こんにちは、受付の青沼です☆
院内勉強会で咀嚼(そしゃく)について発表したので紹介します。
咀嚼とは食べ物を口に入れて、咬みきり、砕き、すりつぶして、唾液と混ぜ柔らかくして飲み込みやすい形にして口の中から胃に送りこむ運動のことをいいます。
では、どのような役割があるのか見ていきましょう。
① 咀嚼することによって食べ物を飲み込みやすくする。
② 消化液が作用する表面積を増やし、消化をしやすくする。また、味覚を刺激して唾液、胃液の分泌を促す。
③ 食べ物の中の異物をみつけて消化管を保護する。
④ 咀嚼という運動によって口、顎、顔面の発育を促進する。
⑤ 精神的、心理的作用。 咬むことが精神的、心理的安定をもたらすだけでなく、精神的老化防止に関係するともいわれる。
気持ちがイライラしている時に、爪をかじる人がいますが、爪をかじるとその刺激は歯根膜を介して中枢に伝えられ、リラックスした気持ちや感情になるそうです。
でも、爪を噛んだり、指を吸ったりするのは、歯並びを悪くしますから、やったらダメですよ!
次に咀嚼運動について紹介します。
咀嚼運動は、咀嚼運動は一般に下顎の運動を意味することが多く、基本的に開口と閉口の繰り返しです。
食べ物の性質や量、さらには咀嚼の経過に対してさまざまなパターンに変化します。
咀嚼運動には個人差がありますが、同じ人が同じ食べ物を咀嚼するときには、ほぼ同じリズムと運動パターンを示します。
臼歯部で咀嚼する際の運動をみると、まず、ほぼ正中線上で開口したあと、咀嚼側へと側方移動しながら閉口してゆきます。
下の歯が上の歯に接したあとは、その咬頭斜面に沿って少し移動して、すりつぶし(臼磨運動)を行い、その後、次の開口に移ります。
その経路は食べ物の性質によって影響されるので、ピーナツやチューインガムなどでは側方運動が大きく、リンゴのように切断しやすい食べ物では、側方運動が小さい開閉口運動をします。
A、B: 右側咀嚼時の下顎運動
C: 上下臼歯における咬合斜面の接触状態
下顎臼歯の頬側咬頭および舌側咬頭は、それぞれ上顎臼歯の対向斜面と①から②、③から④へと接触しながら移動する
下顎の運動を記録することによって咀嚼リズムを知ることができます。
咀嚼サイクルは開口相、閉口相、咬合相の3相に分けられます。
開口相から次の開口相までの時間を「咀嚼周期」といいます。
咬合や咀嚼によって歯の咬合面に加わる力を、咬合力または咀嚼力といいます。
咬合力は歯と歯でくいしばったときの静的な力、咀嚼力は実際に食べ物を咀嚼する時に噛みちぎる、砕くなどの動的な力として定義されています。
歯の単位面積あたりの咬合力または咀嚼力を咬合圧または咀嚼圧といいます。
くいしばったときに、上下の歯や顎の間で出すことができる最大の力は、第一大臼歯部が一番大きく、次に小臼歯部、犬歯、切歯部の順に低下していきます。
第一大臼歯には、なんと60キロもの力がかかるそうです!!
第一大臼歯に 大人の人が一人乗っかっても 大丈夫ということだあ、、すごいなあ、、。
高齢になっても健康な生活を送るために、歯をできるだけ多く残すことが大切です。
歯が抜けると食べ物を咬むのがとっても大変です。
このように食べ物を咀嚼できる能力は、歯の数や歯列の状態、歯周組織、咀嚼筋、顎関節、唾液分泌の状態などさまざまな要因によって影響を受けます。
さらに、咀嚼習慣、年齢、空腹感などの心理状態も咀嚼の能力に影響すると考えられています。
矯正歯科治療は、見た目を綺麗にするのが目的ではなく、歯並びを綺麗にすることで、虫歯や歯周病になるのを予防し、噛んだときに歯に変な方向に力がかかるのを防ぎ、歯を長持ちさせます。
私も今、矯正中です!
皆さんも歯を大切にしましょう!
今回は初めての発表で、とても緊張しましたが、実際にみんなの前で発表してみると、今までわからなかったことが見えてきたり、いろんな面で自分のプラスになりました。
ひろ矯正歯科では、月に1回勉強会を行ってます。
ブログの更新楽しみにしていて下さいね☆
参考文献
新歯科衛生士教本 生理学 医歯薬出版
ビジュアル口腔生理学 学建書院
口腔衛生学 クインテッセン出版
こんにちは、歯科衛生士の江口です☆
昨年10月24日・25日に行われた院長主催の舌側矯正セミナーのアンコールが 3月6日・7日の2日間、東京ステーションコンファレンスで開催されました。
土曜日の夜、先生と花井さん、川端下君、青沼さん、私の5人で上京し、その日の夜は鉄板焼きを食べに行きました。
今までお酒を控えていた院長も、やっとお酒を飲めるようになったので、まずはビールで乾杯!!
