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スタッフブログ

スタッフ日誌

  • 2008/11/12

    ~口内炎~

    こんにちは! 歯科衛生士の mizです。
    11月7日の院内勉強会では、口内炎について調べ、発表しました。

     

    装置が付いている患者さんは、口内炎ができた経験があるかもしれません。そうでなくても、頻繁に口内炎ができやすい方もいると思います。
    つらい痛みがある口内炎・・・できる原因や対処方法について、お話したいと思います。

     

    1.口内炎とは??
    口腔粘膜や軟組織に起こる炎症の総称
    様々な要因によって、口腔粘膜・口唇などに出現する
    *特定の部位に限局された炎症は、それぞれの部位の名称で呼ばれる
    ・歯肉炎
    ・舌炎⇒舌の先:舌尖 や 舌の縁:舌縁 にできる
    広義の口内炎
    ・口唇炎
    ・口角炎
    ・(狭義の)口内炎⇒頬粘膜、口唇の内側などにできる

     

    2.口内炎の種類
    ☆アフタ性口内炎
    20081011171033280_0001-1.JPG

     

    一般的に“口内炎”と言われる。類円形の小潰瘍(2~10mm)
    潰瘍の表面は灰色~黄白色の膜で被覆されている
    潰瘍の周囲は赤く、有痛性。1~2週間で治癒 
    *再発性アフタ⇒絶えずアフタができているもの、又は1~3ヵ月毎再発を繰り返すもの
    *多発性アフタ⇒1度にいくつもできるアフタ
    *ベトナーアフタ⇒新生児・乳児の上アゴにできる。乳首が口に合わないことでおきる。

     

    ☆潰瘍性口内炎 20081011170641378_0001-2.JPG
    大きくえぐれた組織の欠損がおこり、激痛がある
    *褥瘡(じょくそう)性潰瘍⇒義歯や虫歯で欠けた歯などで刺激され潰瘍ができる
    *リガ・フェーデ病⇒新生児や乳児が、生えてきた下の前歯で舌の裏側に潰瘍ができる
    *急性壊死性潰瘍性口内炎⇒歯周ポケットなどに存在する菌が過剰増殖し、口腔内全体に
    壊死が広がり、出血があり膿がでる。不潔な口腔内や過労が誘因になることが多い

     

    ☆紅斑性口内炎・びらん性口内炎
    紅斑・・・赤くまだらな炎症が広範囲にわたり広がる
    びらん・・・潰瘍よりも浅い状態、ただれた炎症
    *金属アレルギー(紅斑)⇒口腔内のつめものや、矯正の装置・ワイヤーなどに反応する
    *口角炎(びらん)⇒糖尿病・貧血でも起こりうる

     

    ☆疱疹性口内炎
    小水疱を伴うもの。水疱が破れて、びらん→潰瘍へ移行する場合が多い
    *ヘルペス⇒ヘルペスウィルスの感染によりおこり、口唇に好発
    最近、ヘルペス治療薬が薬局で購入できるようになったが、別の病気の
    可能性や、悪化防止のため、薬剤師の方と相談して購入することが望ましい。

     

    ☆口腔カンジタ症
    --2.JPG
    口腔内に生息する、カンジタ・アルビカンス菌(真菌:カビの一種)などにより、体力の
    ない方・免疫力のない方・過労の方・著しく不潔な口腔内で菌が過剰増殖し、粘膜上に
    紅斑や白色の膜が見られる

     

    ★★口内炎は、他の病気のシグナルになっていることもあります!!★★
    装置やワイヤーが当たって、舌や頬が痛い時は我慢せずスタッフに伝えてくださいね☆ 
    また、口内炎がなかなか治らない・大きさが気になる・・・など、不安なことも遠慮なくご相談ください!

