2007年3月18-21日、恒例の医院旅行でGuamに行ってきました。
今年1年を振り返ると、特に受付と歯科衛生士の皆さんに苦労をかけました。
受付は昨年春に採用した新人が半年で退職し、その後何人か面接を行いましたが、適格者がみつからなかったため、本来2人でこなす受付業務を一人で頑張ってこなしてくれました。
また、歯科衛生士は昨年春、新卒者の募集をかけていましたが希望者がみつからず、新しい人が見つかる前に1名寿退社されましたので、毎日が本当に大変でした。
通常ですと、こうゆう状態ではいろんなミスが出たり、不平不満がつのってスタッフ間で衝突が出るものですが、みんな文句も言わず一致団結してお互い助け合い、本当によく頑張ってくれました。
いつもながら心から感謝しています。
アルピコバス・チャーターで一路セントレアに向かいます
年に一度の労いなので、僕のような人間が一緒にいないで、スタッフだけで慰安旅行に行って貰ったほうがいいかなという考えが無いわけではないのですが、こうして一生懸命頑張ってくれていると、普段海を見ることにないみんなに、南国のトロピカルなビーチで「御苦労さんです」と一言労いの言葉を言って、エネルギーを充電して貰うことはやはり必要であると考えております。
長野県内はまだ雪山です
一生懸命働いて貯金したお金で、Duty Freeでお買い物をして、大切に大切に持って帰るスタッフを見ると、なぜか僕まで嬉しい気分になります。
「私たちのお給料は、患者さんが一生懸命働いたお金なのです。いつも患者さんの立場になって考え、行動し、決して患者さんを裏切らないように」、といつも口を酸っぱくして言っていますが、僕のお給料は患者さんが一生懸命働いたお金+スタッフのみんなが一生懸命頑張ってくれたおかげです。
恒例、OUTBACK STEAK HOUSEにて、カンパ~~イ!!
「お疲れ様で~~す!!」
みんな、ひろ矯正歯科で働いて良かった、と思えるような職場であれるよう、僕も頑張っていますので、明日からまたよろしくお願いいたします。
患者さんの皆さんも、御理解の程、よろしくお願いいたします。
4月14日、恒例の良い歯を守る相談会が塩尻市の保健センターで行われました。
相談会の長は今年で最後です。
勝手なことをするな、と、誰かから批判されることを覚悟の上で、改善出来るところは改善してしまおうと思い、改革第2弾を実行しました。
まず、感染予防のために、グローブの交換を徹底してもらいました。
健診やブラッシング指導の担当者は、今まではグローブをした手で、ハイアミンの液に入れて次の方を診ていました。
これでは何のためのグローブかわからない。
グローブは口の中に手を入れる人間が自己防衛のために付けるのではないはずです。
まずはその意識改革を呼びかけ、患者さんの口の中に手を入れたグローブは、必ず捨てて、新しいグローブに換えて頂くことを徹底しました。
さらに、順路を明示し、染め出しコーナーも新聞紙でなくて巻き段ボールを敷き詰めました。
これは破れたりせず、先生方からの評判も良かったです。
さらに、フッ素塗布とイオン導入の順番を入れ替えました。
少しは良くなったかな、、?
