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相談室

インターネット相談室

ひろ矯正歯科では、インターネット相談室という形で、他医院で矯正治療をしているが困っているという方や、セカンドオピニオンが欲しい方などの相談にお答えしています。
忙しいので、すぐにはお答え出来ませんが、大体1週間以内にはお返事出来るように努力しております。
時間的制約から、矯正歯科に関する相談にのみ回答させて頂きます。
 
相談内容の中には、明らかに医師側に問題ありと考えられる場合もあり、その際にはかなりシビアなお返事を書きますが、訴訟を煽っているわけでもなければ、他医の業務妨害をするつもりはありませんので、誤解無きようお願いいたします。
また、返答内容は、私が矯正歯科専門医として長年培った知識と臨床経験に基づくものであり、あくまでも私の私見です。
私の言っていることが絶対に正しいという保証はありませんので、御承知下さい。
 
お名前やメールアドレスは公開されませんが、偽のメールアドレスや、匿名・偽名の相談にはお答え致しません。
また、システム上、投稿内容は私どもでは一切修正出来ませんので、個人情報や誹謗中傷が含まれているものには回答致しません。
 
ひろ矯正歯科に通院中の方は、診療の際に御相談頂いたほうが詳しく説明出来ますので、ここに書き込まれてもお返事はいたしません。
 
 

  • 子どもの歯科矯正について

    2024/09/25 19:17 投稿者:つる [xxx.195.155.26]

    先日ご相談させていただいたつるです。
    長々としたまとまらない相談に、早速ご返信いただきありがとうございます。

    頂いた返信を頭に入れて、先週金曜に夫が長女の矯正をしている矯正歯科の院長先生に相談へ行ってきました。
    前回、私が「何故Cを抜くと矯正できないのですか?」とトンチンカンな質問したからか、院長先生はかなり苛立っておられ、なかなか納得いくまで質問ができなかったので、今回は夫にバトンタッチになりました。
    院長先生にご承諾を頂きまして、説明を録音させていただきました。
    その日の夜から何回も内容を聞き、廣先生のご回答と院長先生のお話を整理しました。
    以下、院長先生とコーディネーターさんの回答について、おっしゃられた言葉で書かせてもらっています。

    >まず、基本的な知識として、女の子の成長のピークは概ね 11才前後、個人差があるので、正確には左手のレントゲンを撮って確認します。

    長女の矯正の院長先生は
    ・上顎骨の口蓋正中縫合(正中口蓋縫合?)の融合というのが小学校高学年になるとしてきちゃうので、あんまり遅くなると拡大ができなくなる
    ・高学年くらい、成長によって違う
    ・6年生では(急速拡大は)やらない、期待値が小さすぎちゃう
    ・急速拡大は6年生でやるなら少し外科の方法も加えてやらないとちょっと効かない可能性があるので(外科を)使う可能性もあります
    ・今やらないと明確におっしゃるのであれば、大丈夫ですが、拡大はけっこう5年生ではあんまりやらないので、拡大の方向性ならばやるんだったら4年生のうちにやると良い
    ・急速拡大をしないと最終的な(永久歯の)場所ができないので、永久歯列になったときにデコボコがどうなるのかを見極めなければならない
    ・今すぐ始めるメリットは(時期を遅くすると)効かなくなる
    ・現状の次女の歯の状況は急速拡大が向いている、急速拡大は方向性としては悪くない


    >成長のピークの前に矯正を開始した方が良いのは、
    1、遺伝的な下顎前突
    2、著しい下顎劣成長を伴う上顎前突
    3、顎変形症で顔がゆがんでいる
    の3つと思って下さい。

    パノラマのレントゲンを見ながら、
    ・次女の顎は小さいので永久歯の生えてくるスペースがありません
    ・早くスペースを作らないと上右2番が生えてこれないから急速拡大したほうが良い
    ・現状生えた上左右2番の歯が斜めだから、急速拡大してスペースを作ることで捻れたり内側奥に生えない


    >稀に上顎の3番が2番の歯根を吸収してしまう可能性が高い場合や、埋伏歯の牽引誘導を行う場合などもあります。

    ・歯根吸収の可能性について今回指摘はありませんでした
    ・今年5月(次女8歳4ヶ月)時点で上右2番が生えていなかったが、母親が急速拡大を先延ばしの希望したので、2番のスペースを確保する為にC4本を抜くように指示しました
    ・すぐに(矯正を)始めるなら犬歯(C?)があったほうが有利