     

    3.口内炎の症状 
    ・疼痛、熱感
    ・摂食困難、会話困難
    ・食欲減退
    ・口臭
    ・全身倦怠感(だるさ)、発熱
    ・顎下リンパ節の圧痛、腫れ

     

    4.口内炎の原因
    <原因がはっきりしているもの>
    ・ウィルス、細菌(ヘルペス、真菌など)
    ・疾病(自己免疫疾患:ベーチェット病、全身性エリテマトーデスなど)
    ・化学療法、放射線療法(抗ガン剤、抗生物質、ガンの放射線治療)
    ・アレルギー(金属、薬物など)
    ・常に刺激されているものがある(矯正の装置:特に裏側、義歯、不適合なかぶせもの)

     

    <原因と考えられているもの>
    ・体調(過労、ストレス、睡眠不足、カゼ、胃腸障害)
    ・咬傷、熱傷(咬んだ傷や、やけどからアフタへと移行することがある)
    ・嗜好品(多量の飲酒・喫煙、香辛料など刺激物の過剰摂取)
    ・女性の性周期(生理前後や出産、ホルモンバランスの乱れなど)
    ・口腔内不潔(誘因となる 又は 悪化させる原因になる)

     

    最近、口内炎がよくできる・・・と感じている方、疲れがたまっていませんか??   時間がある時は、ゆっくりと体を休めてくださいね☆

     

    5.治療方法
    ☆★まずは、刺激しているもの・原因となっているものに対して、処置をします★☆
    ⇒義歯を削る・歯を削る・金属の除去をする など
    ひろ矯正歯科では??
    装置が当たって痛いとき、シリコンをつけて頂いたり、レジンでくるんでいます。
    ワイヤーが頬や舌に刺さって痛い時は、カットしたり曲げて痛くないようにします。

     

    ☆薬物療法
    ①全身投与
    <点滴>抗菌剤・糖質を含む輸液など⇒急性症状の強い時
    <内服>抗菌剤・ステロイド剤など⇒慢性的な症状が続いている時

     

    ②局所投与
    <含嗽剤:うがい薬>
    ・ポピドンヨード・・・イソジンガーグル(市販品あり)
    ・塩化ベンゼトニウム・・・ネオステリングリーン
    ・アズレンスルホン酸ナトリウム・・・アズレン水溶液(市販品あり)
    ⇒水で薄め、1日数回うがいする
    <トローチ剤>
    ・アズレンスルホン酸ナトリウム・・・アズノールST
    ⇒1日数回(3~4回)上唇と歯ぐきの間に錠剤を挿入し、溶解する。
    <塗布剤:歯科用軟膏>
    ・ステロイド剤・・・口腔用ケナログ・アフタゾロン(市販品あり)
    ・抗菌剤・・・歯科用テトラサイクリンパスタ
    ・抗真菌剤・・・フロリードゲル→カンジタ症
    ・抗ウィルス剤・・・アラセナー軟膏→帯状疱疹
    ・麻酔剤・・・キシロカイン軟膏→接触痛がひどいとき
    ⇒1日数回(3~4回)患部に塗布する

     

    ステロイド剤は良いもの??
    ステロイドとは、体内で作られるホルモンです。炎症を抑える作用があり、体内で様々な
    ことに役立っています。それを人工的に合成したものを、“ステロイド剤”と言います。
    市販品は、『ステロイド剤』と明記してあるものは少なく、『合成副腎皮質ホルモン剤』
    と表示してあるものが多いです。抗炎症作用としてはとてもよく効くのですが、長期的に
    使うことや多量に使うことで、副作用があることも知られています。口腔内でも、口内炎が
    できた時にむやみに使用することで、逆にヘルペスになったりカンジタ症になることが
    あります。
    ステロイド剤を使用する際は、充分に注意してください。また、何かわからないことや、
    不安なことがあれば、スタッフにご相談ください!

     

    <貼付薬>
    ・付着錠剤型・・・アフタッチ(ステロイド剤、錠剤が厚みを持っているのですぐ取れる)
    ・フィルム型・・・大正製薬口内炎パッチA(非ステロイド剤)          
    『口内炎パッチ』 生薬として使われている“ムラサキ”という植物の根から抽出された
    シコンエキスを配合。シコンエキスには、抗炎症作用や、創傷治癒の促進作用、殺菌作用
    があり、傷口の治りを早める。フィルム状でしっかりと患部に密着し、舌や頬が動いても
    はがれにくい!
    私はこのパッチを貼ると、1~2日でほとんど痛みがなくなります☆
    ⇒1日数回(1~4回)患部を覆うように貼る

     

