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院長日誌

  • 2024/08/23

    パリ五輪〜性別問題

    例年、お盆が過ぎると、信州は一気に涼しくなりますが、今年は残暑がきびしいですね。
    夏まっただ中のパリ・オリンピックが終わりました。
    今回は例年よりもたくさんメダルを取りましたね。
    結果的にメダルが取れなくても、一生懸命頑張ることは素晴らしいことですし、見ていると熱くなってテレビの前で叫んでしまうことが何度かありました。
     

     
    私が小学生の頃、アニマル 1 というアニメがテレビで放映されていました。
    主人公の東一郎という中学生が上級生相手にレスリングをして、いとも簡単に勝ってしまったことから、メキシコ五輪を目指すというストーリーで、オリンピックの時期になると、今でも主題歌を口ずさんでしまいます。
     
    元々は、オリンピックにはプロは参加出来なかった筈ですが、最近のオリンピックは、野球やゴルフなど、いろんな種目でプロが出てきます。
    もちろん、プロ・アマ関係なく、応援しますが、やはりプロがオリンピックに出てくるというのは、何か違和感を感じます。
    私たちが学会に参加するには、移動費、宿泊費などとてもお金がかかります。
    オリンピックも同様、参加するには、旅費や宿泊費だけでなく、日頃のトレーニングにもお金がかかる筈ですので、選手は何処かの会社に勤務して、その会社が旅費や普段のトレーニングや生活に必要なお金をサポートするという方法が一般的だったと思います。
    昔は「報奨金」は禁止されていた筈ですが、最近では、メダルを取った選手には数千万円もの報奨金を支給し、さらに家や車を無償で与え、ガソリン生涯無料、航空券生涯無料などにとどまらず、金メダルを取った選手には 1億円もの報奨金を与える企業があるのは、オリンピックの目的からかけ離れているような気がして、非常に違和感を覚えます。
     
    今回の五輪で一番の問題は、染色体検査で「男」であることが証明されているのに、女子部門に出場を認めてしまったこと、そして、金メダルを与えて、それを撤回しなかったことだと思います。
    こんな前例を作ってしまえば、この先はゴルフ、陸上、やり投げ、レスリングなどなど、全ての種目でY染色体を持つ個体が出場してくることは明らかです。
     
    「gender平等」と、英語と日本語をくっつけた変な言葉を主張する人が増えていますが、その人達は、自分の言っている意味や社会に及ぼす影響をわかって言っているのか、と疑問に思います。
    トイレや浴場は、当たり前ですが、男女別です。
    これは「差別」ではなく、「区別」です。
    「差別」は良くないですが、「区別」は社会生活には必要です。
    「○○を男だけでなく、女にも認めろ」、「●●を女だけでなく、男にも認めろ」と言う前に、それが「差別」なのか区別なのかをよく考える必要があると思います。
    今回の性別問題は、オリンピックだけではなく、近い将来、私たちの日常生活にも大きく影響することは間違い無と思います。
    一人一人がよく考え、しっかり向き合っていかないといけない問題だと思います。
     

     
     

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