ひろ矯正歯科では、インターネット相談室という形で、他医院で矯正治療をしているが困っているという方や、セカンドオピニオンが欲しい方などの相談にお答えしています。
忙しいので、すぐにはお答え出来ませんが、大体1週間以内にはお返事出来るように努力しております。
時間的制約から、矯正歯科に関する相談にのみ回答させて頂きます。
相談内容の中には、明らかに医師側に問題ありと考えられる場合もあり、その際にはかなりシビアなお返事を書きますが、訴訟を煽っているわけでもなければ、他医の業務妨害をするつもりはありませんので、誤解無きようお願いいたします。
また、返答内容は、私が矯正歯科専門医として長年培った知識と臨床経験に基づくものであり、あくまでも私の私見です。
私の言っていることが絶対に正しいという保証はありませんので、御承知下さい。
お名前やメールアドレスは公開されませんが、偽のメールアドレスや、匿名・偽名の相談にはお答え致しません。
また、システム上、投稿内容は私どもでは一切修正出来ませんので、個人情報や誹謗中傷が含まれているものには回答致しません。
ひろ矯正歯科に通院中の方は、診療の際に御相談頂いたほうが詳しく説明出来ますので、ここに書き込まれてもお返事はいたしません。
2024/04/10 20:57 [xxx.106.41.55]
さくさんへ
はじめまして。
乳歯列期に隙間が無くキッチリと並んでいると、永久歯列に叢生になるという歯科医師が多いですが、必ずしもそうなるとは限りません。
乳歯列期に隙間が無かった子が、成長とともにアゴが大きくなり、隙間があいてくることがあり(発育空隙と言います)、永久歯が萌出したら予想していたほどの叢生にならないこともあります。
とはいえ、日本人の約70%は矯正治療が必要な状態で、その中の約70%は抜歯が必要な歯並びですので、永久歯が萌出したら抜歯治療が必要になる可能性が高いということは知っておいてください。
しかし、だからといって混合歯列期に拡大床でアゴを拡げたり(拡大床ではアゴは拡がりません)、いろいろな装置を使用したところで、結局永久歯列期の矯正治療には、同じ事をしなければならない事が多いですので、時間と費用の無駄だということです。
私が一般歯科で矯正治療を受けるのはやめてくださいと繰り返し言っているのは、成長発育のことを全くわかっていない一般歯科医師が非常に多いからです。
混合歯列期に必要な治療は、1,前歯部反対咬合、2,著しい下顎劣成長を伴う出っ歯、3,顎変形症、 の3つ、あとは症候群や先天異常を伴う不正咬合です。
受診された歯科医の「開業医が扱ってはいけない症例、大学病院を受診するように」というのは問題発言で、私達専門医の中には、大学病院の先生達には出来ない高度な治療をやっている専門医がたくさんいます。
例えば舌側矯正はその典型的な例です。
私達専門医が大学病院に紹介するのは、例えば、全身疾患を伴うため、内科との連携が必要であるとか、観血処置に問題がある、麻酔がかけられない、などで、難しい症例だから大学病院に依頼するということはありません。
その先生はプライバシーに対する配慮も含め、ちょっと避けた方が良いかも知れませんね。
パノラマレントゲンでは埋伏歯や先天欠如が正確に観察出来ないことがありますので、疑わしい場合には、デンタルレントゲンやCTなどの検査が必要になります。
この先受診されるのでしたら、「日本矯正歯科学会の臨床指導医」を選ばれた方が良いと思います。
少し先まで予約が取れないとのことですが、7才でしたら急ぐ必要は無いと思いますので、何軒か相談に行ってみて、消毒面やプライバシー、料金や支払い、先生・スタッフの対応など、安心できそうな先生を選んでください。