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相談室

インターネット相談室

ひろ矯正歯科では、インターネット相談室という形で、他医院で矯正治療をしているが困っているという方や、セカンドオピニオンが欲しい方などの相談にお答えしています。
忙しいので、すぐにはお答え出来ませんが、大体1週間以内にはお返事出来るように努力しております。
時間的制約から、矯正歯科に関する相談にのみ回答させて頂きます。
 
相談内容の中には、明らかに医師側に問題ありと考えられる場合もあり、その際にはかなりシビアなお返事を書きますが、訴訟を煽っているわけでもなければ、他医の業務妨害をするつもりはありませんので、誤解無きようお願いいたします。
また、返答内容は、私が矯正歯科専門医として長年培った知識と臨床経験に基づくものであり、あくまでも私の私見です。
私の言っていることが絶対に正しいという保証はありませんので、御承知下さい。
 
お名前やメールアドレスは公開されませんが、偽のメールアドレスや、匿名・偽名の相談にはお答え致しません。
また、システム上、投稿内容は私どもでは一切修正出来ませんので、個人情報や誹謗中傷が含まれているものには回答致しません。
 
ひろ矯正歯科に通院中の方は、診療の際に御相談頂いたほうが詳しく説明出来ますので、ここに書き込まれてもお返事はいたしません。
 
 

  • 親知らず抜歯について

    2025/03/01 01:04 投稿者:すと [xxx.106.95.236]

    以前、転移歯(右上犬歯と右上第一小臼歯の位置が逆)について、相談させて頂いた者です。
    中学生の娘が、矯正治療中です。

    小学6年生の夏に、埋伏している犬歯の開窓処置を経て、リンガルアーチにて犬歯を牽引していました。次に、犬歯を正しい位置に導くための通り道を作るために、第一小臼歯の向きをあえて横に向ける処置も受けていました。犬歯の頭は、正常な位置に向きつつあります。犬歯の根っこの部分は、まだ移動していません。

    約一年間のリンガルアーチ期間を経て、現在第二期のワイヤー矯正に移行し、上の歯全体にワイヤーが付いています。まだ下の歯にはワイヤーは付いていません。ワイヤー矯正に移行したのは、犬歯が入るようにスペースを作るためと聞いています。犬歯の根っこ部分の移動については、スペースが空いてから、テコの原理で正常な位置に移動させると聞いています。


    現在、両方の下第二大臼歯が萌出してきており、両方共に、いずれ親知らずは抜歯した方が良いと言われています。特に右下については早めが良いと。早めの理由は、親知らずがある事で第二大臼歯の萌出が一部阻害されているからです。

    私が気になっているのは、右下第二大臼歯には、エナメル質形成不全というのでしょうか?萌出している時から茶色く角のような歯質が一部にみられています。普通の歯に比べ見映え悪く脆いと言われる点です。親知らずを抜歯してしまったら、代替えの歯が無くなってしまう、可能であれば親知らずを残したいという事です。

    将来的に第二大臼歯の替わりに、親知らずを使ったりしませんか?と相談した所、
    「親知らずが萌出するまで10年くらいとして、その親知らずが使えたとして、さらに5年程矯正しないといけない。親知らずが萌出するまでに、下の歯に影響が出つづけるし、親知らずが使えるとも限らないし。第二大臼歯は親知らずより大きくて、頭の部分の問題で根の部分は全く問題無くしっかりしています」
    との返答でした。
    現時点での結論として、将来的に親知らずを残すというのは現実的では無いのかなと考えています。娘も早く矯正を終わらせたいという気持ちが強く、先生の言われる事が正解なのかなと思っております。


    ひろ先生の経験上、このような事例であれば、やはり親知らず抜歯を選択されますか?また、エナメル質形成不全の歯は、普通の歯と比べ、どのような不具合がありますか?大事に使えば長持ちする歯なのでしょうか?


    小学二年生から一般歯科での小児矯正もしており(無駄な治療期間と思わざるを得ない結果でした)、将来的な負担を減らしたい思いで一杯です。ひろ先生の見解も是非お聞かせ下さい。宜しくお願い致します。

    すとさんへ

     

    減形成で歯冠の色が茶色いだけでしたら、虫歯にならないように気を付けて頂ければ良いと思いますが、エナメル質の減形成まで及んでいる場合には、虫歯、歯冠破折などのリスクが高くなると思います。

     

    その減形成がどの程度のものなのかによって、7を抜歯して 8を誘導するか、7を保存して 8を抜歯するか変わってきますので、実際に診て見ないと何とも言えません。

    7の歯冠が茶色く変色しているだけなら、そのまま使える事が考えられますし、減形成でエナメル質の形成不全を伴い、歯冠の形態にまで及んでいる場合なら、7抜き、8誘導、ということが考えられます。

    7を抜く場合には、CTなどで8の歯冠・歯根共にしっかりしていることを確認することが望ましいです。

     

    - ひろ矯正歯科 院長 -

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