初診時27才の女性、上下前歯の叢生と顎関節の雑音を主訴に来院されました。
顎関節に関しては、歯並びを治しても改善しない可能性があること、治療は顎関節外来(口腔外科)に行って貰うことを御説明し、初診相談のあと検査を希望されましたので、当日ひととおりの検査を行いました。
診断結果:
Angle Class I crowding
Bimaxillary protrusion
Flared out of A/A incisors
Skeletal II (ANB 8.6)
ALD: -8.0/-7.0 mm
OJ/OB: 5.0/4.0 mm
Midline: A/A coincident with facial midline
上記診断のもと、右上4、左上4、右下5、左下5を抜歯し、動的矯正治療を開始しました。
患者さんの希望で上下とも外からは見えない、裏側に矯正装置を付けました。
装置は私が開発した “mienai bracket” を使用しています。
治療開始から3ヶ月後の状態です。
すでに上下の凸凹な歯並びは改善されています。
治療開始から7ヶ月後の状態です。
歯を抜いた部分の隙間がだいぶ閉じてきました。
治療開始から1年半の状態です。
歯を抜いた部分の隙間は上下とも閉じ、細かな微調整をしているところです。
治療中に妊娠・出産がありましたが、治療期間は 2年1ヶ月、調整は19回行って動的治療が終了し、矯正装置を除去しました。
治療前の凸凹の歯並びが綺麗になり、抜いた部分の隙間も完全に閉じています。
写真は装置を外した当日の写真ですので、裏側の歯肉辺縁が赤くなっていますが、歯周ポケットはなく、赤い部分は1ヶ月後の来院時には綺麗に引き締まった歯肉になっていました。
かかった費用は、初診相談料、検査・診断、抜歯料、矯正基本料金、調整料、消費税などを含めた総額で 133万8,700円でした。
治療首領後3年の状態です。
綺麗な歯並びを維持し、歯肉も綺麗に引き締まっているのがわかります。