お腹いっぱいになるまで鉄板焼きをおいしくいただきました☆
セミナー1日目は、レクチャーやボンディングのビデオが中心で、今回は約60名程の先生方が参加され、その中には、前回お見えになった先生方も何人かおられました。
前回と同様、ジョークを混じえた分かりやすいスライドは、2回目でも可笑しくて、青沼さんと2人でウケていました。
レクチャーの内容は基本的に前回と同じだったのですが、矯正専門医向けに出来ているため、たくさんの専門的用語は前回はわからない事ばかりでしたが、2回目の今回は、言葉の意味を理解しながら聞くことができ、とても勉強になることが沢山ありました。
治療前~治療中~治療後の写真のスライドは、いつ見ても鳥肌が立つくらい凄いなぁ…
と見入ってしまいました。
2日目のラボ実習は、二十数名の先生方が参加されました。
実習では、技工士の川端下君と花井さんが受講の先生方につきっきりで指導にあたっていました。
今回も予定時間よりも大分早く実習を進められる先生方ばかりで、見ているこちらは、「さすが専門医だなぁ」とただただ、感心するのみ...。
院長も自ら「ヒロシステム」のキーポイントを教えていました。
この2日間、セミナーに参加して、院長のような世界で活躍している先生の下で働けるのは凄いことだと改めて誇りに思いました。
この恵まれている環境で、自分自身、日々スキルアップできるように仕事に励みたいと思いました!!
1日目のセミナー後は、3月からひろ矯正歯科の仲間入りする技工士さん2人も一緒に串かつを食べにいきました。
これからよろしくお願いしますね☆★
そして、院長、ごちそうさまでした!!
こんにちは、歯科技工士の川端下です。
東京ステーションコンファレンス サピアタワーにて、院長が主催する舌側矯正セミナーが10月24日・25日の2日間にわたり開催されました。
1日目がレクチャー、2日目が実習という日程で行われたのですが・・・なんと、2日目の実習では技工士の僕たちが教える立場に!
このことは事前に知らされていたのですが、歯科医師の先生方に教えるというのは初めての経験だったので、前日からとても緊張しました。
会場の前のモニターを見て、自分はすごい先生のもとで働いているということを再認識すると共に、緊張がこみ上げてきました。
1日目の講演では100名もの歯科医師の先生方が参加されました。
学生の時に何度か講演会に参加しましたが、50名に満たない小規模なものだったので、100名の歯科医師で埋め尽くされた会場は壮観でした。
その中で講演をする先生の姿はとてもかっこよくて、先生のようにはいきませんが自分も明日の実習でしっかり教えることができるといいなぁ、と思いました。
先生の講演はところどころにジョークを交えたもので、スライドや BGMも見る者を惹きつける工夫がされていて、緊張も程よくほぐれて講演を聴くことに集中できました。
質疑応答の際は、身振り手振りを含めて解りやすく説明されていました。
セミナー2日目、机の上には模型やワイヤーが配布され、準備万端な中、先生が今日行う実習の流れを説明していますが、この時には昨日ほぐれたはずの緊張がピークに達していました。
ピンチです!
実習開始直後、さっそく呼ばれてしまいました。
手先も震えず、頭が真っ白になることもなかったですが、尋常じゃないほどの汗が・・・。
実習が始まり1時間ほど経ったころ、もうワイヤーを曲げ終わった先生が出てきました。
その頃には汗も引き落ち着いて指導にあたることができました。
ですが、口で説明するのが苦手な自分は、先輩のように言葉でうまく説明しきれず、実演する事が多くなってしまいました。
個人差はありましたが、予定よりも1時間早く全ての先生方が装置を完成されました。自分の教え方は決して上手という訳ではないですが、自分がほんの少しであれ、お手伝いさせて頂いた先生が装置を完成することができたのはとても嬉しかったです。
今回、セミナーに連れて来てもらい知識を深めるだけでなく、人に教える難しさや楽しさも学ぶことができました。
実習が始まる前は緊張してドキドキしていましたが、実際やってみると、今まで感じたことのない達成感や、嬉しい気持ちで一杯で、やってよかったです。
技工士としても、人間としても、一回り成長できたような気がします。
次の機会には、もっとしっかりできるように精進していこうと思いました。