アメリカのAngle Orthod. Midwest Annual Meetingが 2020年2月1日〜5日、Dana Pointの Ritz Carlton Laguna Niguelで開催されました。
本大会では、“Introduction of Lingual Orthodontic cases accepted by JOB”という演題名で、日本矯正歯科学会専門医試験に合格した舌側矯正症例を紹介、日矯の認定医、専門医システムについて口演をさせて頂きました。
日本の矯正歯科専門医制度や、Angleの membershipに関しては、意見したいところがありますが、それはまた別の機会にしたいと思います。
会場の Ritz Carlton Laguna Niguel.
Dana Pointの岸壁に立つ素晴らしいホテルです。
学会特別価格ですが、それでも高い、、Privateではとてもこんなホテルには泊まれません。
本大会では、上記口演に加え、 “Off year case presentation”として、日本矯正歯科学会専門医試験に合格した舌側矯正症例で、上記の口演とは違う2症例を持参して症例展示を行いました。
たくさんの先生から、私の舌側矯正症例に驚いたコメントを頂き、是非来年も講演してくれとオファーを頂き、症例展示に関しては、他のドクターが治療した症例(通常の外側の矯正治療)よりも遥かに素晴らしい仕上がりだと、絶賛のお言葉を頂きました。
学会では、スライドを写真に撮る人が多く、著作権の問題はどうなっているのでしょうか、、、他の学会でも、スライドを勝手にスマホで撮影したり、動画や録音で撮ったり、、こうゆうのを見ると、講演したくなくなります。
ランチはホテルでハンバーガー
学会終了後はホテルから5分の Monarch Beach Golf Linksでゴルフを。
海辺の素晴らしいコースでした。
自己ベストの39というスコアが出ました。
人との接触を避け、夜も部屋でハンバーガー、、。
毎晩ハンバーガーでしたが、飽きませんでした。
帰る前には Ourback steak houseでお決まりのヒレステーキを。
安くて美味しいです。
夕日が綺麗です。
学会場の写真をアップするのは控えますので、観光&グルメレポートみたいですが、毎日学会に出て、ちゃんと仕事をしています。
2月の学会の様子をブログにアップするのが随分遅くなってしまいました。
2月の時点では、今のように緊急事態宣言であるとか、学校の休校、飲食店の営業自粛などということまでは想像もしていませんでしたが、2月の時点ですでにCOVID-19は少しづつ拡大しつつありましたので、行き帰りの空港のラウンジや機内では常時マスク着用し、飲食や接触などに細心の注意を払い、感染予防に務めました。
LAXでは ANAのチェックインカウンター付近には、中国系航空会社のチェックインカウンターがあり、ものすごい数の中国人、しかも、マスクをしていない人が非常に多く、咳払いやクシャミをする人が多いことには辟易としました。
ラウンジでの食事も、いつもと変わらぬ Buffet styleで、お皿にこれでもか、と、てんこ盛りに盛るアジア系の人達が目立ちましたが、自分は Buffetの食べ物を一切取らず、瓶ビールを飲み口の周りを入念に消毒して、自分で開栓して飲みました。
ところが、羽田からの帰りの中央タクシーで乗り合わせた熟年夫婦、着時間からおそらくシンガポール帰りだと思いますが、私の後ろの席に座って、背中越しにマスクもせずにクシャミを連発する非常識さで、車を降りようかと思いました。
この時点では、渡航規制も入国後の隔離もありませんでしたが、今年は高校野球まで中止になるなど、大変な事になっています。
矯正歯科関連では、殆ど全ての学会が中止・延期ないしWeb会議となっています。
6月に Sorrentoで開催される筈であった ESLOは2年延期されることが決定し、2022年になりました。
5月のAAOも中止になりましたし、10月に横浜で開催される予定の日本矯正歯科学会大会・国際会議もWeb開催となりました。
講演を頼まれていた7月の甲北信越矯正歯科学会大会は誌上開催となることが決まりました。
誌上開催となると、どうしたもんでしょうか、、受けさせて頂くか、辞退するか、思案中です。
