10月8-10日、新潟市の朱鷺メッセにて第62回 日本矯正歯科学会大会が開催されました。
本大会に於いて、僭越ながら、わたくしはRound Table Discussionのモデレーターをつとめさせて頂きました。
演題は「リンガル・ストレートワイヤー・テクニック」についてです。
舌側矯正が考案されてから、ほぼ30年が経過しますが、舌側矯正はいまだに一部の矯正専門医のエキスパートにしか治療出来ない、大変高度なテクニックが要求される、非常に難しい治療です。
Andrewsは Standard Edgewiseを Straight化し、世界中にセンセーションを巻き起こしました。
今日、外側からの矯正治療はSWAなしでは成り立たないのが現状です。
この難しい舌側矯正を少しでも simpleで easyなものにするために、Lingual applianceを Straight wire化しようと努力しておられる方がいらっしゃいます。
その方こそ、イーラインの竹元先生です。
現在、Lingual SWAは現在、開発の最終段階で、まだ市場には出回っておりません。
したがって、この次世代矯正装置で実際に治療を行ったことのある先生は、現時点では世界中で竹元先生とScuzzo先生と、私の3人だけです。
LSWA
例年はRTDで竹元先生ご自身が LSWAについて講演されるのですが、本年は第三者の立場から LSWAで治療を行う上での注意点、将来的展望などを話させて頂きました。
装置が良いか悪いかは、言葉で論ずるよりも私が実際に治療した症例を見ていたければおわかり頂けたかと思います。
セルフライゲーションとなると、驚異的に短いチェアータイムで、非常に良好な結果が得られると思います。
1日も早く、 self ligationの LSWAが市場に出回ることを希望します。
6月22日、東京アメリカンクラブで、日本成人矯正歯科学会大会が開催されました。
数ヶ月前に 大会長の武内豊先生から直々に御電話を頂戴して、症例展示に2つほど出してくれないかとのこと。
どうせ出すなら小出しにしないで、M-orthに提出したファイルを5つとも全部出してしまおうと思い、全て出すことにしました。
展示室に行くたびにいろんな先生から声をかけていただき、絶賛の御言葉を頂戴しました。
一生懸命治療した甲斐があったと思います。
5月1、2日、ハワイの Hyatt Regency Waikiki にて、American Lingual Orthodontic Association Biannual Meeting が、3-7日までHawaiian Convention Centerにて、American Association of Orthodontists Annual Meetingが開催されました。
本年もALOAで口演をする予定でしたが、体調不良のため、3日前になってドタキャンしました。
微熱と激しい咳が続いたためにSARSと疑われて空港で隔離されるのを恐れて、です。
10日近く学会で留守にした後、万が一、成田で10日以上隔離されてしまうようなことがあれば、何百人もの患者さんに御迷惑がかかってしまうからです。
ドタキャンにも関わらず、快く了解してくれた会長の Dr.Mario Paz に心から御礼を申し上げるとともに、御迷惑をおかけした参加者の皆様に心よりお詫び申し上げます。
海外の学会に行き、世界で頂点に立つ舌側矯正の先生達と一緒に食事をしたり話をしたりして、日頃のパワー&やる気を補充してきましたので、最近はどうもストレスがたまってしまいます、、。