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院長日誌

矯正学

  • 2008/05/14

    松本歯科大学新病院棟完成、観桜会

    松本歯科大学の病院棟が完成し、観桜会とともに御披露目がありましたので、見学に行ってきました。
     

     
    しまった、背広くらい着てゆくべきだった、、。
    花見のつもりで行ったので、、。
     
     


     
    春うららかな好天の元、満開の桜とたくさんの屋台、楽しいお祭りです。
    矯正科の影山先生が新病院を案内してくれましたので、写真とともに御紹介します。
     


    ここは特診室です。 
     


    こちらは矯正科
    私たちが学んだあの診療室とは全く違う雰囲気でした。
    出口先生の「コツ、コツ、コツ」という靴音が懐かしい、、。
     


    入院病棟特別室
    まるで一流ホテルのスイートルームのようで、とても病棟とは思えない豪華な設備でした。
    私にはとても買えないような、すっごいテレビもありました。
     
     

    患者さんの視点として、松本歯科大学と私たち開業医と比べると、大学には良い面もあり、不都合な面もあります。
     
    例えば診療時間についてみてみると、ひろ矯正歯科では夕方6時半までですが、大学は4時半まで。
     
    ひろ矯正歯科には、何億もする器械はありません(が、治療のために必要な物は全て取り揃えております)。
     
    大学病院はベテランの先生もいますが、新卒や研修医の先生が担当になることもあります。
    ひろ矯正歯科では、全ての患者さんを臨床経験20年以上の私が治療します。
     
    先生やスタッフがたくさんいれば、それぞれレベルが違い対応が違うのが普通ですので、科長の目の届かないところでトラブルが起こっていることもあります。
    ひろ矯正歯科では、私が全てに目を光らせています。
     
    費用や治療期間の面でも、ひろ矯正歯科のほうが「安い」「早い」「旨い」…(字が違うっ!)を実現していると思います。
     
    松本歯科大学であっちに行ったりこっちに行ったりで、半日~1日かかる検査も、ひろ矯正歯科では狭い診療室(^^;)で行うので、概ね1時間で終わります。
     
    松本歯科大学では対応できない舌側矯正も、ひろ矯正歯科では世界が認めるレベルの治療を安心して受けていただけます。
     
    では、大学病院のメリットは何か。
    忘れてはならない大学病院の最大の目的・存在医意義は trialです。例えば、新薬が出た場合、臨床試験を行うのも大学病院ですし、新しい器械が開発された場合、臨床的チェックをするのも大学病院の重要な役割です。
    私たち開業医では入手できないような開発段階の材料を使って治療を受けることも可能です。
     
    また、私たち開業医と違って、時間を気にせずに1人の患者さんを半日でも1日でも診療出来ます。
     
    口腔外科では、開業医では出来ない埋伏歯の抜歯や手術などの処置が可能ですし、検査器械も充実していると思います(MRIが無いのは残念です)。
    顎関節の治療に関しても、一般開業医では知識も経験もないのに適当に治療されてトラブルになっていることがありますが、松本歯科大学口腔外科での顎関節治療は、たいへん信頼出来、安心して治療をお願いすることが出来ます。
    日本をリードする特診科では、全身麻酔下における集中治療が可能ですが、個人開業医では全麻などとても対応できません。
     
    開業医と大学病院は、ターゲットが異なるのです。
    その根本的なことをわかっていない教授が過去に患者の争奪戦を繰り広げましたが、患者さんは奪い合うものではありませんし、その必要もありません。
    私にとっては、松本歯科大学の存在は絶対必要ですし、尊敬する先生もたくさんいます。
    私がこの地で開業したひとつの理由には、松本歯科大学と診療、研究などで連携が取れるということが挙げられます。
    現在、ひろ矯正歯科では、顎変形症を伴い、手術が必要な場合 は 矯正歯科/口腔外科に、顎関節症の治療が必要な場合や軟組織疾患等は口腔外科に紹介しております。
    矯正科は私にとっては競合相手ではなく、必要欠くべからざる存在なのです。
    母校の発展を望まない卒業生はいません。 
     
    大学の益々の成功と繁栄を祈念いたします。
     
     
     
    求人情報:
    ひろ矯正歯科では、歯科衛生士、歯科医師を募集しています。
    興味のある方は、お気軽にメール<info@mienai.com> 
    或いはお電話 0263-54-6622 ください。
    御連絡をお待ちしております。

  • JLOA 20周年記念大会

    日本の舌側矯正の集まりである、JLOAの20周年記念大会が3月20日、大阪の中之島センタービルで開催されました。
    特別講演として、今年のESLOのSecretaryの Germain Becker先生が来日されました。


    Germain Becker先生です。


    尊敬する松野先生 現JLOA会長です。


    尊敬する小谷田先生


    僭越ではございましたが、御指名でございましたので、
    座長は私が務めさせて頂きました。


    いつもは自分がCertificateを貰う立場ですが、
    この日は僕がBecker先生にお渡ししました。


    翌日は良いお天気で、奥様と奈良観光を楽しまれました。


    Becker先生、鹿にビックリ!

