今年のお正月過ぎに Dirkから電話があり、3月に香港で Incognito – TOP systemセミナーを開くので来ないか、と誘われましたが、WSLOの予定と重なっていたので、残念ながら参加出来ませんでした。
春先に再度電話があり、8月に日本でセミナーを開こうと思う、日程やコースの準備、サポートをしてくれないかと言うので、忙しいので無理だ、Ormco Japanに頼め、と話しました。
そうしたら、無料招待するので、来ないかと誘われました。
Dirkとは Dallasの ALOA以来、10年間の付き合いです。
いろんな点で学ぶところが多く、断る理由は見つからないので、ふたこと返事で参加を決めました。
19日の夜、診療が終わってから家にも帰らず、塩尻駅に直行、しなのに飛び乗り、大阪に向かいました。
これが Incognitoです。
19日朝、セミナー会場に向かいます。
エレベーターホールでDirkにバッタリ出会います。
「わおー、元気かい?」と、二言三言、話をします。
「いいネクタイしてるじゃないか!」と言うと、
「いいだろう! おれの親友がくれたんだ!」と笑っている。
えへ、そのネクタイは Berlinの ESLOの時に、僕がお土産にあげた ISSEI MIYAKEのネクタイです。
忘れずにキッチリしめてきてくれるところが嬉しいですね。
彼が Dr.Dirk Wiechmannです。
セミナーが始まると、彼の矯正学についての真剣な取り組み方がひしひしと伝わって来ます。
矯正歯科を金儲けの手段としか考えない歯科医がいますが、彼は矯正学の基礎から最新の知識まで、細胞学から日常臨床まで、本当によく勉強しています。
彼はドイツの中でも飛び抜けた存在ですが、彼の話を聞くと、ドイツの矯正歯科はこんなにもレベルが高かったんだと、驚かされました。
1日があっと言う間に終わりました。
みんな一生懸命です。 僕は舌側矯正は慣れているので、実習も即終了です。
早く終わったので、Dirkに他の先生達の指導をしてくれと頼まれますが、
そんなおこがましい事はできません。
翌日、朝食を済ませて会場に向かいます。
ロビーで先生方と話しているとDirkが登場、
「いいネクタイしてるじゃないか!」と言うと、
「いいだろう! おれの親友がくれたんだ!」と笑っている。
今回セミナーに無料招待してくれた御礼に、昨日僕がプレゼントした Loeweのネクタイとカフスです。
彼の applianceについての説明と、模型を用いた実習で、今日も1日があっと言う間に過ぎました。
昼食も On timeです。ヨーロッパの矯正事情や先日の ESLOの事などについて話しながら、楽しい Lunchでした。
全てが予定表どおり1分たがわず進行し、終了も5時ジャストです。
内容も素晴らしいが、ここまで On timeに進行するセミナーは初めてです。
本当に感動しました。
彼の Incognitoをひろ矯正歯科にも取り入れ、ひろ矯正歯科の患者さんがもっともっと快適に舌側矯正を受けて頂けるようにしたいと考えております。
Certificateを貰って、記念撮影です。 ありがとうございました!
7月16,17日、都市センターホテルにて、STbセミナーが開催され、竹元先生に呼ばれて、インストラクターとして出席してきました。
以前から竹元先生には、講習会を一緒にやらないかと誘われておりましたが、僕はアソシエイトがおらず一人で医院を切り盛りしているので、時間調整が難しいということと、セミナーの案内に名前が載っていないのに飛び入りで話をして、受講者の先生方からクレームがついてもイヤなので、今までは御遠慮申し上げてきました。今回は随分前から誘われていたので、お手伝いをさせて頂きました。
セミナー風景
STbセミナーは2日間のコースで、一般歯科の先生や舌側矯正をこれから始めようとしている矯正の先生方を対象とした Basic courseです。
初日は舌側矯正独特のメカニクスや落とし穴などについての講義、2日目はWire bending等を含めた実習があります。
僕は竹元先生とは御厚誼にさせて頂いておりますが、E-LINEで働いていたわけでもなければ、いろんなテクニカルな面で御教授を受けたわけでもないので、いろんな situationで考え方が違います。
10余年前、従来の Indirect Bonding法にとらわれず、弾力のない個歯トレーを使った bonding techniqueを思いついたのも、舌側矯正はこうゆうものだという先入観が僕には無かったからこそ生まれたのだと思います。
初日の夜は懇親会が行われました。懇親会ではいろんな先生とお近づきになる事が出来て、楽しいひとときでした。
受講の新潟大学のOBの先生達と
自分のテクニックや最新のラボテクニックを一人でも多くの先生に知って頂きたいと思いますし、ラボや舌側矯正に関する講習会をやって欲しいというリクエストをたくさん頂いております。
以前にヒロ・システムに関するセミナーを行いました。
その際には、北は北海道から西は沖縄まで、全国から200名ほどの専門医の先生が集まってくださいました。
でも、中には変わった先生もいて、自分の話をのっけから疑ってかかる先生もいたので、なぜそうゆう先生に自分の持っているノウハウを教えなければならないのかと思うと、馬鹿らしくなって、2度とやるもんかと思ってしまいました。
現在、ヨーロッパでセミナーをやってくれないかというオファーを頂いています。 自分の考えやテクニックを聞いて頂けるなら、いつでも、どこにでも喜んで参上したいのですが、いかんせん時間調整が難しく、現在調整中です。
舌側矯正では世界最大の学会、European Society of Lingual Orthodonticsの Biannual meetingが 6月15-18日、ベニスの ラグナパレスで開催されました。
本学会では講演1題、展示1題、Happy hourのモデレーター、座長等をつとめさせて頂きました。
会場のラグナパレス
WSLOの頁に書きましたが、自分は今まで ESLOという学会が好きで参加してきましたし、参加して良かったと思うのが、この学会でした。
ところが、今回は今までの ESLOとは違いました。
Happy hourでは、各テーブル受講者10名のはずが、7名、8名がテーブルに来ないために、2、3名だけで discussionをした先生もいます。
こうゆう前代未聞の経験をしたのは、WSLOに協力した先生でした。
On timeに進行するように努めなければならないはずの座長が、呆れるような低レベルな質問を何度も繰り返して講演の進行を意図的に遅らせ、結果的に午前最後の Speakerが お昼休みの最中に口演することになり、講演を開始するとともに聴衆が会場からみんな去ってしまったり、午後一番の講演の際には、大ホールには数名しか人がいなかったり、、。
今まで20年以上国内外のいろんな学会に参加してきましたが、こんな学会は今まで見たことがありません。
次期大会は 2008年に Cannesで、Dr. Alain Decker先生の大会長のもと開催されます。
以前の活気に溢れた、楽しいESLOに戻ってくれると信じております。
会場内は一時、満員でしたが、、、。
展示では Power point movieで最新の Hiro systemを紹介しました。
Gala Dinner にて 黒いネクタイが次期大会長の Alain Decker先生、髭が Germain Becker先生
Gala Dinnerだけは、いつもどおり楽しい ひとときでした。