    >いずれにせよ、unusualな治療が必要な場合には、詳しく説明がある筈ですし、無ければ納得の行くまで聞くべきだと思います。

    転勤前2件目の先生はかなり説明に時間をくださり、手のレントゲンのお話も伺いました(お恥ずかしいですが、廣先生のご回答を読むまですっかり忘れていました)
    長女の矯正は転勤が決まるまで焦らないで良いと、こちらの不安を取り除いてくれました。

    現在の先生、転勤後の先生も矯正歯科学会臨床指導医ですが、次女の矯正について納得いくまで聞きたいのですが今回で3回お話を伺いましたが納得できずにいます。


    >アゴの拡大に関しては、噛んでみて、上顎の臼歯が下顎の臼歯よりも内側に入っていて、明らかに臼歯間幅径が狭い場合に限ります。

    次女の歯を確認しましたが、上顎の臼歯が下顎の臼歯よりも内側に入っていません。
    我が家にはノギスが無いので、次女の臼歯の内側幅をフロスで長さを取って、定規で測ってみました。

    上顎
    6歳臼歯 約42mm
    第ニ乳臼歯 約38mm
    第一乳臼歯 約38mm

    下顎
    6歳臼歯 約42mm

    参考に急速拡大をした長女の上顎の6歳臼歯の内側幅も測ってみたところ、約42mmでした。

    今まで気づいていませんでしたが、カレーを食べる際、次女は大人のカレースプーンを、長女はティースプーンを使っています。
    次女が食いしん坊だからかと思っていましたが、幅のせいだと気がつきました。
    我が家の先のとがっていない風船型のカレースプーンの背側を娘たちの上顎にはめてみたところ、長女は奥歯に引っかかり、上顎天井にくっつきませんでした。
    次女は上顎天井にくっつきました。
    長女は永久歯の奥歯、次女は乳歯の奥歯の違いがあるので一概に言えないのかもしれませんが、上顎の幅は急速拡大した長女より次女のほうが広く見えます。

    矯正歯科では漠然と「次女の顎は小さく永久歯の生えるスペースがないので急速拡大が必要」とのみレントゲンを見ながら説明があり、臼歯間幅径など具体的な数値の説明なく、本当に次女の顎が早く急速拡大をするよう急かされるほどの状況なのかわかりませんでした。


    >拡大は成長期に行うのが一般的ですが、成人になっても拡大は出来ます。

    成人になって行う拡大はやはり顎を切るといった外科的な処置が必要なのでしょうか?
    こちらの矯正歯科の先生は6年生くらいからは外科的処置が必要とおっしゃっていました。


    >拡大で一番大きな間違いは、パノラマレントゲンを撮って、3,4,5の永久歯が重なって写っている =隙間が足りない、と考えるもので、一般歯科の先生に多いですが、矯正歯科専門医でもそのように言う先生がいます。

    1回目の説明と今回3回目の説明は パノラマでレントゲンを見ての説明でした。
    メインとなるのは永久歯、特に3番が入るスペースが足りないから急速拡大拡大が必要、気が進まないのであれば待ちますが、今すぐ始めた方が良い、5年生では無理という話でした。
    2回目は何も見ないで口頭のみでの説明でした。

