皆様、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
2020年は、皆様にはどんな年だったでしょうか。
私はといえば、永年抱えていた問題がいくつもいっぺんに解決し、厄払いが出来たことを考えると、コロナを除けば良い1年だったと思います。
はやいもので、コロナが騒がれ始めてから1年が経ちました。
2020年1月に Dana Pointで開催された Angle Orthod. Midwest annual meetingに参加の際には、今ほど世界中に拡大はしていませんでしたが、私自身は感染予防に神経を尖らせ、空港での人との距離を保ち、ラウンジでも取り分け形式の食料、飲料は一切取らないようにしていました。
年末年始の COVID-19の新規感染者数、重症患者数、死者数は、どれをとっても大変な勢いで増加しています。
私の周りにも、お店が営業出来なくなり、自宅を失った人がいます。
私の親友の義母はコロナに感染して、呼吸困難で苦しみながら死んでいったそうです。
重症化病棟の先生達、看護士さん達は、家族の待つ自宅に帰らず、死ぬ思いで治療に当たっておられます。
まさに命がけで患者さんの手当をしておられ、本当に頭が下がります。
にもかかわらず、「自粛を自粛」などとふざけて多人数で居酒屋で騒いでいる大馬鹿者もいれば、「コロナなんて存在しない」、「コロナはフェイクだ」、「ただの風邪だ」、「コロナの死者数には餅を喉に詰まらせて死んだ人もカウントされている」などとSNSに書いている人もいますが、非常識にも程があると思います。
ただの風邪、フェイクというならば、重症患者病棟でマスクを付けないで廃棄物処理をして頂けないでしょうか。
ただの風邪なら何も怖くない筈です。
ドクター、ナースの皆様、本当に本当にお疲れ様です。
スーパーに買い物に行っても、いまだにマスクせずに派手にクシャミをしたり、咳をしたり、大声で騒いでいる人がいます。
私はそうゆう時は、息を止めて出来る限り速くお店を出ることにしていますが、こうゆう人がいる限り、感染は止まらないと思います。
この日誌を書いている今現在、再度緊急事態宣言が出されており、長野県内の患者数も増加しています。
成人式で東京などから帰省した人達と式場で大声で騒ぎ、そのあと居酒屋に言って大騒ぎする。
それで感染して、家に帰り、家族に移してしまい、親や祖父母を死に至らしめる。
家族が死んでから後悔しても遅いのだということがわからないでしょうか。
飲み歩いている人、食べ歩いている人は、よく考えてみて下さい。
私が学長なら、そのような学生は2週間停学処分、自宅謹慎にします。
飲み歩いている人は、それくらいダメなことをしているのだと気付いて頂きたいです。
政治家は飲食店だけを悪者扱いし、8時までの時短営業に従わなければ店名公表などの罰則化をしていますが、悪いのは「飲食店」そのものでは無く、「モラルの欠如した客」です。
飲食店の営業を規制するのではなく、客に対する対策を立てない限り、根本解決にはなりません。
もしも私が指導する立場であれば、以下を実行します。
まだまだ他にもありますが、これらを実行すれば営業不振で倒産するお店も減り、感染者数も減少すると思います。
あなたが感染源となり、あなたの家族や大切な友達が安置された時のことを想像してみてください。
ひろ矯正歯科は、新型コロナ対策として、保定中の患者さんには個別に電話して、来院を延期するかどうか希望を伺い、電話で保定装置に問題が無いという患者さんはアポイントを延期しました。
治療中の患者さんや、保定のチェックが必要な方には、患者さんが少しでも安心して治療を受けて頂けるように、いくつか対策を行っています。例えば、
他にもまだまだありますが、代表的な事柄のみ記しました。
感染防止関連の支出が驚くほど増えましたが、補助金、給付金は実際にかかった費用の一部にしか過ぎず、例えば、感染予防のために増えた光熱費などは支給されません。
12月29日には、仕事納めを行いました。いつもは、浅間温泉などの旅館で温泉に入り、御馳走を頂き、ビンゴ大会をしますが、今年は缶コーヒを買ってきて、ひろ矯正歯科の2階で1年を振り返り、ビンゴ大会をして終わりました。
1年を振り返っての挨拶と、御給料の手渡し。いつも御給料は直接手渡ししませんが、年末の最後の御給料は1年間の感謝を込めて、記念品と一緒に直接手渡しします。1年間頑張ってくれたことを思うと、自然と頭が深く下がります。
そのあとは、お楽しみのビンゴ大会!
