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院長日誌

  • 2nd. World Society of Lingual Orthodontics

    2007年7月12-17日、第二回 World Society of Lingual Orthodontic meeting が Seoulの COEX Congress Center にて開催されました。
    今回は内緒でパスしようかと思っていたのですが、Invited Speakerとして招待して頂きましたので、頑張って行ってきました。



    会場の COEXです。このあたりの道路には、全然人が歩いていません。
    なぜか。。
    物凄い地下街が広がっていて、何処に行くにも地上に出ずに行けるのです。

    しかし、、、我ながら、毎年毎年演題を考え、しかも一人で準備して、よく間に合うものだと思います。
    大学病院に勤務している先生なら当たり前ですが、僕は田舎の開業医、、。
    みんな「そのパワーは何処から出てくるのか」と不思議がりますが、ただ単に患者さんに一生懸命向き合っていたら気がついたらこんなになっていた、、それだけです。
    さすがに今回は超・ギリギリで、前日、朝から夜中までホテルに缶詰で Power pointを仕上げました。
    EOSの際には Intel Macを持っていったのですが、調子が悪く、たいへんな目に遭いましたので、今回は使い慣れた12inch G4を持って行きました。
    演題は、「Lingual Orthodontics for Juvenile Patients」です。
    舌側矯正というと、普通は大人の患者さんが対象ですが、年々 Low teenで Lingual Orthodonticsを希望される方が増加傾向にありますので、Adult patientsとの違い、注意点等を実際の治療例をまじえて解説してきました。

    僕の口演時間は、日曜日の朝イチ、8:30分という時間です。
    しょえ~、こんな時間に人が来るんかい、、と思っていると、案の定、5分前には、会場内には僕と座長と次演者の3人だけ。
    Venice ESLO のあのイヤな雰囲気が思い出され、思わず笑っちゃいます。。。
    プレゼン開始の秒読み態勢にはいると、、、ドカドカと皆さんが駆けつけてくれました。
    あ~、よかった。
    朝早くから駆けつけて来てくれた皆さん、有難うございました。
    プレゼンの最後は、冬ソナのBGMで締めくくりです。
    え? 古いって?
    でもまあ、韓流ドラマの先駆け、代表作ですからね。
    音楽が流れ、ペ・ヨンジュンとチェ・ジュウが出てくると、座長の先生も思わずニッコリ。。


    ガンバレ~ !


    途中で照明がおかしくなり、プレゼン中断です。 あはは~、いつまで続くのかな~~(^^;)

    Coffee Breakでいろんな先生と話していると、Alain Decker先生が僕の顔を見つけ、寄って来てくれて、素晴らしい発表だ、お前の治療はいつも素晴らしい、と、絶賛のお言葉を頂戴しました。
    ありがたや、ありがたや、、。


    物凄い立派なメインホールです。参加者は600名を超えたとか、、。

    その夜は Gala Dinnerです。
    Phil Kyung Jaeという Korean Restaurantですが、聞くところによると、韓国の昔の王様の家で、今もそこに住んでおられるとのことです。
    Dinnerが始まるまで、お庭でジュースやカクテルを飲みながら御歓談。
    日本人の先生達はいつもどおり日本人だけで集まっています。
    僕は日本の先生達が嫌いなわけではないのですが、内輪で固まるのはあまり好きではないので、一人でポツンと離れて立っていると、Dirkがこっちに来い、と呼んでくれました。
    すると、パリ第5大学の先生達を紹介してくれ、今日の僕のプレゼンのことを聞かれたり、逆にパリ大学でのリンガルの治療の事を聞いたり、話に花が咲きます。
    そうこうしていると、Dinnerが始まりました。


    左から、竹元先生、 Dirk、 僕、 Decker先生です。
    カメラがいっぱいで何処を見ていいのかわからないので、みんな見ているところがバラバラです。。

    Dinnerは グループ分けされていて、みんな自分のテーブルに向かいます。
    僕は C-groupです。
    なるべく内輪で固まらないようにと思っていると、Alain Decker先生が来てくれました。
    ここでも昨年同様、先生と楽しく過ごすことが出来ました。

    舌側矯正の世界は、自分がNo.1だ、と、勢力争いをして、他の妨害をする先生もいます。
    自分のスキルが低いために、上手い者を引きずり降ろそうとする先生もいます。
    が、このDecker先生は、話せば話すほど、素晴らしい先生です。
    「妨害をする先生がいることは凄く悲しいことだと思います。負けて悔しいなら、人の邪魔をするのではなく、自分が努力すればいいことです。みんなでお互いに知恵を出し合って、少しでも患者さんが優れた治療を受けられるようにと、こうやって世界中から先生が集まってきているのに、なぜそうゆう先生がいるのか僕には理解出来ません。僕がここに参加する目的は一つしかないんです。」と、僕の考えを話すと、「そのとおりだ!」と、まったく同じ考えです。
    感激と嬉しさで、もうチョイで涙が、、、(^^;)。


    韓国料理のフルコースを食べたのは初めてでした。美味しかったです。

    Decker先生と Becker先生は、本当に素晴らしい先生です。
    来年の ESLOは必ず駆けつけます! 頑張ってください!

