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相談室

インターネット相談室

ひろ矯正歯科では、インターネット相談室という形で、他医院で矯正治療をしているが困っているという方や、セカンドオピニオンが欲しい方などの相談にお答えしています。
忙しいので、すぐにはお答え出来ませんが、大体1週間以内にはお返事出来るように努力しております。
時間的制約から、矯正歯科に関する相談にのみ回答させて頂きます。
 
相談内容の中には、明らかに医師側に問題ありと考えられる場合もあり、その際にはかなりシビアなお返事を書きますが、訴訟を煽っているわけでもなければ、他医の業務妨害をするつもりはありませんので、誤解無きようお願いいたします。
また、返答内容は、私が矯正歯科専門医として長年培った知識と臨床経験に基づくものであり、あくまでも私の私見です。
私の言っていることが絶対に正しいという保証はありませんので、御承知下さい。
 
お名前やメールアドレスは公開されませんが、偽のメールアドレスや、匿名・偽名の相談にはお答え致しません。
また、システム上、投稿内容は私どもでは一切修正出来ませんので、個人情報や誹謗中傷が含まれているものには回答致しません。
 
ひろ矯正歯科に通院中の方は、診療の際に御相談頂いたほうが詳しく説明出来ますので、ここに書き込まれてもお返事はいたしません。
 
 

  • 子供の埋伏歯と過剰歯について

    2024/08/22 01:20 投稿者:ねこ [xxx.73.15.1]

    こんにちは。この様な相談場所がある事に感謝致します。子供12歳(男)反対咬合で数年前に矯正を拡大床から始めました。拡大床は上下ともやり終わり、今はワイヤーで矯正しています。(息子の矯正担当は矯正専門医ではなく、そこの歯医者の院長です。専門医も隔週で来ているそうですが、息子は院長が矯正担当してくれていました)

    毎月、きちんと検診に行っていましたがつい最近の検診で歯医者の方からレントゲンを撮ったら左上3番が埋伏していて、しかも斜めになっている為2番を歯根吸収してしまう恐れがある。ここでは処置出来ないので紹介状を書くから大学病院へ行ってくれ。と言われました。
    急な話でこちらもビックリしたのでその時は、わかりましたとお返事し、ではこちらでの予約は次はいつ取ればいいか?と受付の人に聞いたら、こちらはもう大丈夫なので大学病院へ行ってくださいとの事。その日は急な話でびっくりしたのもあり、分かりましたと、そのまま帰宅したのですが、冷静になって考えてみたら、もう次の予約は取らなくてもいいとは??矯正のお金を払っていて、しかも途中なのにおかしいのでは?と思ったのと、毎月検診に行っていたのにも関わらず、いきなり埋伏歯があると告げられたが、いつからあったのか把握していなかったのか?など疑問が、たくさん浮かび、再び歯医者へ行き話を聞いたところ、レントゲンは2年ぶりに撮ったとの事。拡大床からワイヤーに移る時にレントゲンを取らなかったのか?と、聞いたところ撮っていないとの事。
    次のステップに治療が移る時にレントゲンは普通取らないものなのでしょうか?仮に撮っていてその時に分かっていたら…と思うばかりです。ワイヤー矯正の期間(1年4ヶ月程)真面目に毎月通っていたのとワイヤー矯正の金額も払っていて治療途中なのにも関わらず大学病院へ行ってと言われたのにも納得いかなかったので、その旨を伝えると、ワイヤー矯正の料金と毎月の検診代は場合によっては返金するとの事でしたが、ひとまず早めに大学病院へ行ってくださいとの事。
    大学病院の予約も済ませていた所に元の歯医者から電話がかかって来て何かと思い話を聞いてみると、矯正専門医にうちの子供のレントゲンを見てもらったところ、埋伏歯が斜めになっているのはその隣に過剰歯があって、どうやらそれが悪さをしたみたいだとの事。新たに過剰歯と言う問題が出て来てしまったのですが、矯正専門医が見つけた過剰歯は、元々子供の矯正を担当していた院長はレントゲン画像を見て過剰歯に気が付かなかったのか?歯医者なのに?と思ってしまいます。
    レントゲンを撮ったのが2年前との事ですがその時点で過剰歯は写っていないのか?と疑問です。
    院長が言うには埋伏歯が2番の歯根吸収をしてしまうから早く処置した方がいいのと紹介した大学病院は遠くて通うのも大変でしょうからと、当院の矯正専門医で宜しければ、開口処置は大きな病院でやった後に、埋伏歯の牽引に使う矯正は無償でいいですとの事で、その後の矯正はうちの矯正専門医でやらせて頂きます、との電話でした。
    こちらも今までかかった時間や、負担、費用などを考えると色々思うところがありますし、初めの段階で矯正専門医にお願いすれば良かったと後悔もしています。
    しかし、何年も通っていて今更急に色々と問題が出て来たことに納得がいきません。今まで通っていた時間を返して欲しいとも思ってしまいます。
    長くなってしまいましたが、ワイヤーを始める際にレントゲンを撮っていない事と、過剰歯をレントゲンで見つけられなかったことなど素人の私からしてもおかしいなと思うのと、ここまでの話の流れでどの程度まで治療費を返金、またはこれからの矯正費を無償にしてもらうのが妥当でしょうか?(時間は帰ってこないので返金などの対応をしてもらうのが1番納得できます)
    また、最悪なケースで左3番の埋伏歯が2番の歯根吸収をしていた場合、歯医者に責任はとっていただけるのでしょうか…

    お忙しいとは思いますがご意見お聞かせいただけると嬉しいです。宜しくお願いします。

    ねこさんへ
     
    はじめまして。
    まず、上下とも拡大床を使ったということですが、その目的は何でしょうか?
    骨格性の反対咬合であれば、臼歯部は交叉咬合になることが多いですが、上顎の拡大が必要な場合には、拡大床ではなく、RPE(固定式の急速拡大装置)を使います。
    可撤式の拡大床では、アゴが拡がっているように見えても、実際にはアゴの骨は拡がらず、歯が動くだけで、やっている事に意味が無いからです。
    混合歯列期にパノラマで側方歯群が重なって写っているから、歯が入りきらない、これはアゴを拡げないといけない、と、アゴの幅が狭くも無いのに拡げる事自体が間違った治療です(治療という言葉は使いたくないですが)。
     
    また、それが第一期治療であったならば、マルチブラケットの永久歯列期の治療に入る前には、私なら、必ず全ての詳細な検査を行います。
    これは、安全に治療をするためには必要だと考えます。
    また、私なら、マルチブラケット開始時だけでなく、拡大で通院していた期間中は、出来れば半年に1回、最低でも1年に1回はレントゲン(パノラマ、セファロ、手根骨)は撮っていたと思います。
    パノラマを撮っていれば、たとえ2番の歯根吸収を防ぐことは出来なくても、そういった状況であるということの告知は出来た筈ですし、過剰歯の見落としも無かった筈です。
     
    過剰歯があることに気づかずにマルチブラケットで歯を移動すれば、歯根吸収の原因となることがあり、その場合は、医師側の過失と言って良いと思います。
    ここから先は、私ではなく、弁護士さんに相談されるのが良いと思います。
    なるべく訴訟回避の方向で考えられることをお薦めします。
     
     

    - ひろ矯正歯科 院長 -

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