日本舌側矯正学術会例会が11月23日、東京の都市センター会館にて開催されました。
本大会で話をしてくれないかと会長の松野先生から御連絡を頂きました。
諸先輩をさしおいて 僕ごときがしゃしゃり出るべきではないと、ご辞退申し上げたのですが、是非にとのお言葉を頂きましたので、僭越ではございましたが、舌側矯正に必要なラボラトリーワークについてお話しさせて頂きました。
トップバッターは、パリ、ロンドンなどで舌側矯正専門で開業している Fillion先生。
次に、南青山の小谷田先生。 東京、南青山です。
次に、九段の竹元先生。 千代田区。 靖国神社の正門前です。
で、謎の人物登場、、、僕です。 「塩尻市? おい、塩尻市ってどこだ?? 人口6万人だってよ、、。 長野の山奥だってよ、、。」って声が聞こえてきそうで、、。
しんがりは、大阪の布川先生。大阪府、です。
Fillion先生は “Hiro System”を紹介して下さいました。
今回はジョーク抜きで硬く行こうと思っていたのですが、小谷田先生のお話はいつも通りのユーモアーたっぷりで、すっかり僕のボルテージが上がってしまい、僕も急遽ジョークを追加しました。
ラボの話を、ということだったのですが、ラボの話だけして、「あんた、治せるのか?」と思われては、ラボが大切だという言葉も説得力を持たなくなりますので、まずは European Boardの8症例, Growing case, LSWA, Kurz, Creekmore, STbに加え、僕オリジナルの Hiro Bracketsによる治療例、Micro Implantの症例など、21症例ほど御紹介した後、本題のラボの話に入らせて頂きました。
本当は28症例、計688枚のスライドだったのですが、時間の関係から急遽削除して臨みました。
時間が押していたので、大事なことを言うのを忘れてしまいました。
現在、歯科医師募集中です、って言おうと思っていたのに、、。
会場は超満員で申し込みをお断りするほどの盛況であったそうです。
締めのお言葉は、会長の松野功先生。
「舌側矯正は、時間がかかる、ちゃんと治らない等々の説明をする先生が多いですが、今や外側と同じ治療期間で同じ治療結果を得ることが可能です。 患者さんには、正しい情報を提供するのが私たち医療人としての使命です。 時間がかかる、ちゃんと治らない等々の説明をしたい先生は、『私が治療すると、時間がかかります』、『私が治療すると、ちゃんと治らない』と、言ってください」と おっしゃいました。
これには全く同感、さすが松野先生、良いことを仰いました。
じつは、こうゆう説明は日本だけでなく、世界中で見られることなのです。
つい先日までは舌側矯正の事をボロクソに言っていた先生が、ある日突然、舌側矯正を始める、、、おかしいと思いませんか? だったら最初から、松野先生が仰るように、「自分はまだ経験不足なので、、、」と、患者さんに正直に言えば良い。
お医者さんは自分の手に負えないと判断したときは、躊躇なく然るべき病院を紹介します。 勉強しているから、他医に紹介することを恥だとは考えない。 ところが、歯医者は、なんだかおかしい。 「自分に出来ない」ということを恥だと思っている先生が非常に多い。 自分の勉強不足を恥だと自覚するなら、ゴルフや麻雀を少し減らして、勉強すれば良い。
勉強している先生は、お互いの専門性、得意分野を理解し合い、紹介する際には自信をもって紹介状を書きます。
あまり書くと、また風当たりが強くなりますので、このへんでやめときます。
次回の日本舌側矯正学術会は 3月20日の予定です。
皆さん、是非ご参加下さい。