ひろ矯正歯科では、インターネット相談室という形で、他医院で矯正治療をしているが困っているという方や、セカンドオピニオンが欲しい方などの相談にお答えしています。
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時間的制約から、矯正歯科に関する相談にのみ回答させて頂きます。
相談内容の中には、明らかに医師側に問題ありと考えられる場合もあり、その際にはかなりシビアなお返事を書きますが、訴訟を煽っているわけでもなければ、他医の業務妨害をするつもりはありませんので、誤解無きようお願いいたします。
また、返答内容は、私が矯正歯科専門医として長年培った知識と臨床経験に基づくものであり、あくまでも私の私見です。
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2022/08/22 09:38 [xxx.5.68.247]
Yuさんへ
はじめまして。
まず、矯正治療が原因であると断定的に考えておられるようですが、そう断定するには、矯正治療を行う前の状態を評価して、治療前後の比較をして、はじめて結論づけることが出来ます。
アメリカの研究論文では、噛み合わせと顎関節症や不定愁訴とは関連性が認められなかったという報告があります。
また、「噛み合わせによって全身の調和を取りもどそうという理論を研究し実践するグループ」がいくつか存在しますが、実際には、エビデンスに基づいたものではなく、実験的に処置を行い、結果的に患者さんが不幸になっている事例があります。
一部の整体師、カイロプラクティシャンは、背骨が曲がっているのは噛み合わせが悪いからだ、と決めつけた言い方をしますが、何も検査もしないでそのように決めつけるのは非常に問題です。
顎関節自体に変形があり、下顎が偏位していることもあります。
相談内容を読ませて頂いて、お仕事の姿勢を改善すれば身体の不調も改善するのではないかなと推察します。
まず、イスに座って仕事をするのではなく、立って仕事が出来るように、そして、机の高さを高くして、パソコンが目の高さになるようにして、頭を前屈させないで、真っ直ぐ前を向いた状態で仕事が出来るようにしてみてください。
それから、寝る際の枕の高さ、硬さも変えてみてください。
枕はいろいろ試された方が良いと思います。
これらを実行して頂ければ、激変すると思いますが、それでもダメでしたら、スプリント療法を受けてみてください。
顎関節症の治療は大きな病院の口腔外科、あるいは、顎関節外来というところで行っています。
前述の仕事の姿勢と枕を試さずにスプリント療法を受けても奏功しないと思います。
あちこちで確証の無い処置を実験的に施されると、どんどん悪くなりますので、それは避けてください。