    <噴霧剤>
    ・ステロイド剤・・・サルコート
    ・表面麻酔剤・・・キシロカインスプレー→痛みの軽減として
    ⇒広範囲にわたり多数発生した口内炎や、咽頭近くで軟膏などの塗布が困難な
    部位に噴霧する

     

    <その他>
    ・レーザー治療・・・接触痛が強い時など、患部にレーザーを照射し焼く
    ・サホライド(虫歯の進行止めの薬)塗布・・・口内炎に直接塗布する
    ⇒効果がなかったり、悪化させてしまうことがあるので、充分な説明を聞いてから
    治療を受けましょう。

     

    ☆栄養管理(摂食指導)
    ・刺激のある味(酸味・辛味・塩分の強い味)を避け、必要ならばおかゆなどを食べる
    ・普段からバランスの良い食事を!
    ・サプリメントから摂るよりも、なるべく食物から栄養を摂りましょう!
    ★☆口内炎に良いとされているビタミンは?☆★
    ①ビタミンB2(皮膚や粘膜のビタミン)
    ⇒豊富な食材 レバー・鶏卵・納豆・ほうれん草 など
    ②ビタミンB6(免疫力を高めるビタミン)
    ⇒豊富な食材 魚類・肉類・落花生・さつまいも など

     

    口腔内の清潔あってこそ、予防や早期治癒につながります!!!

     

    私も矯正装置を入れていた時には、口内炎ができました。装置が入っていない今でも
    口内炎ができやすいのですが、普段の食生活から気をつけて、休養もとりながら、
    過ごしていきたいと思います。
    みなさんも、それぞれの生活リズムがありますが、食生活に気を配りながら、
    時にはゆったりとお過ごしください♪
    治療中 何か心配なことがあるときは、遠慮せずにご相談くださいね!

     

    <<参考文献>>
    『口内炎・口腔乾燥症の正しい口腔ケア』南雲 正男著 医療ジャーナル社発行 2001年
    『顎口腔外科診断診療大系』  内田 安信 他著 講談社発行 1991年
    『標準口腔外科学第3版』  野間 弘康 他著  医学書院発行 2004年
    『栄養指導・生化学』 全国歯科衛生士教育協議会編集  医歯薬出版株式会社 1992年

     

     

  • 2008/03/21

    (((((( 音波ハブラシについて ))))))

    投稿:あんちゃん
    みなさん、こんにちは!!
    受付のあんちゃんです。2月26日に勉強会があり、音波ハブラシについて発表しました.。
    去年9月の日本矯正歯科学会に参加した時、GCの音波歯ブラシの“プリニア”を初めて実際に触れてみて、今、医院で売っているソニッケアよりも振動が小さく、値段も安かったので、プリニアもイイなぁと思い、“ソニッケア”と“プリニア”について調べてみました。(ソニッケアもプリニアも音波ハブラシです。)

     

    ソニッケアですが、今、医院で販売している“ソニッケア エリート”を改良した“フィリプス ソニッケア”が、去年の9月に発売されました。
    今度注文する時は、商品入れ替えになっていると思い、今回は、エリートではなく、フィリプスについて調べてあります。
    ※エリートとフィリプスの違い※
    除去率   10% UP↑
    振動    80% 低減↓
    大きさ   30% 小さく
    16% 軽く
    替ブラシ  安く

     

    (今までは、本体ではなく替ブラシにモーターが入っていたので、1本3,150円と高価でした
    が、フィリプスは本体にモーターが内蔵されているため、1本1,480円と以前よりも安く
    なっています。)

     

    Q.音波ってなぁに??
    →空気中などを伝わる音の振動のこと。
    例えば、水面に物を落とした時にできる輪のようなもの。
    ((((((((音波)))))))))
    この振動は、Hertzヘルツで表され、20Hz~20万Hzを音波と呼び、人間の耳にも聞こえます。

     

