menu
MENU

院長日誌

矯正学

  • JLOA 20周年記念大会

    日本の舌側矯正の集まりである、JLOAの20周年記念大会が3月20日、大阪の中之島センタービルで開催されました。
    特別講演として、今年のESLOのSecretaryの Germain Becker先生が来日されました。


    Germain Becker先生です。


    尊敬する松野先生 現JLOA会長です。


    尊敬する小谷田先生


    僭越ではございましたが、御指名でございましたので、
    座長は私が務めさせて頂きました。


    いつもは自分がCertificateを貰う立場ですが、
    この日は僕がBecker先生にお渡ししました。


    翌日は良いお天気で、奥様と奈良観光を楽しまれました。


    Becker先生、鹿にビックリ!

    今まで、学会などのブログは講演内容などもある程度紹介してきましたが、、、今回はオミットです。
    何故か、、、。
    書きたいけど書けない、、でも書かないと、わからないでしょうか、、。

    学会や学術会は公の場であり、意見を交換するところです。
    個人のアピールをしたり、個人のバッシングをする場ではないはずです。
    講演内容までは学会側でチェック出来ないので、学会の落ち度ではなく、これは個人個人のモラルの問題です。

    若手の先生方も、前夜、あれほどのバイタリティがあるなら、それを違うところで生せないのかなと思いました。
    将来を担っているのですから、発表なども頑張って下さい。

  • Hiro’s Lingual Orthodontic Course in Universitat Internacional de Catalunya

    スペインはバルセロナのカタルーニャ国際大学歯学部歯科矯正学講座から舌側矯正全般と Hiro system Laboratory workに関する特別講義をしてくれと、大変光栄な御招待を頂き、行って参りました。


    スペインの大学のシステムは日本とはかなり異なり、矯正科には15余名の教授がいます。
    筆頭教授は、Professor and Chairman の Andreu Puigdollers先生で、その門下に十数名の著名な教授達がいます。
    Professor達は皆開業しており、週に1日以上大学に来て、学生達の指導をし、研究をし、論文を書きます。(羨ましい限りです)
    その20名近い教授達を相手に丸1日、さらに2日目、3日目は教授達に加え、大学院の先生や大学院生を相手に舌側矯正のコースをするわけですから、英語が下手な自分にとっては そのプレッシャーたるや 並大抵の物ではありません。
    いつも海外の学会で発表する時には特に緊張はしないのですが、今回は質問攻めにあうのは必至だからです。
    初めて世界デビューした時は、質問の意図するところが理解できず、苦しんだ思い出があります。

    今回のセミナーは、半年以上前に招待の通知を受けていたものの、毎日、診療が終わるとグッタリで、食後に意識不明となってしまう事が多く、思うように準備が捗りません。
    間に合わなかったら大変なことになると、毎日 マウス片手に深夜まで、、、気がつくとコックリコックリ、カミさんには「もう寝たほうがいいんじゃない?」と言われる毎日でしたが、なんとか準備は無事に終わりまして、大盛況のうちに終わることが出来ました。



    飛行機は、、先方が用意してくれた British Airwayのチケットで搭乗してみると、、、うをっつ!! 個室じゃん!! すご!! (すみません、貧乏なもので、、)  食事もおいちい。


    講義前日、Fernandoがビーチにあるレストランに食事に連れってくれました。
    全てが美味しい、、。


    市内にはこうゆうレンタルサイクルが至るところにあります。
    こうゆう Stationがあちこちにあり、契約すると乗りたいところで乗り、駐めたいところで駐めれるというスグレ物です。


    彼の診療所は Barcelona(人口160万人)の中でも高級住宅街にあります。
    ガラスで仕切られているのは個室の診療室ではなく、中庭です。
    素晴らしい診療環境でした。

    スペインの歯科事情は日本よりも もっと深刻です。
    Barcelonaには約3000軒の歯科医院があり、また、彼のオフィスの半径500m以内には、6軒の矯正歯科専門医が開業しているとのことです。
    全ての歯科医院は、歯科技工士を置くことが認められておらず、歯科技工士は難しい試験に合格した後、歯科技工所に勤務するのが普通です。
    自分で技工所を開業しようとすれば、歯科医院とつながっていない別のオフィスで、いろんな厳しい検査に合格して初めて認定番号を交付され、開業することが出来ます。