    また、院長先生が別件対応時に席を外していた際、夫には同席されていたコーディネーターさん(おそらく院長さんのお母様で先代院長の奥様)から以下の説明がありました。

    パノラマレントゲンを見ながら
    2番が生えないのはCが邪魔で捻れているからCを抜いて2番を出す。
    すると、4本はきれいに並ぶ。
    でも2番で3番目の場所を先に使ってしまう、3番の犬歯は上から生えてきて八重歯なる。
    だから3番のスペースを作るために上顎拡大というのをやれば少し場所ができるのでやりましょう。
    上顎の構造は赤ちゃんの頭と一緒で(繋がっていないが)小学校中学年まではまだゆるいんです。
    なので、そこを急速拡大装置をつけて広げてあげると広がるので(3番の)場所の確保ができる。
    でも、それでも足りない場合があるのです。
    その場合は永久歯を間引きします。
    この(レントゲンの)状況だといづれにしても矯正治療は必要になります。
    次女さんの顔は小さいので、将来的には八重歯として出てきた歯が入るほどのスペースができるか未確定、成長の度合いもわからないので。
    よくあるケースはやっぱりそれでも(急速拡大してもスペースが)足りないということがある。
    そうすると今度は「永久歯」の抜歯になります。
    1.2.3番は形が違って、特に3番の犬歯は重要な番なので抜かない。
    小臼歯は2つあって、どちらか抜いても機能的にも問題ないと言われているので、3番の八重歯を(小臼歯を抜いたスペースに)スポッと入れれば歯並びがきれいになります。
    ですので、乳歯の段階は管理する段階。
    今このままにするとガタガタになるんです。
    全部生え変わってから並べる(矯正する)と、とても大変になるので、とりあえず前歯4本だけ並んでいれば後で生えてきた犬歯を(小臼歯を)抜いたところにスポッと入れれば非常に簡単になる。
    いづれにしても、1期治療をすれば2期治療が楽になります。


    >急速拡大は、cが無くても可能ですし、cを抜くのがそれほど大変、ということも考えにくいです。

    私が1回目に説明を受けた際は「(乳歯を)抜いたら急速拡大のとっかかりがなくなるから無理」というお話でしたが、2回目と3回目では「Cを抜いても急速拡大は可能」とのことでした。
    3回目の相談の前に、相談している矯正歯科さんのブログで「連続抜去法」を知り、1回目では連続抜去法の提案を受けたのかと感じましたが、急速拡大前に永久歯をきれいに生やすための抜歯提案だったようです。

    >全文読ませて頂いて、その「非常勤で矯正歯科の先生が来るかかりつけ歯科」ではなく、「2件目(矯正歯科学会臨床指導医)焦らなくても大丈夫です」の先生を信頼して良いと思います。

    こちらの文章が分かりづらくて申し訳がございません
    「焦らなくても大丈夫です」とおっしゃってくださった先生は転勤前の大阪で2件ご相談させていただいたうちの2件目の先生です。
    現在の先生(転勤後の先生)も長女の時は「転勤前に焦って矯正しなくて良かった」とおっしゃってましたが、今は次女の矯正を早く始めない私たちにやや苛立ちを感じているようです。
    私が大阪の時の2件目の先生と同じ意味で「焦ってやらなくてよかった」とおっしゃっていたと思っていましたが違ったのかもしれません。


    >その先生が、妹さんの治療を早くした方が良いというのは、何か理由があると思いますので、よくお話しをされては如何でしょうか。

    現状では納得できずにおります。
    また、廣先生の院長日誌を拝見しました。
    2/22の症例1と2のレントゲンと次女のレントゲンを見比べて、素人目では似たようなケースのような気がしてなりません。

    ひろ矯正歯科さんで実際に次女の顎や歯を診ていただきたいです。
    長女に関してはこのまま矯正歯科で矯正を続ける予定ではありますが、不安を感じてしまっているので、合わせて診ていただきたいと思っています。
    夫も私も、子どもたちの将来のことを考えたら、悩むよりも塩尻まで行って廣先生にご相談させていただきたいのですが、診ていただくことは可能でしょうか。

    子どもたちには健康な歯で人生を過ごしていってほしいと願っています。

    つるさんへ
     
    随分お悩みのようですね。
     
    矯正専門医もたくさんいて、それぞれ考え方、治療方法は異なると思います。
    ある有名な先生が、アメリカの矯正専門医の試験を受けた際に、試験官から、「私ならこんな治し方はしない。でも、治っているから、これで OKだ」と言われたそうです。
     
    私が患者さんの治療をする際にいつも考えるのは、この患者さんが自分の子供だったら、自分の家族だったらどうするか、ということです。結果が同じならば、なるべく治療期間も短い方が良い、その方が苦痛も、費用も抑えられるからです。
     
    読ませて頂いて、拡大しても将来的に小臼歯の抜歯の可能性があるなら、何のために拡大をするのでしょうか?
     
    遠路、塩尻まで来られて、私の考えを聞かれても、それで全て納得出来て気が晴れるかどうかは疑問ですが、いらっしゃれば拝察させて頂き、私の考えを御説明させて頂きます。
     
     

    - ひろ矯正歯科 院長 -

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