COVID-19の歯科医院に関する記事や動画がSNSでアップされ、テレビでも放映されています。
「歯医者は危険だから行かない方が良い」という意見に対抗して、ある歯科医師が、「私達は日頃からB型肝炎などの感染症に対しても、万全の感染対策を行っています、感染リスクが高いのは私達歯科医師のほうであり、患者さんでは無いので、安心して来院してください」などと呼びかけています。
これについて私の考えを記します。
歯科医師が感染リスクが最も高い職業の1つであることは間違いない事実で、今や否定する人は居ないでしょうし、知らない人も居ないと思います。
しかしながら、この先生の言う、「感染リスクが高いのは私達歯科医師のほうであり、患者さんでは無いので、安心して来院してください」という点に関しては、全く勘違いも良いところです。
なぜなら、私達が毎日患者さんの治療をする際、患者さんは無症候キャリアである可能性があります。
つまり、私達も、患者さんも、症状がないから100%大丈夫だとは言えないのです。
もしかしたら、さきほど治療した患者さんが無症候キャリアだったということも有り得るわけです。
ひろ矯正歯科では、出来る限りの対策は行っていますが、仮に今検査して陰性であっても、潜伏期間中ということも有り得ますので、絶対大丈夫という確証はありません。
ですから、私は患者さんに対して、「安全です、御安心ください」などというアナウンスは出来ません。
知り合いの矯正専門医には、「矯正歯科治療は、不要、不急の処置であるので、診療しない」という先生もいますが、私は、
と考えております。
感染予防のために、スーパーで買い物をしてきたあと、皆さんに守って頂きたい事があります。
自分の手をよく洗い、うがいをする、それだけでは不十分です。
買ってきたものの袋や容器に、もしかすると感染者のクシャミや咳による飛沫汚染があるかもしれません。
それらから身を守るには、
の手順です。
買ってきて、すぐに食べない物は、そのまま冷蔵庫にしまっても、食べるときに上記4からやって頂ければ大丈夫だと思います。
上記をわかりやすくするためのトレーニングとして、両手を小麦粉などで粉だらけにして、食材に粉が付かないように注意しながら上記 1〜7をやってみてください。
粉の付いた所がウイルスの存在するところです。
携帯電話は要注意です。
ウイルスの付いた手で触っている筈です。
携帯を触った手で食べたり、唇や目を触ってはいけません。
この危機的状況においても、「長野県は関係ない」、「自分は大丈夫だ」と考え、居酒屋に飲みに行く、FBには食レポをアップする、という人が絶えません。
遊技場の駐車場は満車状態。
スーパーでは、マスクもしないで平気でクシャミをする、咳をする、などという非常識な人がいることが信じられません。
COVID-19に対する国の対応、そして、一部メディアの放映内容には本当に腹が立ちますが、このブログはそれらを批判することが目的ではありませんので、細かなコメントは差し控えさせて頂きますが、このままでは、日本がイタリア以上に大変な事になるのは時間の問題です。
公表感染者数を抑えるために検査をしない、こんなことをしていれば、感染者は爆発的に増え、取り返しのつかない事になるのは明らかです。
ひろ矯正歯科では、スタッフには「外食禁止」、「友達とドライブも禁止」、「出掛けるのは、食料など必需品を買いに行くときだけ」、「週末も外出は控え、家でテレビでも見るなど、ゴロゴロしているように」とお願いし、感染リスクを少しでも減らすようにしています。(勿論、自分もそうしています。)
「自分が感染したら親が死ぬ」そう思って行動してください。