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院長日誌

講演活動

  • 2004/07/05

    ヨーロッパ舌側矯正歯科学会開催さる!

    世界最大の舌側矯正専門の学会、
    「European Lingual Orthodontic Society Biannual Congress」
    が 6月30日から7月 4日まで Spain Barcelona の Hotel Arts で開催されました。
    日本からは 50名以上の先生が参加されましたが、著名な先生方をさしおいて、僭越ながら本年もメイン・スピーカーとして講演をさせていただきました。
     
    いつもながら一人、成田を発ち、Zurich経由でBarcelonaに向かいますが、、、
    乗り継ぎのZurichでは誰も人がいない!
    一人旅というのは、時々迷ったりすることもありますが、皆さんも一度は一人で旅をしてみてください。
    2度とツアーなどには参加したいとは思わなくなります。
    Zurichからの飛行機もガラガラでしたが、午後4時頃、無事、会場であり、宿泊先でもあるHotel Arts Barcelonaに到着しました。
     

    Zurich空港では、、誰もいない!!
     

    あれに見えるは、Arts Hotelだ!
     
    時差ボケ解消のため、いつもどおり周辺を歩き回ります。
    ホテルからサグラダ・ファミリアまで2キロ程なので歩いて行くことにしました。
    教会の中には入らずに、外からだけ拝んで来ましたが、、。
    これぽっちの運動では、まだ時差ボケは解消されないので、とにかく歩き回ることに。
    市内の名所を見がてら、10キロほど歩きましたが、途中で、足が痛くなって、ドクター・ショールの御世話になりました。
     

    これが、かの有名な桜田ファミリア、
    じゃなかった、
    サグラダ・ファミリアかあ、、、、。
     

    ガウディの「カサ・ミラ」。
    中が見学できますが、あまり興味がないので、1階の土産物売場だけ立ち寄りました。
     

    途中、休憩をかねて、ビールと生ハムを、、。
    最近は日本にいても世界中の物が安く手に入りますので、別にどうってことはないのですが、、
    やはり美味しい、、ような気がしました。
    雰囲気のせいでしょうね。
     
    明日は朝から学会です。
    僕は 7:30 のラウンド・テーブル・クリニックに申し込んでいるので早起きをしなければならない。
    時差ボケは直ったかな、、? 起きられるかな、、?
    学会は Pre-congress, Post-congressのcourseを入れると計5日間ですが、演題が多くて入りきらないため、途中は会場を2つに分けて2部屋で同時進行します。
    1日目と 3日目の午後は、会場は1つに絞られましたが、僕は3日目の午後、Golden timeに割り当てて頂いて、なんとも光栄でした。
    今回の僕の演題は、新型の超小型ブラケットの紹介と、治療結果の報告です。
    現在、世界中で舌側矯正に使用されている Bracketは、Ormco社の Kurz Applianceが主流ですが、この Kurz Applianceは大きくて発音障害や舌の痛みなど、ざっと考えただけで6つの問題があります。
    これらを解決するために、僕は10年ほど前から全く新しい装置の開発に取り組んできました。
    現在、ひろ矯正歯科で舌側矯正のために使われている装置は、全てこの新型の超小型装置で行っていますので、発音障害や舌の痛みや、治療期間の問題が解決されています。
    この新しい装置は、どうゆうコンセプトで開発したのか、この新型の装置で治療を行うと、いかに素晴らしい治療結果が得られるか、ということを紹介するために発表を行いました。
     
    講演終了後、何人もの先生から個人的にいろんな質問を受け、講演内容についても絶賛され、是非、この「新兵器」を自分のクリニックでも使いたい、と、拍手喝采を頂きました。
     

    学会場にて
     

    講演に力が入ります。
     
    学会中、見ず知らずの たくさんの先生からも “Hiro System” の紹介や、Laboratory Procedure, Modified Hiro System等々について、講演がありました。
    こんな長野の山奥で開業しているチッポケなドクターが、矯正歯科が好きだというだけで、いろんな事を考えついて、、それを世界の先生方が使ってくれるということは、本当に有り難いことです。
     

     

     
    最後の夜はいつもながらGala Dinnerです。
    みんなタキシードやドレッシーなドレスで正装しています。
    食事中は会長の Pabloや、前会長の Dirk、時期大会長の Dr. Stefano Veloや、アメリカの会長の Mario、ドイツの親しい先生方と楽しいひとときを過ごしました。
     

    左がドイツの親友、Dr.Rummel、右隣が同じくドイツの親友、Dr.Brunoです。
     
    こうゆう学会に参加し、発表するということは世界中の先生が見ているわけで、中には、誰が見ても理解に苦しむ、「何なの、これ??」という声が幾度となく聞かれる、酷評されている発表や展示などもあるわけで、無難に生きるならば、何も発表しないのが安全なのでしょうが、、僕はそうゆう Negativeな生き方は出来ません。
    いつも自分に出来る限り全力でベストを尽くす。
    日々の診療においても、学会発表においても。
    特に学会発表は準備が本当に大変で、自腹で行っている限り出費のみ、発表しても何も貰えるわけではないし、留守中は医院も休診にしなければならないので、毎年、これで終わりにしようと思っているのですが、いつも終わると「Toshi, おまえのレクチャーはいつも素晴らしいよ!」といわれると、また頑張ろうかなって思います。
    次期大会は2006年、Italy のVenisで開催される予定です。