    今まで、学会などのブログは講演内容などもある程度紹介してきましたが、、、今回はオミットです。
    何故か、、、。
    書きたいけど書けない、、でも書かないと、わからないでしょうか、、。

    学会や学術会は公の場であり、意見を交換するところです。
    個人のアピールをしたり、個人のバッシングをする場ではないはずです。
    講演内容までは学会側でチェック出来ないので、学会の落ち度ではなく、これは個人個人のモラルの問題です。

    若手の先生方も、前夜、あれほどのバイタリティがあるなら、それを違うところで生せないのかなと思いました。
    将来を担っているのですから、発表なども頑張って下さい。

  • Hiro’s Lingual Orthodontic Course in Universitat Internacional de Catalunya

    スペインはバルセロナのカタルーニャ国際大学歯学部歯科矯正学講座から舌側矯正全般と Hiro system Laboratory workに関する特別講義をしてくれと、大変光栄な御招待を頂き、行って参りました。


    スペインの大学のシステムは日本とはかなり異なり、矯正科には15余名の教授がいます。
    筆頭教授は、Professor and Chairman の Andreu Puigdollers先生で、その門下に十数名の著名な教授達がいます。
    Professor達は皆開業しており、週に1日以上大学に来て、学生達の指導をし、研究をし、論文を書きます。(羨ましい限りです)
    その20名近い教授達を相手に丸1日、さらに2日目、3日目は教授達に加え、大学院の先生や大学院生を相手に舌側矯正のコースをするわけですから、英語が下手な自分にとっては そのプレッシャーたるや 並大抵の物ではありません。
    いつも海外の学会で発表する時には特に緊張はしないのですが、今回は質問攻めにあうのは必至だからです。
    初めて世界デビューした時は、質問の意図するところが理解できず、苦しんだ思い出があります。

    今回のセミナーは、半年以上前に招待の通知を受けていたものの、毎日、診療が終わるとグッタリで、食後に意識不明となってしまう事が多く、思うように準備が捗りません。
    間に合わなかったら大変なことになると、毎日 マウス片手に深夜まで、、、気がつくとコックリコックリ、カミさんには「もう寝たほうがいいんじゃない?」と言われる毎日でしたが、なんとか準備は無事に終わりまして、大盛況のうちに終わることが出来ました。



    飛行機は、、先方が用意してくれた British Airwayのチケットで搭乗してみると、、、うをっつ!! 個室じゃん!! すご!! (すみません、貧乏なもので、、)  食事もおいちい。


    講義前日、Fernandoがビーチにあるレストランに食事に連れってくれました。
    全てが美味しい、、。


    市内にはこうゆうレンタルサイクルが至るところにあります。
    こうゆう Stationがあちこちにあり、契約すると乗りたいところで乗り、駐めたいところで駐めれるというスグレ物です。


    彼の診療所は Barcelona(人口160万人)の中でも高級住宅街にあります。
    ガラスで仕切られているのは個室の診療室ではなく、中庭です。
    素晴らしい診療環境でした。

    スペインの歯科事情は日本よりも もっと深刻です。
    Barcelonaには約3000軒の歯科医院があり、また、彼のオフィスの半径500m以内には、6軒の矯正歯科専門医が開業しているとのことです。
    全ての歯科医院は、歯科技工士を置くことが認められておらず、歯科技工士は難しい試験に合格した後、歯科技工所に勤務するのが普通です。
    自分で技工所を開業しようとすれば、歯科医院とつながっていない別のオフィスで、いろんな厳しい検査に合格して初めて認定番号を交付され、開業することが出来ます。

    歯科衛生士は、少しでも給与が良い職場があるとすぐに辞めて行くので安定せず、大変だそうです。
    ひろ矯正歯科でも昔はある朝突然辞めて行く人がいましたが、最近はみんな一丸となって頑張ってくれているので本当に助かります。
    願わくば、歯科衛生士の求人に もう少し反応があると助かりますが、、。
    歯科医師も末永く付き合える先生を求人しています。
    興味のある方は、是非一度見学に来てください。


    毎日、Fernandoが AUDI TTで迎えに来てくれました。


    大学には PC roomや英語を習得するための特別な部屋もあります。


    ここで講義をします。


    矯正歯科診療室です。


    学食です。学食なのにすごく美味しい。


    学食の一部は僕のために貸しきりとなっていました、、感激。


    Under graduate, Post graduate, Professor、、写真は参加者の約1/3です。


    最初は Power Point内の原稿を読んでいましたが、ものの数分でアドリブに、、


    今回のコースでは、是非とも実習を入れてくれと懇願し、FernandoとProf. Puigdollers、DTのGloria、それからたくさんのResidentsのおかげで、実習が実現しました。本当に本当に皆様に感謝です。


    実際にセットアップを使ってHiro systemの実習を行いました。
    この日は、なんと、夜8時まで!


    最新の Materialを使っての Hiro systemの最新版はすでにペーパーになっています。


    1日目は、ちょうど Foot ballのある日で、Fernandoは観戦に連れて行ってくれました。


    打ち上げは、丘の上にある高級レストランに招待してくださいました。
    この隣にもうひとテーブルあり、Chairmanと Professor達と たくさんの Residents達と楽しくお食事をすることができました。



    Professor & Chairman のPuigdollers先生と Prof. Anna Molina


    講演が終わった後、個人的な質問に答えていた事に加え、土曜日ということもあって、帰っちゃった先生もいて、全員で写真を撮れなかったのが残念です。

    飛行機もホテルも食事も全て出してくれて、超VIP扱いの待遇には本当に感激しました。
    Prof. Puigdollersはじめ、手伝って下さった Professor達、Residents達、そして何よりも Fernandoに心から感謝します。
    こんな田舎の矯正専門医でも、一生懸命やっていると、いつかは良いことがありますね。
    これからも患者さんに少しでも良い治療を受けて頂けるよう、精一杯頑張ります。
    出張の際には休診になりますので、患者さんの皆さんにはご不自由をおかけしますが、歯科医学の進歩のためですので、御理解いただきますようお願い致します。

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