年々増えてきているので、今後もし口腔ケアに携わることがあれば今回聞いた高齢者の特性や実際行っていた口腔ケアの様子を生かせたらなと思いました。
貴重なお話しを聞けてとても充実した2日間となりました!!