Edward H. Angle Society of Orthodontist 2019 Biennial Meeting が Napaの Meritage Resort & Spa で開催されましたので行ってきました。
Angle societyには、今年の2月、晴れて Member at-largeになる事が出来ました。
全米で7つある Componentsが一同に集まるのがこの Biennial meetingで、前回は2017年、Chicagoで開催されました(Blog書いてませんでした!)。
Midwestの Annual meetingはいつも朝7:00から Lectureが始まり、ランチタイムに終わるというスケジュールで、4日間程開催されますが、この Biennialは基本的に朝 8:00くらいから夕方 17:00くらいまでで、今回は演題数 22題、日本人では Southwest所属の小川晴也先生(福山市開業) が A Study of the Mandibular Position in Patients with Mandibular Functional Shiftという演題で、Midwest所属の出口徹教授(Ohio州立大学)が Biomechanical Aspects of Temporary Anchorage Devicesという演題で講演されました。
全てのプレゼンには Discusserによる検証が行われます。
いつも Midwestでは、Speakerが Discusserに発表原稿を事前に送り、Discusserが徹底的に調べて、おかしいところはガンガン詰めてくるのですが、今回の meetingは、他の componentが主催のため、ツメが比較的甘かったような気がしないでもなかったような、あったような、、。
Midwestは、memberになるのも大変だけど、なってからも物凄く大変、と言われる所以なのでしょう。
来年の2月、Dana pointで開かれる Midwestの Annual meetingでは、Oral presentation 1題、Case Presentation 2症例を行う予定です。
California wine の産地で知られる Napa. 見渡す限り葡萄畑です。自分は今までCalifornia wineは食わず嫌いしていましたが、こんなに美味しいとは! 完全に虜になってしまいました。
Biennial meetingの会場です。
学会場はいつもクーラーが効きすぎで寒くて仕方が無いので、セーターとジャンパーを持参しました。
SF 49ersのスタジアムジャンパーを着ていたら、いろんな先生が声をかけてくれました。
学会初日の夕方、バス4台で wineryに向かい、wine tasting dinnerがありました。
帰る途中、Golden Gateでパチリ
帰国して翌日から患者さん満タン、忙しい、忙しい、、
一刻も早く日矯専門医の更新と、3団体共通の矯正専門医試験を片付けてしまわないと、、。
2019年 6月 7-10日、Franceの Nantesにて、ヨーロッパの矯正歯科専門の学会である CEOの 2019年学術大会が開催され、Key note Speakerとして招待されましたので、行ってきました。
本学会の終了後は、いつもどおりパリに移動、パリ大学歯学部矯正歯科の教授、矯正歯科専門医、舌側矯正特別修習生達を対象に、舌側矯正に関するトラブルについてお話しをさせて頂きました。
6月6日、ANAでCDGに到着、CDGからは事前にネット予約した TGVで陸路 Nantes入りしました。
Nantesは初めてですが、、、他のフランスの街並みと雰囲気が随分違います。
フランスの街並みはどれもみな絵を描きたくなるような美しい町ですが、Nantesはどちらかというとサッパリとした感じでした。
ホテルは Nantes中央駅の近くの Mercure、学会場は Mercureから車で 20分ほどのところにある Westotel Hotel、タクシーで €30ほどです。 Uberだと半額くらいだと思いますが、自分は基本的にタクシーを使い、どうしてもタクシーが手配出来ない時だけ Uberを使うようにしています。
学会場に着き、Registrationを済ませると、Secretaryが大会場に案内してくれます。
学会場の Westotel
会場へ入るドアを開けると、、、うわっ! ステージの真横!