  • 2004/05/06

    ALOA & AAO開催

    例年どおり、世界最大の矯正歯科学科大会である American Association of Orthodontistsの Annual Meeting が Orlandoの Orange Country Convention Centerで、また、アメリカの舌側矯正専門の学会である American Lingual Orthodontic Association Meeting が AAOの Official Hotelである Hotel Pea Bodyの Ball roomで開催されました。
    いつもどおり、「何か話せるか?」と会長の Marioからメールを頂きました。
    こんな山奥で頑固一徹な治療をしている僕を招待してくれるとは、本当に有り難いものです。
    ALOAは昨年のハワイ大会には参加できなかったので、今年は何としても出なければ、と思っていました。
    例によって、JAL前売り21、エコノミークラスで成田を出発し、シカゴ経由でオーランドに到着、空港でレンタカーを借りて一路ホテルに向かいます。
     

    いつもどおり、レンタカーで行動。
    え? 車運転しながら写真撮ったら危ないって?慣れているから大丈夫です。
     

    写真を撮りにKennedy Space Centerに。
    撮った写真はスライド・バックにして翌日の発表に使用!
     
    昨年のハワイの大会で発表する予定であった New Weapon, すなわちTakemoto & Scuzzoの Lingual Straight Wire Applianceでの治療を報告しました。
    PCの Power Cableを忘れ、講演中にバッテリーが切れてしまわないかと冷や汗をかきながら、いつもより早口で飛ばします。
     

    英語は下手だが、ガンバレ~!
     
    講演途中、聞いている人達の反応がないとやりにくいので、いつもウケねらいでギャグを入れていますが、、今年は “watch your steps”, バカウケでした、ガハハハ。
    今度は何にしようかな、、。
    講演終了後、Presidentの Marioから御菓子の詰め合わせを頂きました。
     

    アメリカの御菓子はなぜこんなに甘い!?
     
    これが American Association of Orthodontists Annual Meeting会場の Orange Country Convention Centerです。
     

    O.C.C.C.の正面
     
    例年は2万人以上参加者がいるのですが、今年は何だか人が少なかったです。
     

    シャトル乗り場も閑散としていました。
     
    年々、国外からの演題が増えていますが、、毎年思うのは、舌側矯正に関する演題が少なすぎます。
    自分に出来ないから、舌側矯正自体を否定するという傾向が感じられます。
    日本にも同様の先生がたくさんいますが、「自分には出来ない」と言うことが「恥」であると勘違いしている先生が多いです。
    医者は「うちでは治療できないので、○○病院を紹介します」と、正々堂々と言いますが、歯医者はなぜそう言えないのでしょうか。
    正しい情報を提供しないと、迷惑するのは患者さんなのです。

  • 2004/03/20

    日本舌側矯正学術会にて依頼講演

    例年どおり、春分の日に日本舌側矯正学術会例会が京都リサーチパークで開催されました。
     

    会場の京都リサーチパーク。周辺に食事の出来るところが少なく、非常に不便!
     
    僭越ながら、依頼講演で舌側矯正のボンディング・テクニックについて講演させて頂きました。
    1996年に日本矯正歯科学会雑誌で Resin Core Indirect Bonding Systemを紹介してから、たくさんの先生や技工士さんが coreを removableにしたり、容易に除去が出来るように工夫して modifyしておられます。
    私自身、これら modifyされたtechniqueをいろいろと試してみましたが、trayの適合が良くなかったり、lab. workが複雑になっていたり、trayが大きくて臨在歯に干渉したり等々、イマイチで、得たものより失った物のほうが多いように思います。
    私自身は現在、日矯歯誌に紹介した原法に戻っています。
    Lingualの Indirect Bondingに関する講習会を再度開いて欲しいという要望が多く、現在、検討中です。
    御希望の方はメールにてお問い合わせ下さい。
     
    学会の前日は、京都で開業しておられる岡本先生が食事に招待して下さいました。
    岡本先生とは2002年、Berlinで開催されたEuropean Lingual Orthodontic Congress で知り合いました。
    ベルリンの学会の後、Associateの松岡先生と御二人で、はるばる塩尻まで見学に来て下さいました。
    岡本先生は大阪歯科大学卒業後、UCLAの顎咬合科に留学されていた先生で、現在、医療法人奨和会の会長でいらっしゃいます。
    「よく遊び、よく学べ」のお手本のような先生で、一緒にいるとネアカでとても楽しいのですが、実は学ぶところが非常に非常に多い先生です。
    この日は京都・祇園で本物の京料理を御馳走して下さいました。
    一見さんお断りのお店で、岡本先生が連れていってくれない限り、僕のような平民は暖簾をくぐる事さえ出来ません。
    味のほうは、43年間の僕の人生で、一番最高に美味しかったです。
     

    横にいる女性は、岡本先生の患者さんでもあり、モデルさんです。現在舌側矯正中です。
     
    手前が、生き字引の吉川先生です。
    お二人とも、僕のような田舎の町医者にしてみれば、雲のまた上の先生です。
    岡本先生、お忙しいのに御接待して下さいまして、有り難うございました。

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