日頃一生懸命やってくれているスタッフのみんなに感謝の気持ちをこめて、豪華景品を用意しましたが、、
ブランド品が欲しいからビンゴが当たっているのに手を挙げないで黙っていて、ブランド品の時にビンゴと言って手を挙げるというインチキがありました。
ビンゴ大会でこんな卑怯な手を使うとは、前代未聞、そんな汚い手を使ってゲットしたところで嬉しいでしょうか。
咎めると折角の楽しい忘年会がシラけるのでスルーしましたが、呆れてものが言えません。
折角入って来てくれた新人を虐めまくって辞めさせたり、平気で嘘をついたり等々、人としてどうなのかと思います。
まあ、そうゆう人は何処の職場にも居ると思いますが、救いようがないです。
どんな物が入っていても喜んで貰えると嬉しいものです。
歯科衛生士のみなさん、今年も1年間いろいろと御世話になり、有り難うございました。
来年も宜しくお願いいたします。
コロナとは関係ありませんが、日本国民にとって忘れてはならない大切な事がもう一つあります。
メディアは毎日コロナの事ばかりで、福島原発の放射能汚染の事を全く報じていません。
番組によっては毎朝 PM2.5の数値をレポートしていますが、隣国の大気汚染よりも、自国の放射能汚染のほうが遥かに大事なはずです。
これこそがまさにプロパガンダであり、事実を報道して欲しいと思います。
殆ど報道されていませんが、トリチウム汚染水を海洋放出するというのは、取り返しのつかない大問題であると思います。
コロナ対策にしても、原発事故対応にしても、オリンピックにしても、政府の対応を見ていると、腹立たしい限りです。
緊急事態宣言を一都三県に出して、大阪をはじめとする他の府県から、うちも含めてくれと言われるようでは終わってます。
変位種が国内に何例も確認されてから入国制限しても手遅れ、やることが遅すぎます。
どんな会社も指導者の指揮・判断が間違っていると、その会社は潰れます。
政策といい、タイミングといい、何をやっているのでしょうか。
国民には会食するなと呼びかけておいて、政治家は会食してもOKなのでしょうか。
このような状況ですが、皆様にとって良き一年となりますよう、お祈り申し上げます。
注)コロナの写真はネットで公開されているものを拝借しました。
うちの長男が昨年春、大阪大学の歯学部に入学しました。
親は馬鹿でもよく頑張った!
と喜んでいた矢先、夏休みの前に長男から相談を受けました。
毎日大学に通って、勉強して、友達も出来て、大学での生活が楽しい。でも、幼い頃からの夢だった映画監督の道をどうしても捨てきれない、だから休学して暫く映画に打ち込みたい、とのこと。
折角阪大に入ったのになあ、と思う反面、そういえば、小中学校の頃、いつもお風呂で映画の話ばかりしていたなあ、あの頃は、現実味のない夢物語に腹を立てたこともあったなあ、もっとじっくりと話を聞いてあげれば良かったなあ、可哀想なことをしたなあ、と、つくづく思いました。
思えば、今から38年前、自分は高校3年生の夏休みまで弁護士になりたくて文系を専攻していました。
ところが夏休みにコロッと気が変わって、歯医者になりたいと思うようになって理転、それから半年間、週末だけは塾に通い、歯学部を受験しました。
当時の親の所得も知らず、学費のことなども一切考えず、国立なんて受験もせず、確実に入れそうな私立の歯学部を受験。
親にどれほどの苦労をかけているのか考えもせずに、好き勝手に暮らした6年間。
わがままな馬鹿息子に一言の愚痴もこぼさず全面的に応援してくれた両親。
今の自分の姿があるのは、喰う物も喰わずに精一杯応援してくれた親があったからに他なりません。
私自身が好きなことをさせて貰ったので、子供にも好きな道を歩ませたいと考えています。
私の個人的希望としては、長男に矯正専門医になってもらって一緒に仕事をしたいなあ、という気がしないでもないですが、もっともっと大きなものを目指しているということは素晴らしいことです。
映画監督を目指すなら、スピルバーグのような世界でも知らない人がいないような名監督になってくれると信じて、プッシュプッシュ、お前なら出来るよ!