    ☆フィリプス ソニッケアー☆
    (ソニッケアより2007年9月に発売)
    ¥18,270
    ☆プリニア スリム☆
    (GCより2007年7月に発売)歯科専売
    ¥9,975
    (フィリプスの約半額!!)
    <セット内容>
    ・ハブラシヘッド 2本
    (ミニブラシ、スタンダード各1本)
    ・ソフトトラベルケース 1個
    ・ブラシヘッド収納機能付き家庭用充電器カバー 1個
    ・携帯用充電器 1台
    ・使い方DVD
    <セット内容>
    ・本体(ブルーorピンク)
    ・ブラシスタンド付充電器 1個
    ・テーパーカーブフロートブラシ 1本
    ・ワンタフトブラシ 1本
    ・音波&電動ハブラシ用歯磨きペースト 1本
    <別売品>
    ・ミニブラシヘッド(ラウンド毛)
    1本  ¥1,480
    3本  ¥3,980
    ・スタンダードブラシヘッド(ラウンド毛)
    1本  ¥1,480
    3本  ¥3,980
    (替ブラシには3色の識別用カラーリング付)
    <別売品>
    ・テーパーカーブフロートブラシ ¥1,555 (テーパーサイド毛、青とピンクの2色)
    ・カーブフロートブラシ ¥945
    (ラウンド毛、青とピンクの2色)
    ・ワンタフトブラシ(青) ¥420
    ・ワンタフトブラシウルトラソフト(白) ¥420
    (替ブラシは、ブラシ2本、識別リング4色入)
    ・トラベルケース(青とピンクの2色) ¥840
    ・音波&電動ハブラシ用歯磨きペースト(65g) ¥473
    連続使用時間(フル充電時)
    約50分(24時間でフル) 約60分(12時間でフル)
     

     

    ブラシ交換目安
    3ヶ月 3ヶ月
    ※当ててズラすという使い方なので、圧がかかりにくく、
    パッと広がることは少ない思いますが、目に見えて傷んでいなくても、
    毛のコシがなくなり、清掃効果も落ちるため、適切な歯垢の除去と機能を維持するには、
    3ヶ月ごとの交換を勧めています。
    (矯正装置が入っていると、負荷がかかるので、3ヶ月もたないこともある。)
    重さ・大きさ
    136.5g(本体のみは114g)
    長さ:164mm(脱着部から本体)
    太さ:楕円形のため不明
    ※エリートは170g
    129g(本体のみは125g)
    長さ:165mm(脱着部から本体)
    太さ:25~29mm
     

     

    回 転 数
    31,000回/分 (258HZ) 31,000回/分 (258HZ)
     

     

    モ ー ド
    <3種類の2分間モード>
    ・クリーン(しっかりケア)(振幅5mm)
    →通常の歯磨きとして使用する。
    ・センシティブ(歯や歯肉に優しくケア)(振幅3mm)
    →知覚過敏のある人、初めて音波ブラシを使用する人に適してる。
    (振り幅が小さいので振動が大きく感じられない。)
    →舌ブラシとしても使用できる。
    ・マッサージ(歯肉にマッサージ効果)
    →歯肉の活性化、唾液分泌の増加が期待される。
    (片方に振れたら止まり、もう片方に振れたら止まりを繰り返す、たたきモード)
    (振幅は5mmよりは少ないが、詳しいデータは出ていない。)
    <2種類の時間設定>
    ・Go Care(1分間で手早く)
    ・Max Care(30秒のクリーンモードと15秒のマッサージモード4回繰り返し、合計3分間で口腔内全体を徹底的にケアする。)
    <振幅切り替え>
    ・ノーマル(振幅1.0mm)
    →通常の歯磨きとして使用する。
    ・ソフト(振幅0.7mm)
    →初めて音波ブラシを使用する人に適してる。
    ・スーパーソフト(0.45mm)
    →歯肉が痛い時や炎症がある時に適している。
    ※市販のものはスーパーソフトモードないものが多い。
    ※歯肉の状態によっては、ノーマルでは痛みを感じることがあるので、
    状態によってソフトやスーパーソフトモードを使い分けるとよい。
     

     

    毛の動き
    横動き(特許あり)
    ・自ら隣接面に入り込み、プラークを落とす効果あり。
    ・水流を起こし、粘着性のプラークを落としやすい。
    縦動き(不快な振動が伝わりにくい)
    フロート構造(ヘッド部分がバネじかけ)
    →力加減ができる。
    (ブラシを押し付ける力が強すぎると、自動的にブラシの振幅小さくなる。)

     

    →歯間部に入りやすい。

     

     

     

