こんにちは、歯科技工士の川端下です。
東京ステーションコンファレンス サピアタワーにて、院長が主催する舌側矯正セミナーが10月24日・25日の2日間にわたり開催されました。
1日目がレクチャー、2日目が実習という日程で行われたのですが・・・なんと、2日目の実習では技工士の僕たちが教える立場に!
このことは事前に知らされていたのですが、歯科医師の先生方に教えるというのは初めての経験だったので、前日からとても緊張しました。
会場の前のモニターを見て、自分はすごい先生のもとで働いているということを再認識すると共に、緊張がこみ上げてきました。
1日目の講演では100名もの歯科医師の先生方が参加されました。
学生の時に何度か講演会に参加しましたが、50名に満たない小規模なものだったので、100名の歯科医師で埋め尽くされた会場は壮観でした。
その中で講演をする先生の姿はとてもかっこよくて、先生のようにはいきませんが自分も明日の実習でしっかり教えることができるといいなぁ、と思いました。
先生の講演はところどころにジョークを交えたもので、スライドや BGMも見る者を惹きつける工夫がされていて、緊張も程よくほぐれて講演を聴くことに集中できました。
質疑応答の際は、身振り手振りを含めて解りやすく説明されていました。
セミナー2日目、机の上には模型やワイヤーが配布され、準備万端な中、先生が今日行う実習の流れを説明していますが、この時には昨日ほぐれたはずの緊張がピークに達していました。
ピンチです!
実習開始直後、さっそく呼ばれてしまいました。
手先も震えず、頭が真っ白になることもなかったですが、尋常じゃないほどの汗が・・・。
実習が始まり1時間ほど経ったころ、もうワイヤーを曲げ終わった先生が出てきました。
その頃には汗も引き落ち着いて指導にあたることができました。
ですが、口で説明するのが苦手な自分は、先輩のように言葉でうまく説明しきれず、実演する事が多くなってしまいました。
個人差はありましたが、予定よりも1時間早く全ての先生方が装置を完成されました。自分の教え方は決して上手という訳ではないですが、自分がほんの少しであれ、お手伝いさせて頂いた先生が装置を完成することができたのはとても嬉しかったです。
今回、セミナーに連れて来てもらい知識を深めるだけでなく、人に教える難しさや楽しさも学ぶことができました。
実習が始まる前は緊張してドキドキしていましたが、実際やってみると、今まで感じたことのない達成感や、嬉しい気持ちで一杯で、やってよかったです。
技工士としても、人間としても、一回り成長できたような気がします。
次の機会には、もっとしっかりできるように精進していこうと思いました。