そのためにも、阪大を中退するのではなく、最短で卒業して、歯科医師のライセンスを持っている映画監督になり、歯科医師が監督するひと味違う映画を作って欲しいなと思います。
先日作った映画のプロモが出来たようですので、御紹介いたします。
内容は、下のポスターをクリックして頂ければ、別画面に飛びます。
皆様、御支援・御協力の程、宜しくお願いいたします。
普段、映画やテレビなど、ほとんど見ない私ですが、お盆明けの日曜日に、TUTAYAで DVDを 2枚借りてきて見ました。
1枚は、石井光太氏原作、君塚良一氏監督の「遺体 明日への十日間」、もう一枚は、「EVEREST」です。
「遺体」は、2011.3.11の東日本大震災から十日間、岩手県釜石市の遺体安置所で、石井光太氏本人が見てきた報道では伝えきれていない現状を綴ったルポルタージュ『遺体 震災、津波の果てに』を実写映像化した作品です。
なぜこれを借りたかというと、塩筑歯科医師会の 6月例会で、茅野市のやつがね歯科の中村達弥先生が講演されたのがきっかけです。
一般の方々は御存知ないでしょうが、私達歯科医師のところには、時々、警察から身元不明遺体の特定に協力を要請するFAXが送られて来ます。
全く身元がわからない場合や、身体の損傷が激しく、顔や身体の特徴から身元を特定することが出来ない場合に、現存歯の本数や欠損状態、虫歯治療の箇所や状態から、カルテと照合し、本人を特定するものです。
法歯学の分野で、歯科的個人識別と言います。
中村先生は、警察協力歯科医として御活躍されており、東日本大震災の際には、現地に赴かれて、被災者の身元確認作業をされており、その準備から現地での苦労などを学術例会でお話されました。
中村先生の講演は内容も話し方も素晴らしく、時間も予定どおりキッチリと終わられて、とても素晴らしいものでした。
講演の終わりに、中村先生がこの映画の事を紹介され、非常に正確に現場の様子が再現されているとのことでしたので、以前から一度見てみたいと思っていました。
柳葉敏郎が歯科医の役を演じていますが、映画で使われる語句も実際の臨床と同じで、非常にリアルです。
かなりショッキングな内容で、自分は入り込んでしまい、涙が止まりませんでした。
皆さんにも是非見て頂きたい映画です。
もう一枚の「EVEREST」は、エヴェレストの山頂を目指すクライマー達の物語で、嵐に襲われ、何人もの人が命を落とします。
何れの映画も実話を元に作られています。
幸いにも、「死」、「お葬式」というものには縁遠い私ですが、何れの作品も偶然でしょうか、「命」、「死」というものについて考えさせられました。
今から38年前、私の両親は、何も言わずに私の好きな道に進ませてくれました。
私立の歯科大学でしたので、親には大変な苦労をかけました。
私がいろんな学会の試験にチャレンジし、耐えがたい苦労にもめげずに歯科医を続けることが出来るのも、親の恩を粗末にしてはいけないと考えるからです。
現在、両親とも健在ですが、最近、急に年をとりました。
先日、伊勢に墓参りに行った際には、猛暑から父が具合が悪くなりました。
幸にも大事には至りませんでしたが、孝行は出来るうちにしたいと思います。
死んでから何回墓を参ったところで、墓は墓です。
みなさんも、親を大切に、お年寄りや子供を大切にしてください。
お盆が明けると、信州は一気に秋色になります。
風邪をひきやすい季節ですので、皆様、御自愛ください。