後ろには入り口は無いのか聞きますが、ここしか無いとのことで、ステージ横から姿勢を低くして入ると、大会長のDr. Alexis MoreauとSecretary のDr. Emmanuel Frerejouandが講演中にも関わらず、立ち上がって出迎えてくれました。
ちょうどその時講演していたのは、自分が European Boardを受験したときの Examinerだった Dr.Lorentz Moserでした。
彼の講演が終わったあと、学会関係者の先生方に挨拶していると、Lorentzも来てくれ、「Toshiは EBOに全てリンガルの症例で合格したんだ、その時の Examinerがオレだ!」と、みんなに話してくれました。
講演会場です。CEOはいつもはもっと大規模ですが、今年は1週間後にEOSが Niceで開催されるために、参加者は少なめで、殆どがフランスの先生だったように思います。
当日は最後まで講演を聞き、その後の Excursionの Loire river cruseはパスしてホテルに戻って休みます。
その夜は President dinner、ホテルから徒歩15分ほどのところにある “Le Machines de L’ile”が会場です。ここにはいろんな動物が機械で作ってあり、全て本物のように動きます。
この大きな像も本物のように動き、鼻からは水を出します。
何処に座ろうかなとテーブルを探していると、親友の Germain Beckerが招いてくれました。有り難いですね。
食事をしていると、昨年1月に Paris Vで講演した際に自分の lectureを聞いていた先生や、以前 Reimsの CEOで会ったという先生達が次々と挨拶に来てくれて、なんとも嬉しい限りです。
左の写真は親友の Emmanuelです。 会場は屋根はありましたが、屋外で、6月なのにとても寒かったです。
宴たけなわになると、ヨーロッパではお決まりのダンスが始まり、みんな踊り始めましたので、ホテルに戻ってプレゼンの準備をします。
翌日は1日ホテルにこもり Power Pointのチェック、自分の講演は学会最終日ですので、楽勝で間に合う筈だったのですが、スライドの何枚かが×に化けていたり、横縞に化けてしまって画像が表示されません。
MacとPower Pointの convertがいまだにダメなようで、Keynoteに落としますが、同じです。
これが本番でいきなり出たらと思うと、ゾッとします。
自分は 35年間 Mac一筋で、Macだけを使い続けてきましたが、Windows machineに乗りかえた方が良いかな、と思う今日この頃です。
講演は、他の一般口演の先生達は 20分間ですが、自分は Key note speakerなので 50分間。50分間喋るというと、長くて大変なように思われるかも知れませんが、しゃべり出すと 50分はあっという間で、90分くらいでちょうど良いかなと、いつも思います。20分間では何も話せません。
講演内容は、Angle Society Midwest componentの memberになるために提出した 15症例を紹介し、Angleの membershipの要件や、memberになるための手順について説明しました。
自分の講演のあとは Coffee break、講演が終わるといろんな先生が一緒に写真を撮って欲しいと来てくれました。
講演のあとはたくさんの先生が Facebookで賛辞を送ってくれました。
学会終了後は TGVでパリに移動します。
パリ大学での講演までは 2日間あるので、いつもどおり、Alainのお墓参りに行き、その後は市内をぶらつきます。
ホテルから徒歩圏内である Sacré-Cœur、僕の一番好きな場所の1つです。
Sacré-Cœurのすぐ隣の Place du Tertreです。今は広場周辺のレストランがテントを貼っていますが、昔はこの広場全体が画家達で埋め尽くされていました。有名な画家を目指す Artistsはここに集まってきたものですが、今や、画家達は隅っこに追いやられ、なんとも悲しいものです。
とは言いながら、お腹が空いたので、ここで遅めのお昼を頂きました。
Citeにあるお気に入りのレストラン、La Réserve de Quasimodoは、残念ながら閉店していました。元は英語が喋れないフランス人がやっていたのですが、昨年来たときは中国か韓国か、アジア系の人に代わっていたので、不思議に思ったのですが、、。
翌日は、時間があったので St Martin canal cruseに乗りました。
こうゆう水門がいくつもあり、船が徐々に髙地に上がってゆきます。昔、これを取り壊して高速道路を作ろうという案が出たそうですが、最終的には保存されたそうです。
パリでの駐車の仕方、、。
凱旋門のてっぺんから望むエッフェル塔です。
パリ大学での講演の前日はいつも、Germainや他の教授達が dînerに招待してくれます。
本当に有り難いです。
仏蘭西料理は本当に芸術です。見た目だけでは無く、本当に美味しいです。
パリ大学での講演
大学には今も自分のWBLOの症例が展示されています。
有り難い、有り難い。
午前は lecture、お昼ごはんをはさんで、午後は診療です。
いろいろ質問してくれるのは、本当に光栄で有り難いことです。
パリ大学といえば、日本で言えば東京大学に相当するわけで、自分のような田舎の専門医が殆ど毎年、機会ある毎に呼ばれて教授達を相手に講義をさせて頂けるというのは、本当に光栄で有り難いお話しです。
「廣先生は日本では講演しないのですか」とよく聞かれますが、日本の矯正歯科界は、力関係、政治力の強い人達で回っているために、自分の出る幕はありません。
これについては、かなりややこしい話になるので、また別の機会に書きたいと思いますが、思うことがかなりあります。最低限、何も関係ない会員が迷惑をしているということを、日本矯正歯科学会執行部はよく考えて頂きたいと思います。
いつも「これが終わったら趣味に没頭しよう」と思っていますが、無理です。年内は、海外2つ、国内2つの学会に参加しなければならないので、休む暇が全くありません。