    大会長の Hee-Moon Kyung先生、本当にお疲れ様でした。
    たいへん御世話になり、有難うございました。
    また、尊敬する Ryoon-Ki Hong先生、また是非御一緒出来れば嬉しいです。
    カムサンミダ。

  • 2007/07/10

    ヨーロッパ矯正学会100周年記念大会に参加

    6月22-24日、ドイツ・ベルリンで 第86回 European Orthodontic Society Meetingが開催されましたので、参加し、発表してきました。
    ヨーロッパ矯正歯科学会の専門医試験に合格した者は、ヨーロッパ矯正学会の European Boardの時間に発表しなければなりません。
     
    自分は2005年の European Boardの試験に合格しましたので、昨年 applyしていたのですが、ESLOの Venice meetingのあと具合が悪くなり、EBO Presidentの Dr.Moserにドタキャンのメールを送って、休ませて頂きました。
    でも、そのままではいけませんので、今年は行って、きっちり発表してきました。
     

    学会場のベルリン・フィルハーモニック・センター
     
     

    EOS設立100周年記念大会とあって、例年とは比べものにならないスケールでした。
    学会にもいろんな性格がありますが、EOSはどちらかというと、大学に所属している先生がメインに活動している、research色の強い学会です。
    日頃、臨床メインに頑張っている自分にとっては、非常に有益な学会です。
     
    今回は竹元先生がEBO試験に臨まれ、目出度く合格されました。
    PresidentのDr.Moser 曰く、お前達は地球外生物だとのこと。
    非常に難しいケースをきちんと治しているので、人間じゃない、ETだと、絶賛してくれました。
    一生懸命頑張って治療している甲斐があります。
    有り難いことです。
     
    でも、こうゆう試験を受けるために一生懸命治療をしているのではありませんので、誤解無きようにお願い致します。
    自分が日頃一生懸命やっていることが間違っていないか、第三者の客観的な評価を受けることは、治療の質的向上につながることであり、患者さんのために行っていることなのです。
     

    ベルリン大聖堂
     
     

    お昼御飯はホットドッグ。たった 1 Euroなんですが、これがまた旨い!
     


    晩御飯はLemkeというレストランで、オリジナルビールを飲みながら、ハクセを食べました。ハクセというのは、ブタの骨付きの肉を焼いたものなんですが、外側はフォークも刺さらないほどカリカリに香ばしく焼かれています。
     
     


    Presidential partyで知り合ったShinya先生御夫妻です。
    現在、Turku大学で勉強していらっしゃるとのこと。羨ましい限りです。

     

    Presidential Partyは、このとおりのにぎわいです。
     


    帰りにTEGEL空港でソーセージとハンバーグとビールで締めくくります。
    レジの人が「一人でこれ全部食べるのか?」と驚いていましたが、、。

     


    ビールもソーセージも 最高に美味しい、、。
     

    来年のEOSはリスボンで行われます。
    時期的にESLOとダブるので、行けるかな。

  • 2007/06/18

    San Diegoの Remo Sagastume 矯正ラボを訪問

    今年のGWには、CAに住む友達に会いに行く予定だったのですが、日本を出る2日前に、San Diegoで矯正ラボを開業している Remo Sagastumeからメールが届き、「自分のラボでは Modified Hiro System for Lingual Orthodonticsを使っている、僕のBlogを読んだのだが、出来れば Dr.HiroのOfficeを見学させて欲しい」とのこと。
    あまりにもタイミングが良かったので驚きましたが、「今からちょうどLAに行くところだから、Remoのラボに寄るよ」と連絡し、行ってきました。
    彼のラボは San Diegoの El Caminoというところにあります。
     

     
    彼が言うには、ちょうどラボを引っ越ししている最中で、僕が一番最初の訪問者だとの事でした。
    彼がメインに使っているのは、ドイツのリンガルのスペシャリストである Hatto Loidleや、Bruno Wihelmyが使っているジグを使ったやり方で、現在、America、Mexico、Australia、Europeから Hiro system Lingual Orthodontic Laboratory Workを頼まれて作っているとのことでした。
     
    新しいラボは、これから機材の引っ越しをするところでしたので、製作中の技工物はあまりありませんでしたが、大変気を遣ってくれ、とても良い人でした。
    San Diegoの大学に講義に行ったり、学会で商社展示をしたりと、とてもお忙しいようでしたが、近い将来、日本で会えれば嬉しいです。
     

    Set upを見ながらdiscussion. 
    Materialなど、逆に僕が教わる点が多かったです。

     


    17年ぶりのUSCです。懐かしいな、、。

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