    歯科衛生士は、少しでも給与が良い職場があるとすぐに辞めて行くので安定せず、大変だそうです。
    ひろ矯正歯科でも昔はある朝突然辞めて行く人がいましたが、最近はみんな一丸となって頑張ってくれているので本当に助かります。
    願わくば、歯科衛生士の求人に もう少し反応があると助かりますが、、。
    歯科医師も末永く付き合える先生を求人しています。
    興味のある方は、是非一度見学に来てください。


    毎日、Fernandoが AUDI TTで迎えに来てくれました。


    大学には PC roomや英語を習得するための特別な部屋もあります。


    ここで講義をします。


    矯正歯科診療室です。


    学食です。学食なのにすごく美味しい。


    学食の一部は僕のために貸しきりとなっていました、、感激。


    Under graduate, Post graduate, Professor、、写真は参加者の約1/3です。


    最初は Power Point内の原稿を読んでいましたが、ものの数分でアドリブに、、


    今回のコースでは、是非とも実習を入れてくれと懇願し、FernandoとProf. Puigdollers、DTのGloria、それからたくさんのResidentsのおかげで、実習が実現しました。本当に本当に皆様に感謝です。


    実際にセットアップを使ってHiro systemの実習を行いました。
    この日は、なんと、夜8時まで!


    最新の Materialを使っての Hiro systemの最新版はすでにペーパーになっています。


    1日目は、ちょうど Foot ballのある日で、Fernandoは観戦に連れて行ってくれました。


    打ち上げは、丘の上にある高級レストランに招待してくださいました。
    この隣にもうひとテーブルあり、Chairmanと Professor達と たくさんの Residents達と楽しくお食事をすることができました。



    Professor & Chairman のPuigdollers先生と Prof. Anna Molina


    講演が終わった後、個人的な質問に答えていた事に加え、土曜日ということもあって、帰っちゃった先生もいて、全員で写真を撮れなかったのが残念です。

    飛行機もホテルも食事も全て出してくれて、超VIP扱いの待遇には本当に感激しました。
    Prof. Puigdollersはじめ、手伝って下さった Professor達、Residents達、そして何よりも Fernandoに心から感謝します。
    こんな田舎の矯正専門医でも、一生懸命やっていると、いつかは良いことがありますね。
    これからも患者さんに少しでも良い治療を受けて頂けるよう、精一杯頑張ります。
    出張の際には休診になりますので、患者さんの皆さんにはご不自由をおかけしますが、歯科医学の進歩のためですので、御理解いただきますようお願い致します。

  • 2nd. World Society of Lingual Orthodontics

    2007年7月12-17日、第二回 World Society of Lingual Orthodontic meeting が Seoulの COEX Congress Center にて開催されました。
    今回は内緒でパスしようかと思っていたのですが、Invited Speakerとして招待して頂きましたので、頑張って行ってきました。



    会場の COEXです。このあたりの道路には、全然人が歩いていません。
    なぜか。。
    物凄い地下街が広がっていて、何処に行くにも地上に出ずに行けるのです。

    しかし、、、我ながら、毎年毎年演題を考え、しかも一人で準備して、よく間に合うものだと思います。
    大学病院に勤務している先生なら当たり前ですが、僕は田舎の開業医、、。
    みんな「そのパワーは何処から出てくるのか」と不思議がりますが、ただ単に患者さんに一生懸命向き合っていたら気がついたらこんなになっていた、、それだけです。
    さすがに今回は超・ギリギリで、前日、朝から夜中までホテルに缶詰で Power pointを仕上げました。
    EOSの際には Intel Macを持っていったのですが、調子が悪く、たいへんな目に遭いましたので、今回は使い慣れた12inch G4を持って行きました。
    演題は、「Lingual Orthodontics for Juvenile Patients」です。
    舌側矯正というと、普通は大人の患者さんが対象ですが、年々 Low teenで Lingual Orthodonticsを希望される方が増加傾向にありますので、Adult patientsとの違い、注意点等を実際の治療例をまじえて解説してきました。