    毛先から2~3mm先のプラーク
    落とせる。
    →特許の振幅で水流を起こし、毛先の届かない2~3mm先まで
    プラークをはがし落とすことができる。
    落とせない。
    →水の中にブラシをポチャンと入れた状態と、
    口の中の限られた水分とでは状態が違うので、
    毛先を届かせないと磨けない。そのため、プリニアは、
    ヘッド部分を小さくしたり、ワンタフトを発売している。
     

     

    手磨きとのプラーク除去率の違い
    ☆1分間の除去率
    歯面全体
    ソニッケア  42%
    手磨き    37%
    隣接面
    ソニッケア  40%
    手磨き    32%
    データなし。
     

     

    ステイン除去効果
    約2週間で現れる。
    (エリートは、約1ヶ月で現れる。)
    データなし。
     

     

    お勧め歯磨剤
    口腔内の状態にもよるが、水流効果が起こるため、
    低発砲性で、ジェル状のものがよい。
    付属の専用ペースト
    <特徴>
    ・低研磨性
    ・低飛散性
    ・低発泡性
    ・再石灰化促進
    ・殺菌、消炎効果
    ・キシリトール配合
    (ジェル状ではないが、今、医院で販売しているリナメルは、研磨剤も入っていないのでお勧め。)

    <感想>
    販売元の方ともお話しましたが、音波ハブラシは、忙しくて歯磨きに時間をかけられない人や、力を入れすぎてしまったり、ブラシをうまく動かせない人には、とても便利だとは思いますが、やはり100%の磨きを目指すには歯間ブラシなどの補助器具の併用も必要なので、音波ブラシだけに頼りきらず、仕上げに手磨きをすることも大切だと思いました。

     

    プリニアは院内の勉強会で使いたいと言うと、デモ機を送っていただき、実際にみんなで触れる事が出来、理解を深めることができました。

     

    本来なら、フィリプスも発表の数日前にはデモ機を貸していただける約束でしたが、忘れられたのか届きませんでした。ソニッケアにお電話にて、貸していただける日を過ぎたが、まだ届いていないことをお伝えしましたが、申し訳ないといった様子もなく、営業の都合で届けられない! とのことでした。

     

    今回の勉強は、資料を集めてから疑問に思った点を販売元に問い合わせて調べていきましたが、
    プリニアはその場で全て返答いただけるのに対し、ソニッケアは毎回“今週中にFAXで返事します”と言っては 2~3週間放ったらかしで、こちらから再度お電話して、やっとお返事がいただけるという対応でした。

     

    私も毎日電話に出ていますが、ソニッケアのような対応はとても失礼だと思うので、ひろ矯正歯科では患者さんに対してそのような失礼な対応がないよう、十分気をつけなくてはいけないと、あらためて思いました。
    今回は音波歯ブラシの勉強会でしたが、対応についての勉強にもなりました。

     

    <参考>
    ・ソニッケアコール
    0120-418-608
    052-762-3701(FAX052-762-3774)
    (月)~(金) 10:00~18:00

     

    ・デンタルインフォメーション
    0120-416-480(GC)
    (月)~(金) 9:00~17:00

     

    求人情報:
    ひろ矯正歯科では、歯科衛生士を募集しています。
    興味のある方は、お気軽にメール<info@mienai.com>
    或いはお電話 0263-54-6622 ください。
    御連絡をお待ちしております。

  • 2008/02/23

    出血・止血~抜歯創の治癒

    投稿:miz

     

    みなさん、こんにちは!!歯科衛生士のmizです。
    ひろ矯正歯科では、最低でも月に1度、勉強会を行っています。
     
    患者さんに様々な情報を正しくお話できるように、スタッフそれぞれがテーマを決めて、プレゼンテーションをします。
    年に2回ほど自分の番が回ってくるのですが、コレがかなりの緊張とプレッシャーになります(‘_’;)
    しかし、患者さんのため!医院全体のスキルアップのため!皆、真剣に取り組んでいます。
    2/5に行われた勉強会では、ひろ矯正歯科でも抜歯をする患者さんがたくさんいらっしゃいますので、
    抜歯に関する出血や止血について発表しました。
    その内容を紹介しますね!!

