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相談室

インターネット相談室

ひろ矯正歯科では、インターネット相談室という形で、他医院で矯正治療をしているが困っているという方や、セカンドオピニオンが欲しい方などの相談にお答えしています。
忙しいので、すぐにはお答え出来ませんが、大体1週間以内にはお返事出来るように努力しております。
時間的制約から、矯正歯科に関する相談にのみ回答させて頂きます。
 
相談内容の中には、明らかに医師側に問題ありと考えられる場合もあり、その際にはかなりシビアなお返事を書きますが、訴訟を煽っているわけでもなければ、他医の業務妨害をするつもりはありませんので、誤解無きようお願いいたします。
また、返答内容は、私が矯正歯科専門医として長年培った知識と臨床経験に基づくものであり、あくまでも私の私見です。
私の言っていることが絶対に正しいという保証はありませんので、御承知下さい。
 
お名前やメールアドレスは公開されませんが、偽のメールアドレスや、匿名・偽名の相談にはお答え致しません。
また、システム上、投稿内容は私どもでは一切修正出来ませんので、個人情報や誹謗中傷が含まれているものには回答致しません。
 
ひろ矯正歯科に通院中の方は、診療の際に御相談頂いたほうが詳しく説明出来ますので、ここに書き込まれてもお返事はいたしません。
 
 

  • レントゲンについて

    2017/11/11 09:00 投稿者:りんご [xxx.223.148.44]

    こんにちは。
    現在小学2年生の娘が矯正の為に一昨年の夏に初めて受診しました。
    適正な治療開始まで年に1回受診することになっています。
    その際に撮るレントゲンについて、娘は比較的病気が多く、レントゲンを撮影する機会が多いこともあり、被ばくが気になっております。
    よく少量なので問題ではないと聞きますが、浴びないほうが良いことは確かです。
    先が長い子供についてはとても心配になってしまいます。
    治療開始は小学4年生以降位になるかと思うのですが、来年は撮影しなくても大丈夫そうであればそうしたいのですが、どうでしょうか。
    矯正はぜひ ひろ先生にして頂きたいと思っております。
    そこに迷いはありません。
    お電話でお尋ねしようかとも思いましたが、お忙しいと思いますので、お暇なときにでもお返事頂けたらと思います。
    よろしくお願いいたします。
    りんごさん

    こんにちは、お久しぶりです。
    読ませて頂きました。
    家族に万が一のことがあったら、、私も心配ですし、私も家族・子供が大事、お母さんの気持ちはよくわかります。

    こういったネット相談室では、「そうですね、では、なるべく撮らないようにしましょうね」等々、当たり障りの無い返答を書くのが一般的でしょうが、私はホームページを集客目的ではなく情報提供の場であると考えていること、そして、りんごさん同様の考えをお持ちの方が他にもいらっしゃると思いますので、率直に私の考えを書きます。

    10年に1人くらい、レントゲンを撮らないで欲しいという方がおみえになります。
    理由は、りんごさん同様、子供を放射線に被曝させたくないということだそうです。
    同意の得られない方には、如何なる医療行為も行う事は出来ませんので、そうゆう方にはレントゲンも撮りませんが、逆に私からお聞きしたいのは、
    「レントゲンを1枚撮ることで、具体的にどうゆう悪い影響が起こるとお考えですか?」
    「医学的に間違った要求から、最善の治療を受けれなくなっても構いませんか?」
    ということです(実際に聞いたことはありませんが)。

    そのような場合には、自然界の放射線被曝量について説明し、歯科の放射線は問題ない、と説明するのが一般的かつ効果的だと思われますし、ひろ矯正歯科でも福島原発事故以後、同様のリーフレットを作製し、HPにも公開してきました。

    私達は毎日、宇宙からの放射線や自然放射線を被曝しています。
    その量は、年間に約2400μSv(= 2.4mSv)程度と言われています。
    また、日ごろ口にする水や食物にも放射性核種が含まれており、年間250 μSv(=0.25mSv)程度の被曝をしていると言われています。
    一方、歯科医院で撮るパノラマレントゲン1枚の被爆量は0.02-0.03mSvと報告されています。
    1年分の2.4mSvを365日で割ると、毎日0.006mSvを被曝して生きていることになります。
    「ほら〜! 1回のパノラマレントゲン撮影で、1日の3~5倍も被曝するじゃない!」って思われるかも知れませんが、例えば、東京-ニューヨーク間の往復の飛行では、0.11~0.16mSvの放射線を受けるといわれています。

    問題は、歯科でレントゲンを撮って、そのことが原因で身体の不調を起こすか、ということです。
    これについては、放射線科の専門医が書いた論文がありますので、お読みください。

    りんごさんのお子さんは、口を診てから撮る撮らないは判断しますが、先天欠如歯の可能性がありますので、必要であると判断した場合は撮ったほうが良いです。
    レントゲンを撮るのはやみくもに撮るのでは無く、レントゲン撮影が必要だと判断した場合に、必要なレントゲンだけを撮ります。
    これは、きちんとした医療を受けて頂くためには必要なことであり、医師の責任として行わないわけにはいきません。(妊娠初期で赤ちゃんの重要な器官が形成される時期であっても大病院では撮るところが多いですが、ひろ矯正歯科では撮りません。安定期に入ってから、或いは出産が終わるまでは私は絶対に撮りません。)

    本来撮らなければならないレントゲンを撮らないということは、必要な情報を得られないまま医療を行うということであり、その患者さんは最適な治療が受けられなくなるということ、そして私達医師側としては、必要な検査もせずに治療を行った、という過誤が起こりえます。
    本来必要な検査を行わなかったことで、得るものよりもリスクのほうが大きくなるということです。

    りんごさんのお子さんは、口を診てから撮る撮らないは判断しますし、レントゲンを撮りたくないと言っている患者さんを無理に撮ることはしませんが、私が経験上必要であると判断しているのに同意を頂くことが出来なければ、正しい治療は出来なくなるという事を御理解ください。

    - ひろ矯正歯科 院長 -

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