「矯正装置が入っているとMRIが撮れないから、矯正装置を外してくるように」と言われて、MRIを撮影して貰えないことがあります。
放射線科の医師・技師さんが矯正装置を外せと言う理由は2つ、
です。
私からのコメントは、
矯正治療に使われる金属の殆どは、コバルト、クロム、ニッケルを主体とする合金で、ものによっては、チタン、モリブデン等が含まれております。
MRIは磁気共鳴を利用したものですので、矯正のワイヤーやブラケットがアーチファクトを起こす原因となります。
ところが、撮影条件を工夫すれば、矯正装置が入ったままでも顎関節、上顎洞、海馬なども全く問題ない画像が得られています。
僭越ですが、アーチファクトで撮れないという場合は、以下の撮影条件で撮って頂ければ、撮れることがあると思いますので、御参考にして頂ければ幸いです。
です。
大体は 5のシムボリュームを調整して頂ければ、2〜4はいじらなくても撮れることが多いようです。
じつは、「入れ歯や矯正装置が入っているとMRIが撮れない」というのは、昔から殆どの病院で言われており、MRIを撮る際に、矯正装置を外して来るように言われて、全ての患者さんが撮影して貰えませんでした。
矯正装置を外さないとMRIが撮れないと言われると、困るのは患者さんですので、私はその都度、放射線科の医師・技師さんと撮影条件についてお話しをさせて頂く、ということを長年続けて来た結果、今では長野県内の殆どの病院で問題なくMRIを撮影して頂いています。
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上記は 2021年3月にアップした内容ですが、誤解されている方がいらっしゃいましたので、少し修正させて頂きました。
基本的には、MRI撮影のために矯正装置を除去する必要は無いと考えますが、「絶対外しません」ということでもありませんので、お困りの場合には御相談ください。