     

    <<出血・止血~抜歯創の治癒~>>

     

    1.血液の成分 
        ① 血漿(液体成分):血清・フィブリノーゲン
        ② 血球(有形成分):赤血球・白血球・血小板
    
    2.出血・止血・止血法
    
        ① 出血とは?⇒血液の全成分が血管外へ出ること。
        ② 出血!!私達の血管内では??
    
         第一段階:傷口の周りに血小板が凝集して、血小板血栓を作る
         第二段階:その周りに不溶性となったフィブリノーゲン(=フィブリン)が集まり、
               その中に血球が取り込まれ、血餅を作る
     
                   ★血餅の形成により止血★
              <<フィブリノーゲン+血球=血餅(けっぺい)>>
              *血餅・・・出血を止めるために形成される血液の塊。
                     サラサラの血液が硬めのジェルのような状態に
                     なったもの。
    
        ③ どうやって血を止める!? 止血させるいくつかの方法・・・
    
         ★圧迫止血:創傷面を直接的 又は 間接的に、ガーゼ・手指・布などを使って圧迫し、
               止血させること。
            <直接圧迫>創傷面に直接圧をかけ止血
            <間接圧迫>創傷部位より心臓に近い止血点で圧迫させ、止血
               *例えば・・・太ももの創傷なら、脚の付け根腕の創傷なら、わきの下
            <栓 塞 法>抜歯窩ばっしか(抜歯でできた穴)などの
                深い創腔からの出血に対して用いる。創腔内に滅菌ガーゼなどを
                詰め込んで、圧迫栓塞させ止血
    
         ★止血薬:圧迫で止血しないときや、血液凝固機能自体に問題がある場合、局所的 又は
               全身的に用いる。
            <局所>直接創傷に塗布したり、抜歯窩に栓塞して使用
               『ボスミン液』血管収縮薬を含有する止血薬
                  *歯肉を切った後や、抜歯後止血しない時に用いる
            <全身>血液凝固因子欠乏などに、経口投与や注射により投与
               『フィブリノーゲン製剤』血液凝固に関与するフィブリノーゲンの 濃度を
                高め、フィブリンの生成を促進
    
         ★縫合:裂傷や抜歯後止血しない時、創傷面を縫い合わせる。
    
          ☆☆ ひろ矯正歯科での止血法 ☆☆       
         *抜歯直後、栓塞法にて止血→10~15分後、ガーゼ交換(直接圧迫)
          抜歯後20分前後で、止血状態を確認:止血していれば抜歯後の注意点を説明
         *20分以上経過しても、血液がサラサラの状態や止まりかけても すぐに出てくるような
          場合は、縫合を行う。(一創につき3~5針縫合)
          ひろ矯正歯科で使用している縫合糸は吸収性のため、抜糸の必要はありません。
     
     [なぜ血が止まらない!?]
        ・血を止めようとする体の機能自体に問題がある時
        ・細菌に感染した、不必要な組織が残されている時
        ・麻酔薬の量や麻酔の打つ位置より、麻酔薬の効果が強すぎて血餅ができにくい時
     
        ④ Dr.が「抜歯します。」と言いました。あなたの体はいかがですか??
        ・抗凝固薬を服用している方
           →血栓の形成を予防し、血液の流れを良くする薬を飲んでいる方は、抜歯後に、
            止血困難となる場合があります。
    
        ・高血圧症の方
         ☆☆ひろ矯正歯科では、抜歯前に必ず 血圧・脈拍 を測定します!☆☆      
           →抜歯前に、必ず血圧と脈拍を測定。抜歯に対する緊張や不安で血圧が上昇する
           こともありますが、問題なく抜歯しています。
          また、麻酔薬によって血圧が上昇することがあるので、何か体調に変化のある時は
          すぐに伝えてくださいね。
               
        ・	糖尿病の方
           →麻酔薬による血圧上昇を起こす場合があります。出血傾向のある疾病なので、
           抜歯後 止血困難となる場合があります。
    
        ・	腎疾患/肝疾患の方
           →腎臓・肝臓ともに血液を正常に働かせたり、止血の為に必要な因子を作る
           臓器のため、それぞれの臓器の機能低下には注意が必要です。
    