    僕の口演時間は、日曜日の朝イチ、8:30分という時間です。
    しょえ~、こんな時間に人が来るんかい、、と思っていると、案の定、5分前には、会場内には僕と座長と次演者の3人だけ。
    Venice ESLO のあのイヤな雰囲気が思い出され、思わず笑っちゃいます。。。
    プレゼン開始の秒読み態勢にはいると、、、ドカドカと皆さんが駆けつけてくれました。
    あ~、よかった。
    朝早くから駆けつけて来てくれた皆さん、有難うございました。
    プレゼンの最後は、冬ソナのBGMで締めくくりです。
    え? 古いって?
    でもまあ、韓流ドラマの先駆け、代表作ですからね。
    音楽が流れ、ペ・ヨンジュンとチェ・ジュウが出てくると、座長の先生も思わずニッコリ。。


    ガンバレ~ !


    途中で照明がおかしくなり、プレゼン中断です。 あはは~、いつまで続くのかな~~(^^;)

    Coffee Breakでいろんな先生と話していると、Alain Decker先生が僕の顔を見つけ、寄って来てくれて、素晴らしい発表だ、お前の治療はいつも素晴らしい、と、絶賛のお言葉を頂戴しました。
    ありがたや、ありがたや、、。


    物凄い立派なメインホールです。参加者は600名を超えたとか、、。

    その夜は Gala Dinnerです。
    Phil Kyung Jaeという Korean Restaurantですが、聞くところによると、韓国の昔の王様の家で、今もそこに住んでおられるとのことです。
    Dinnerが始まるまで、お庭でジュースやカクテルを飲みながら御歓談。
    日本人の先生達はいつもどおり日本人だけで集まっています。
    僕は日本の先生達が嫌いなわけではないのですが、内輪で固まるのはあまり好きではないので、一人でポツンと離れて立っていると、Dirkがこっちに来い、と呼んでくれました。
    すると、パリ第5大学の先生達を紹介してくれ、今日の僕のプレゼンのことを聞かれたり、逆にパリ大学でのリンガルの治療の事を聞いたり、話に花が咲きます。
    そうこうしていると、Dinnerが始まりました。


    左から、竹元先生、 Dirk、 僕、 Decker先生です。
    カメラがいっぱいで何処を見ていいのかわからないので、みんな見ているところがバラバラです。。

    Dinnerは グループ分けされていて、みんな自分のテーブルに向かいます。
    僕は C-groupです。
    なるべく内輪で固まらないようにと思っていると、Alain Decker先生が来てくれました。
    ここでも昨年同様、先生と楽しく過ごすことが出来ました。

    舌側矯正の世界は、自分がNo.1だ、と、勢力争いをして、他の妨害をする先生もいます。
    自分のスキルが低いために、上手い者を引きずり降ろそうとする先生もいます。
    が、このDecker先生は、話せば話すほど、素晴らしい先生です。
    「妨害をする先生がいることは凄く悲しいことだと思います。負けて悔しいなら、人の邪魔をするのではなく、自分が努力すればいいことです。みんなでお互いに知恵を出し合って、少しでも患者さんが優れた治療を受けられるようにと、こうやって世界中から先生が集まってきているのに、なぜそうゆう先生がいるのか僕には理解出来ません。僕がここに参加する目的は一つしかないんです。」と、僕の考えを話すと、「そのとおりだ!」と、まったく同じ考えです。
    感激と嬉しさで、もうチョイで涙が、、、(^^;)。


    韓国料理のフルコースを食べたのは初めてでした。美味しかったです。

    Decker先生と Becker先生は、本当に素晴らしい先生です。
    来年の ESLOは必ず駆けつけます! 頑張ってください!

    大会長の Hee-Moon Kyung先生、本当にお疲れ様でした。
    たいへん御世話になり、有難うございました。
    また、尊敬する Ryoon-Ki Hong先生、また是非御一緒出来れば嬉しいです。
    カムサンミダ。

1 6 7 8 9 10
to top