塩尻地区の先生方、スタッフの皆様方、ご協力有難うございました。
秋の相談会も宜しくお願い致します。
良い歯の日は、相談会が終わってから医院に戻っても時間が短く、診療にならないので、恒例のお花見です。
ひろ矯正歯科は飲んで喰ってばっかりじゃん、って思われるかも知れませんが、いつも頑張ってくれているスタッフには、最低限これくらいの事をしないと申し訳ないと思います。
やる時は思い切り、一生懸命働いて、遊ぶ時は思い切り遊ぶ。
このケジメが大切であると思います。
松本の割烹「草庵」です。美味しかったです。
2月22日、日本臨床矯正歯科医会例会が品川プリンスホテルにて開催されました。
日臨矯は、矯正歯科を専門に開業している先生の集まりで、22年前、自分が矯正学を志した時から憧れ、尊敬していた会の一つです。
現在では、会員の中には大学に勤務している先生もいらっしゃいますが、当時は入会出来なかったように記憶しています。
自分は、12年前に開業してからすぐに入会をさせて頂くつもりで書類を整えてはいたのですが、諸般の事情から現在まで入会をせずにおりました。
開業12周年を迎えたこともあり、もう一度初心にかえって自分の矯正臨床を見つめ直したいということもあり、このたび入会させて頂きました。
例会に参加した率直な感想は、会員の皆さんが切磋琢磨し、一生懸命勉強している、しかしユーモアも通じる暖かい会であると感じました。
新入会員の紹介の際に、「塩尻市という人口6万人の小さい町で細々と開業しております、、、」と申し上げたら、ある先生の「ウソばっかり~!」と言う声が会場内に響き渡り、吹き出した先生も何名かおみえになりました。
まあ、事の真偽は皆様にご判断頂くとして、先輩の諸先輩方、若輩者ですが御指導御鞭撻の程、よろしくお願いいたします。
今回の例会では鶴見大学の小林馨先生の講演は非常に有益でした。
小林先生と言えば顎関節、画像診断といえば小林先生です。
顎関節症の治療は、過去には自分も行っていましたが、現在では行っておりません。
その理由は、私たち一般開業医では顎関節治療に必要十分な検査を行うことが出来ず、聴診、触診、顎運動の審査だけからでは、正確な病態の把握・診断が出来ないからです。
顎関節のクリッキングを触診のみで関節円板前方転位であると決め、リポジショニングや咬合調整を行う先生が多いですが、これはあってはならない事であると考えます。
医療行為というのは当てずっぽうでなされるべきではなく、正しい診断なくして治癒はあり得ないからです。
正しい診断のためには、綿密な検査が必要であることは言うまでもありません。
顎関節の疾患は複数の原因が重なって発症している事が多く、診断や治療は非常に難しものですので、現在、ひろ矯正歯科では顎関節の治療は専門機関に依頼しております。
小林先生のお話で自分がどうしても聞きたかったのは、歯科用CTについてのお話です。
画像の精度の向上やコストの低減により、ここ数年で歯科用のCTは普及の一途で、特に埋伏歯の診断や歯周病治療を目的として撮影される事が多いです。
ところが、上記に述べたことと矛盾するようですが、必要のない患者さんにまで興味本位でCTを乱撮している先生がいることも事実です。
何千万もするCTスキャンを買った以上は、なるべく多く使って償却しなければ、と考えているのでしょうが、院長であれば自院での使用頻度は購入以前からわかっているはずで、患者さんの被爆を考慮せずに何でもバンバン撮るのは、かなり問題であると思います。
私たちが日々診療していると、非常に稀に、レントゲン撮影を拒否される方がいらっしゃいます。(ひろ矯正歯科には12年間に2人だけおみえになりました。)
私たちの撮るレントゲンの被爆量は、専門的な数字になりますが、頭部のX線写真1枚で2~3MSv、パノラマレントゲンで3.85~30MSv、デンタルが1枚1~8.3MSvです。
これに対し、歯科用CTの被爆量は480~560MSvにも達します。
つまり、CTを1回撮るということは、矯正の頭部のレントゲンを200枚以上(!)、通常のデンタルX線(2×3cmくらいの小さいレントゲンです)の500枚以上(!)を一度に撮影するのと同じだけ被爆するわけです。
ですから、歯科用CTを撮るのであれば、最初にパノラマやデンタルでスクリーニングを行い、必要な部位だけに限局してCTを撮影すべきです。
皆さんがCTを撮影される事になったら、事前に先生から「どこの部位のCTが、なぜ必要なのか」という説明がされるはずです。何の説明も無しに、CT撮りますのでこっちに来てください、という場合は、患者さんのほうから撮影目的や理由を聞くべきです。遠慮すべきではありません。何処で、どのような治療を受けるかを決めるのは、患者としての権利です。
また、MRIについては、総合病院の先生やレントゲン技師さんから、矯正装置が入っているとMRIが撮影出来ないので、矯正装置を外してくれと言われることがあります。
何の連絡も無しに勝手に舌側矯正の装置を外して事後報告、という事例が過去に1度だけありましたが、小林先生の講演では、アーチファクトは撮影条件によって減らすことが出来、1.5テスラー以下であれば、殆ど問題はないとのことでした。
実際に、MRIを撮影する際に技師さんから連絡があり、少しコメントするだけで問題なく撮影されているようですので、患者さんの皆さんは覚えておいて頂くと宜しいかと思います。
次回の日臨嬌は11月、宇都宮で開催されます。