        ・	貧血/血液疾患の方
           →血圧低下・めまい・吐き気・顔面蒼白を起こしやすい。
             白血病など、血液疾患のある方は、止血困難となる場合があります。
    
        ・	精神/神経疾患の方
           →抜歯前後にパニックやヒステリーを起こすことがあります。
           服用している薬によっては、血圧低下・上昇が考えられます。
    
        ・	妊娠中の方
           →精神的な不安や緊張から、気分が悪くなったり貧血を起こすことがあります。
            麻酔薬の使用にあたって、妊娠中の方への安全性は確立されていないため、
           緊急の場合を除いては、抜歯は避けます。
    
        ・	生理中の方
           →普段よりもイライラしたり、落ち着かないなど過敏になっていることがあります。
           貧血を起こすこともあり。成人女性では、月経前 2週間にわたり、血液凝固に大切な
           血小板数の減少が認められるので、止血しにくくなります。
          *血小板数は月経とともに正常値に戻ります。
    
            ☆☆ 抜歯にあたり、ご自身の体調に不安のある方は必ずご相談下さい ☆☆

    3.抜歯した傷はどうやってふさがっていくの??

     

    <凝血期> <肉芽期> <仮骨期> <治癒期>
    ・血餅の形成 ・傷口は新しい組織で覆われ、抜歯窩の中は新しい骨を作る為の準備が始まる ・傷口の治癒
    ・ほぼ新生骨で満たされる
    ・新生骨と既存骨との
    境界がわからなくなる

    4.抜歯した傷のあたりが、痛い(;_ ;)腫れた(;_ ;)・・・なぜ??

     

          ★感染や炎症によるもの
            細菌の感染や抜歯後の炎症により、抜歯部位周辺が腫れることがある。
            ⇒抗生物質投薬での治療が一般的
             (あらかじめ感染予防のために3~4日分処方することもある)
             *感染が眼下や首にまで及んだ場合は、通院や入院で点滴などの処置を
               受けることもある
    
    
          ★ドライソケット
          <症状>  抜歯後疼痛:抜歯から2~3日後に焼けるような痛みが出る
          <原因> ・患者さん自身の行為により血餅が脱落してしまう
                   ⇒口の中が気持ち悪いので、何度もうがいをする→×
                   ⇒抜歯した傷が気になって、舌で頻繁に触る→× 
                    ・麻酔薬の効果がありすぎて血行不良となり、血餅が形成されない
                             ・感染により、血餅が溶けてしまう・・・などの原因で、
                                 湿潤した血餅で守られているはずの抜歯窩の骨面が露出して
                      乾いた状態になり、痛みが生じる。
          <治療>  ・抗生物質の軟膏を抜歯創に注入する
                     ・抜歯創をもう一度ゴリゴリと掻き出して出血させ、新しい血餅を
                        作る。
                     ・歯肉を守る包帯(粘土のようなもの)で、傷口を保護し血餅の脱落を
                  防いだり、抗生物質軟膏を保持する
    
          ☆★☆抜歯した日は、無理せずゆったりと過ごしましょう!!☆★☆
    
            ☆☆何か分からないことがありましたら、いつでもご相談ください!☆☆
    参考文献
             1.スタンダード病理学 賀来 亨 他著 学建書院 1995年
             2.歯科麻酔学第6版 金子 譲 他著 医歯薬出版(株)2003年
             3.臨床歯科麻酔学第3版 丹羽 均 他著(株)永末書店 2005年
             4.標準口腔外科第3版 野間 弘康 他著 医学書院 2004年
             5.系統看護学講座 医学書院
                ・解剖生理学 日野原 重明 他著 1997年
                ・薬理学   中井 健五 他著 1997年
                ・循環器疾患患者の看護/血液・造血器疾患患者の看護
                              岩井 郁子 他著 1997年
             6.検査値早わかりガイド 江口 正信 他著 (株)医学芸術社
                                        2001年
             7.リグノスパンS/ボスミン液に添付された取扱説明書
             8.歯科衛生士試験対策①病理学 P150 抜歯創の治癒図説 抜粋 

    求人情報:
    ひろ矯正歯科では、歯科衛生士を募集しています。
    興味のある方は、お気軽にメール<info@mienai.com>
    或いはお電話 0263-54-6622 ください。
    御連絡をお待ちしております。

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