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0004_舌側矯正_叢生_非抜歯_インプラントアンカー

19歳女性、上下前歯の叢生を主訴に来院されました。

以前に他の医院で矯正治療を受けたとのことですが、上下前歯に著しい叢生が認められ、上下顎前歯臼歯ともに歯周病傾向が見られます。

もう一度そこの歯科医院に行って再治療の相談をしてみてはどうかとお話しましたが、行きたくないとのことで、初診相談の後、検査を希望されましたので、当日ひととおりの検査を行いました。

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診断結果:

Angle Class II subdivision(Rt: 4.0mm)

Skeletal II (ANB 5.7)

Crossbite of Rt molars

ALD: -5.0/-5.0 mm

14,24,35,45 missing

OJ/OB: 5.0/2.0 mm

Midline: A/ 2mm shift Lt, /A 2mm shift Rt

Periodontal problem

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凸凹が著しいのですが、小臼歯は上下左右各1本がすでに抜歯されていますので、これ以上抜歯する事は出来ないことを御説明し、治療によって前歯が出ないよう臼歯を後ろに下げる治療計画を立て、治療後の側貌予測図をお見せして、御納得頂いた上で、上記診断の診断のもと非抜歯で治療を開始しました。

患者さんの希望により、​上下とも外側からは見えない裏側に装置を付けました。

装置は私が開発した “mienai bracket” を使用しています。

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矯正装置を装着してから3か月後の状態です。

すでに上下とも凸凹がかなり改善されているのがわかります。

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矯正装置を装着してから 8か月後の状態です。

この後、右上臼歯部にインプラントスクリューを打ち、右上臼歯の遠心移動(後ろに下げる)を行っています。

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矯正装置を装着してから 1年4月後の状態です。

細部の仕上げを行っているところです。

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この患者さんは臼歯の遠心移動の期間を含め、1年11ヶ月で治療が終了し、矯正装置を除去しました。

舌側矯正は時間がかかるからやめたほうが良いと言う先生がいますが、それは間違った情報であるということがおわかり頂けると思います。

調整の回数は 21回でした。

写真は装置を外した当日の写真ですので、裏側の歯肉辺縁が赤くなっていますが、歯周ポケットはなく、赤い部分は1ヶ月後の来院時には綺麗に引き締まった歯肉になっていました。

かかった費用は、初診相談料、検査・診断料、抜歯料、矯正基本料、調整料、消費税等を含め総額で 136万 6,900円でした。

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治療終了から約3年後の状態です。

非常に綺麗な歯並びが維持されていることがお分かり頂けると思います。

定期チェックでお見えになったときは毎回歯石の除去を行っていますが、別途費用は頂いていません。

矯正治療前の歯周病も改善され、歯肉、骨、歯、いずれも健康な状態を保っています。

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